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おきなわキーワードコラムブック [ 沖縄と食]

『沖縄いろいろ事典』を作るきっかけになった本がこの『おきなわキーワードコラムブック』(1989年、沖縄出版)です。こっちはウチナンチューウチナーンチュの「まぶい組」が編集したものです。

現在沖縄の風俗習慣をいくつものキーワードを指標にして記述した本。1つ1つのキーワードをめぐる体験を綴る形式で、文体は微妙なユーモアに富んで、とてもおもしろい。と、沖縄いろいろ事典の「おきなわキーワードコラムブック」の項に書いてあります。
「事典版」と「日記版」があって、3万部も売れたようです。

早速入手しようとしたら、売っていない!
出版元の沖縄出版が倒産してしまったようです。古本屋からネットで「事典版」の方を購入できました。「あまみ庵」というお店です。

おきなわキーワードコラムブックチープな装丁ですが、中身は体験的沖縄文化に満ちていて、すごいローカルな話がわんさかあって、楽しめます。

ローカルネタでは・・・ キリ短(沖縄キリスト教短期大学)イメージは「遊ばー姉々達」(あしばーねーねーたー)だとか、宜野湾界隈を賑わす沖国(沖縄国際大学)の男子学生と琉大(琉球大学)の男子学生との見分け方は、乗っている車で、派手な車の方が沖国だ、とか。

編者の「まぶい組」についても説明があります。 「まぶい」は、魂のこと。原因不明の発熱や無気力な状態を「まぶいが落ちている」と言われる。子どもはそれを落としやすく、アッタニ、シカンダ(急に驚いた)ときに、まぶやーが離れてしまう。木に登って落ちたり、車にぶつかりそうになったりすると「ハー、タマシヌギタ(魂抜けた)」と言って、抜けてしまったまぶやーを体の中にもどす儀式をする。このまぶいを込めなおす儀式を「まぶいぐみ」という。(マブヤークミともいうようです。)このことを掛けているんです。 沖縄の魂を本に込める、魂を読者に込める本ってとこかな。

別項で、内容を少し紹介します。


 
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