生ビールが異常に旨いのだ サッポロビール園@札幌市 [ 北海道]
道産子の私が、札幌に帰省したら食べたいものの1つはジンギスカンです。
ジンギスカンの調理法には2系統あるんです。
1つはタレに漬け込んだ肉を焼く、味付けジンギスカン。
売られているものでは、松尾ジンギスカンや長沼ジンギスカン等があります。
もう1つは、肉をそのまま焼くもの(生ジンギスカン、と言う名称もあるようだけど、そのネーミングはちょっと変)。
この2つは地域性があるようですけど、私が育った札幌では後者のそのまま焼きが普通でした。
そしてジンギスカンを食べる場合には、ルールがあります。
できるだけオープンスペースで食べる、ベストは屋外で食べるというのがいいです。
羊肉の臭いがこもらない方が、美味しく食べられます。(「だるま」みたいに小さな店で食べるのも美味しいですけどね。)
そしてもう1つ、最も重要なことは、ビールを飲みながら食べるということです。
ジンギスカン屋も大小色々ありますけど、そうしたルールを満たしてくれる場所の代表はサッポロビール園です。
念のためにその名称について言うと・・。
サッポロビール園は、札幌のビール園(ビアガーデン)ではなく、サッポロビールの園です。
だから他にもアサヒビール園やキリンビール園もあります。
しかし、札幌人にとってはビールと言えばサッポロビール、ビール園と言えば「サッポロビール園」のこと。
札幌には「ビール園」とアサヒビール園やキリンビール園があるんです。
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1月2日、そのサッポロビール園に久しぶりに行きました。
席を予約して、案内された場所は、ケッセルホールの2階。
ビール園内にはいくつかのジンギスカンホールがありますが、ケッセルホールはビールの仕込み釜(ケッセル)がある大きなホールです。
フロアにあるたくさんのテーブルでは、すでに宴会が始まっています。
私たちがついたテーブルにもガス台が据えられ、その上にジンギスカン鍋が載っています。
鍋と言っても、凹型の器ではなく、凸型の鉄製鋳物です。
しかもビール園のジンギスカン鍋は北海道の形をしています。
その上で、羊の肉や野菜を焼きます。
現在、ジンギスカンのメニューは3つあります。
生ラムジンギスカン
野菜セット 1,500円、肉のみ 1,100円
トラディショナルジンギスカン
野菜セット 1,500円、肉のみ 1,100円
ラム肩ロースジンギスカン
野菜セット 1,700円、肉のみ 1,300円
昔とはずいぶん違っています。
今は「生ラム」がトップで、これがメインになっています。
「トラディショナル」は、ロールした肉を冷凍したもの。昔はこれがレギュラーメニューでした。
しかもマトンはなくて、ラムだけです。
私は香りの強いマトンが好きなので、ラムしかないのは残念です。
昔のジンギスカン肉は、ロール状にした冷凍のマトンでした。その後、羊の臭い弱くて柔らかいラム(冷凍)が主流になっていましたが、近年は生ラムがすっかり定着したようで、ビール園のジンギスカン肉も生ラムが通常のメニューになっています。
さて注文はまずは大切な、ビール。
それからジンギスカン。生ラムジンギスカンを4人分注文。
それから肩ロース1人前と子どもの希望で、牛ロース肉(1人前180g 1,700円)を1人前注文。
牛肉はオーストラリア産なので、OKです。
ラムは臭いが少なく、初めての人にも食べやすい。
しかも生ラムは肉が軟らかくてジューシーです。
肩ロースは、ちょっと高いけど、肉厚で脂肪が少なくて、美味しかったです。
ところで牛肉も含めて、 肉はどれも1人前180gです。
通常の焼き肉の感覚では、かなり多いと思いますよね?
でも、ジンギスカンは、少なくともそれくらいは食べるものなんです。
ジンギスカンを食べるときのルールをもう1つ追加します。
ジンギスカンは、腹一杯肉を食べるものなのです。
私らは、さらに生ラム2人前、ラム肩1人前くらいを追加して、結局大人4人、子ども1人で、9人前は食べました。
満腹です。
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ジンギスカンの焼き方には決まりがあります。
その焼き方指南のプレートがありました。
生ラムジンギスカンの場合は、として以下のように書いてあります。( )は私の補足。
・鍋全体に脂身を十分になじませる。(ラム肉には豚の脂身のブロックが添えられています。
それを熱くなった鍋全体でなすりつけて、溶け出す脂を鍋に塗ります。)
・野菜を鍋の周りにのせる。
・中央で肉を焼く。
・肉が焼けて赤身がなくなったらタレにつけて食べる
これが普通の焼き方です。
トラディショナルジンギスカン(冷凍ラム)の場合は、ジンギスカン鍋いっぱいに野菜を敷いて、その上に肉を置いて焼く。
ということのようですが・・・。
しかしこれはどうなのかな。
ビール園式と言うべきかな。
一般の家庭ではやっていないと思います。
羊の肉は焼きすぎると固くなって美味しくないので、必要以上に鍋に載せてはいけません。
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飲み物は、飲み放題(100分) 1,600円というのがありました。
食べ放題とセットではない飲み放題というのは、以前はなかったように思います。
通常の生ビール以外に、クラシックやヱビスの生、ヱビス黒生やハーフ&ハーフまであるのは嬉しい。
おじいちゃんには、日本酒(燗酒)もあって良かったです。
ヱビスも大好きですけど、北海道限定のクラシックはとても美味しいです。
いや、そもそもどういうわけかビール園のビールは異常に美味しいのです。
どう美味しいのか?
あえて言うと、ビールっぽくないのです。
とてもサッパリして飲みやすいのです。
だからビール嫌いの人もここのビールは飲めてしまうのです。
この不思議さは、体験してみたいとわからないです。
ジンギスカンを食べ終わって、子どもはデザートを注文。
ハスカップのシャーベット。
カップの側面には「雪印アイスクリーム」と書いてあります。
雪印乳業は分割されて、アイスクリーム部門は、現在はロッテアイスが製造しています。
でもブランドは「雪印」なんです。
やっぱり道産子にとっては、ビールは「サッポロ」、チーズは「雪印」、アイスも「雪印」なんです
最後に・・・。
羊の肉は臭いと思っている人、羊の肉は初めての人もいるでしょうが、そういう人でもビール園のジンギスカンは食べられてしまいます。
不思議です。体験するとわかります。
そして繰り返しますが、ビール園のビールには異常に美味しいです。
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