醤油風味薄甘ウスターソースのソースカツ丼は驚きの旨さ 玉龍飯店@長野県駒ヶ根市 [ 甲信越]
駒ヶ根に3人で行きました。到着はちょうどお昼どき。
というか、お昼に合わせて駒ヶ根に着きました。
その駒ヶ根で何を食べるかって?
そりゃ決まっています。駒ヶ根名物ソースカツ丼です。
どこの店がいいか。昨年、駒ヶ根でソースカツ丼を食べたYさんが事前にチェックしています。
某サイトで、一番旨いという評価があった『茶そば いな垣 』にレンタカーで向かいました。
「ランチタイム前に店につくから、いいタイミングだ。」なんて話しながら、わくわくしながら店に向かいました。
いい感じの時刻に店の前に車をつけると、なんだか様子が変です。
なんと入り口に「定休日」のプレート。
「え~っ!今日は月曜日。定休日は火曜日のはずなのにぃ~!」とYさんは驚愕。
期待して行っただけに、私らの落胆も大きいです。
でわっ、っと、気を取り直して、もう1軒の店を目指しました。
それがここ『玉龍飯店』。
店が建つ小路の向こうには、日本アルプスが見えます。いい景色です。
店の名前からすると中華料理店ですよ。しかしどこを見ても「中華」の看板は見あたりません。
あるのは「ソースカツ丼」の宣伝ばかり。これはもう、かつ丼屋ですね。
看板見てると「玉龍飯店」の店名は見あたらず、いまは「玉龍」じゃないかって思います。
表にある「当店自慢のおすすめメニュー」の行灯にあるのは、
ソースかつ丼、ソースヒレかつ丼、
ソースエビ丼(!)、ソースチキン丼(!)、ソースミックス丼、
そしてギョウザとあります。
ギョウザがあることだけが、中華料理店の名残みたいです。
でも、入り口に確かに「王龍飯店」の行灯がありました。やっぱ中華屋なんでしょうか?
謎の店です。
その謎は、店に入るとさらに深まります。
引き戸を開けて中に入るとすぐに、コックさんの人形と豚の置物があります。
これはやっぱり洋食屋だ!
そのコックが手にするのは「おすすめ品 ボリュームミックス丼 エビ2、ホタテ1、ヒレ肉2」です。
その左にあるサンプルケースには3種類の丼とギョウザのサンプル。
あとはたくさんの置物がゴチャゴチャと並んでいます。
うーん、これはかなり奇妙な雰囲気です。
不思議な気持ちで、小上がりに上がりました。
メニューを見ると、一番上に「駒ヶ根名物ソースかつ丼専門店」と書いてあります。
やっぱりここは中華ではなく、かつ丼屋さんですよ!
メニューは
ソース(ロース)かつ丼並1000円、大1100円。
ソースヒレかつ丼1000円
ソースチキンかつ丼1000円
に加えて
ソースエビ丼1200円
ソースホタテ丼1000円
おすすめ品ボリューム ソースミックス丼(ヒレ2、エビ2、ホタテ1)1300円
ヘルシーです ソースまぐろかつ丼1000円
低カロリー ソースさくらかつ丼(馬肉のロース)1100円
当店の旨味ソース2合600円
ソースかつ丼の「大」はカツが大きいんじゃなくて、ご飯が大盛りなんだそうです。
ここは「並」にしておきました。
Tさんと私は「ソースかつ丼」、Yさんは「ソースヒレかつ丼」にしました。
注文してから、ややしばらく待ちます。
カツを揚げているんです。じっと待ちましょう。
そして出てきました・・・。
うわっ!デカっ!!
丼の蓋が閉まっていません。
ソースにまみれたカツが、丼と蓋との間からあふれています。
ふたを空けると、カツが2重になってご飯とキャベツの上に隙間なく乗っています。
これではご飯を食べられません。
だから、カツを蓋の上にとって、丼のカツとご飯を食べるというのが流儀なんです。
カツが分厚い。その厚いカツにソースがたっぷり染み込んでいる。
そのカツを口に入れて噛むと・・・。
分厚い肉のなかから肉汁がジュワーっと染み出す・・・だけではなく、
衣にたっぷり染み込んだソースが肉汁とともにジュワーっと口の中に広がってくる。
そしてそのソースが、実に旨い。
ウスターソースのように辛くはなく、かといってとんかつソースのように甘くはなく。
しかし中濃ソースとは違った、薄甘い味がする醤油風味のウスターソースなのです。
その醤油風味薄甘ウスターソースが旨い。
肉について、もう1つ。
ロースだから脂身がかなりあるはず、なのに、その脂身をかなり取り去ってあります。脂身を除いた赤身の部分を使ってカツを揚げています。これまたすばらしい。
ロースの脂身は豚の旨さが味わえて好きなのですけど、しかしこの大きなカツに脂身がたくさんあると、くどいでしょうから。
その醤油風味薄甘ウスターソースが、ご飯にしっかりかかっていて、ご飯はソースご飯になっています。丼は汁に漬かったご飯が美味しいんだけど、ここのソースかつ丼はソースに漬かったご飯が旨い。
豚カツが旨い上に、こんな美味しいソースがかかったものは、初めてです。もう劇旨です。
デカうまのかつ丼を一気に食べきりました。もう感動です。(涙)
実は、ソースかつ丼なんて、豚カツ定食で皿に盛られた豚カツとキャベツを丼のご飯に載せてソースをかけた、まぁ横のものを縦にしただけのもの。と思っていた私は、自分の不覚を恥じました。
ソースに虜になった私は、お土産に、ここのソースを買って帰ることにしました。
旨味ソース2合600円です。
お店のHPによると、このソースの主な材料は、「ウスターソース、多数の野菜・果物、しょうゆ、みりん、スープ(約5種類)などを使っています(もちろん残りの材料は店内秘密)」とのこと。
醤油と味醂が入っているんですね。
そして豚は、アメリカンポークなどではなく「地元信州の信州豚を使っています」とのこと。その赤身の部分を使ってカツを揚げています。
味噌汁は、豚汁ではなく、ワカメが入った普通の味噌汁です。
Yさんが注文した。これもデカイひれが3枚も乗っています。
後でわかったことなんですけど、ソースかつ丼は本来はロースカツなんです。だからヒレカツは、ちょっと亜流なんですね。(笑)
ちなみに「駒ヶ根ソースかつ丼」の定義はこちら。http://www.komacci.or.jp/katsu/kai.html
3人分の漬け物が出されました。浅漬けです。
食後のお茶受けにいいです。
明るい女将さんが、どういうわけか、みかんを出してくれました。
お土産にソースを買ったから、うちでソースかつ丼を作ってみようかって思います。
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