地元にしかないイガイご飯 遊漁@鳥取市 [ 中国・四国]
鳥取市に泊まって、翌朝。
鳥取駅前を歩いていると、奇妙な物を発見。
龍のような頭がついたベンチが歩道にある。
こんなのもある。
と、ポスターを発見。
龍みたいと思ったのは、麒麟なんです。確かに角が1本だけついている。
鳥取県には麒麟の獅子舞が各地にある。
その麒麟獅子の頭約150体と「猩猩」のお面約130枚の写真を載せたポスターです。
「猩猩」って読めますか?
「せいせい」ではなく、「しょうじょう」です。
麒麟獅子を先導する役だそうです。
昼は鳥取市の船磯漁港にある浜村遊漁センターに向かう。
遊漁というお店。建物には「魚見」と書いてあるけど、看板は「遊漁」になっている。
この遊漁センターは旧気高町(現在は鳥取市)の施設で、魚見はその名称。
それを有限会社「遊漁」が管理しているようです。
遊漁センターはこの飲食店だけでなく、宿泊もできるようです。
しかも予約すると地引き網体験とバーベキューなんかもできるみたいです。
メニューは色々。
でもここはイガイご飯の定食が一押し。
それを食べに来たのだから、迷わずに注文。
割とすぐに出てきました。
釜飯がイガイご飯。
お釜の中のイガイご飯。
茶碗に盛ったところ。小さなイガイが炊き込まれています。
イガイの香りが強く、ご飯には出汁の味が染みこんでいます。
刺身がついています。これがまた旨い。
天然物の魚介でとっても新鮮です。
もっと早い時期に来れば岩ガキもあったと思います。
さてご飯に入っていたイガイ。
これは洋食ではムール貝と呼ばれている貝ですけど、実はムール貝とは違う貝のようです。
本来のムール貝は、ヨーロッパ原産の「ムラサキイガイ」という貝。
内湾や港など波の穏やかな潮間帯から浅い海までの人工物や岩礁に生息している。
大きさは普通は数cm程度で、10cm 以上のものもある。
日本には明治時代以降に入ってきたものだ。
これに対してイガイは、同じくイガイ科イガイ目だけど、日本や朝鮮半島等の極東にいる在来種。
20cm以上にもなる貝。
ムラサキイガイ類に比べると生息場所が違って、潮通りの良い深い場所にいるそうだ。
大きくなると形も違っていて区別できるけど(貝類図鑑をどうぞ)、小型個体ではイガイとムラサキイガイの区別は難しいようだ。
イガイご飯は昔からあった食べ物のはずで、在来のイガイを使ったもののはず。
しかしムラサキイガイが使われていてもわかんないでしょうね。
遊漁センターを管理している「遊漁」という会社は、地元の漁業者と旅館関係者でつくった会社。
温泉と海を利用した活性化に取り組んでいるようで、船磯漁港で、鳥取県漁業協同組合の浜村支所とともに「ワカメ株主」というワカメのオーナー制をしているようです。
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