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魚が旨い居酒屋 らんまん@中野 [ 東京飲みある記]

おばあちゃん(義母)とともに中野で夕食をしに行った。今回は居酒屋に行こう、ということにしていた。

以前、満員で入れなかった第二力酒蔵は魚しかないので、うちの子には難しいということで見つけたのが「魚料理 らんまん」という居酒屋です。ネットでみつけた店で、おでんもあるので、ここにしました。

太田和彦の『居酒屋味酒覧第2版』に紹介しているそうです。初版本の店はいくつか行きましたが、どこも良い店でしたので、期待できます。

建物は戦前のもので、趣があるものです。

女将に「4人でお願いします」と伝えると、店の奥にある板張りの座敷に通されました。

メニューを見ると、魚は1000円を超えるような値段。
我が家の家計からは、家族出来て長居できる店ではないかも。

お通しはハマボウフウの土佐酢おひたし。今が季節のタケノコも入っている。
お腹を空かせた小学生の息子は、このおひたしにいたく感動。3人分を平らげました。彼の口にとても合ったようです。お腹が空いているからだけではありません(笑)。

酒は、まずはヱビスの中瓶で乾杯。

スズキの刺身。かなりの厚切り。
ここの魚はすべて天然物。甘みがあって、美味しい。
「ワサビはしょう油に溶かさずに、刺身につけて食べてください。



コハダ。注文を受けてから仕込むようです。美しく並べられています。
酢締めはとても軽く、寿司ネタ用の酢締めよりも軽く仕上がっています。美しいだけでなく、うまい。

居酒屋料理では、若魚のコハダではなく成魚のコノシロをしっかり酢締めにして出すことが多いようです。大きいのは値段の関係、酢締めが強めなのは酒のあてにするからでしょうが、ここのコハダはそれとは一線を画しています。



鯖。これも注文を受けてから締めたようです。というか、ほとんど締められておらず、ほとんど生です。で、実にうまい。かなり鮮度のいい鯖です。
ツマのミョウガも旨い。

子どもは刺身が苦手なので、おでんを注文しました。
しかし、おでんは寒い季節、彼岸から彼岸まで(9月から3月)しか出さないので、いまはないとのこと。
あ~、これは困った。子どもの食べるものがない。

すると女将が「穴子はどうですか?」と勧めてくれる。
おぅ!ウナギに似た穴子ならOKです。
「白焼きと蒲焼きがありますけど、どちらにしますか?」
「うーん、どっちも旨そうだけど・・・・ご飯と食べるんなら、蒲焼きがいいね。」
ということになる。

出てきました。
一口食べて子どもは「うまい!」と目を丸くして喜ぶ。

写真はボケていますが、素晴らしく旨いのです。穴子自体がプリプリしているのに加えてタレがキリッとしていて、実にうまい。
子どもはこのとっても旨い穴子で、ご飯を2杯食べました。贅沢すぎる夕食です。

酒は、ヱビスから日本酒へ移行。辛口の三千盛がよかった。「常温か燗か」と聞かれるので常温にしてもらいました。
日本酒をぬる燗で飲むということにしてもよかったかもしれない、と今になって思ったりもします。

この店は、酒屋をしていた先代が大正11年に構えた店だそうです。その酒屋が、東京で初めて秋田の酒「爛漫」を置いたことにちなんで、「らんまん」という店名にしたとのこと。
女将はいまもその「爛漫」の名が入った半纏を着ています。
しかし今、店にはその爛漫は置いていません。辛口の酒を好む客が多く、甘口の爛漫(ほんとにねっとり甘い酒です)は好まれないから、とのこと。

魚は1000円台の値段。内容に相応した値段です。
活きの良い素材に手が加えられた肴をアテにして酒を楽しむ。そういう使い方にはとても良い店です。
しかし我が家の懐具合からすると、家族で気軽に食べに行けるところではないです。(このレベルの居酒屋をよういう風に使う方が間違っているのでしょうけど。)


 
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