三瓶山の一軒宿・池田ラジウム鉱泉には印象的な湯と心和む料理がある [温泉・旅館・民宿]
数十年ぶりという感じの大雪で、三瓶山の周囲は1mくらい雪が積もったそうです。
宿の周りも雪がたくさん積もって、宿は雪の中です。
三瓶山周辺の秘湯の1つ、池田ラジウム鉱泉。
いかにも鄙びた一軒宿の感じの名称です。
敷地内に鉱泉が自噴しています。これはかなり素晴らしい温泉が期待できそうです。
宿の名前は「放泉閣」。
これもいかにも鄙びたイメージの名前。こういうのって好きなんです。
ワクワクします。
でも名前の割には、こじゃれた感じの建物です。
中にはいると、建物は非常に新しい。
最近、建て替えたそうで、全く鄙びてません。
名称のイメージとはかなり違う建物です。
ロビーに入って天井を見上げると、梁や屋根裏が見えます。
洋風の外観に反して、建物自体は日本の伝統的な構法で建てられたもので、建物内部は私の好きなタイプです。
部屋に通されると、こたつのある和室に加えて寝室にはなんとベッドがあります。
客室も和洋折衷ってことですけど、お年寄りにはかえってこの方が喜ばれるのかもしれません。
さてっと、早速、温泉に向かいました。
石造りの浴槽です。
お湯は薄緑色に濁っています。
壁にバルブがあって、これを開くと冷たい源泉が浴槽の右手前、ちょうど写真が切れているあたりから出てきます。
バルブの上には加温用のスイッチもあって、自由に加温できます。
浴槽には冷たい源泉を入れ、それをボイラーで加温させる方式です。
ドアの外には露天風呂もあって、外に出られるようになっていますけど、露天風呂のお湯は源泉そのままです。
ってことはとっても冷たいので、冬場は使えません。
源泉が出てくる水口です。
源泉を出して舐めてみると、かなり塩辛く、炭酸の刺激もあります。
「含放射能-ナトリウム-塩化物泉(高張性弱酸性冷鉱泉)」です。
水1kg中に、ナトリウムイオン2900mg、塩素イオン4550mg、遊離二酸化炭素が678mgあります。
源泉温度は19.6℃で、加温がされています。
ラドンが多く含有されています。
加温はされていますが、かなり力強い感じのお湯で、すばらしいです。
風呂から上がって、夕食です。
他にお客がいなかったので、ロビー脇の部屋で食事をしました。
写真は翌日朝のものです。
大きなお盆にのった料理が一気に運ばれてきました。
ホタテの刺身。甘く柔らかいホタテです。北海道や青森産かな。
魚の鍋料理が入っています。
長芋が甘酢で和えてあります。中にキウイが入っていて、デザートっぽい感じです。
鳥取産かな?
その他に、イワシの煮魚、ゴボウ巻きやトンカツ、天ぷらもあって、それぞれ美味しく、十分すぎる量でした。
山中の旅館らしく、ほのぼのした感じの料理です。
朝食は部屋食です。
こういう一手間かけたおかずが並んでいる食事はとても嬉しいです。
真ん中に雑炊があります。昨夜の鍋料理を雑炊にしたのでしょう。
私の家では鍋をした翌朝は必ず雑炊なんですけど、やはり出汁がよく出ていて美味しいです。
切り干し大根。健康的なおかずです。自家製で美味しい。こういうのは好きなんです。
昆布の煮物。こういうお手製のおかずは、ほんと心が和みます。
朝食の定番、目玉焼きや海苔も付いています。
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