ガイド付きで標津湿原を見学 ポー川史跡自然公園(その1) [旅行先]
北海道の道東、中標津空港に下りて、標津町に泊まり、知床へ向かう途中のこと。
標津町で、サーモン科学館を見学しようと思っていました。
サーモン科学館の開館前に、すぐ近くにある「ポー川史跡自然公園」にもちょっと、って思ってここに立ち寄ったのだけど。これが予想をはるかに超えて、実に良いところでした。
「史跡自然公園」という名前からして不思議なんですが、自然と史跡とがあるんです。自然は「標津湿原」そして史跡は「カリカリウス遺跡」。このどちらもが、見る価値ありなんです。
結局、ここだけを見学してサーモン科学館へは行かずに、羅臼に向かいました。
この公園は、標津湿原、カリカリウス遺跡、そして資料館と開拓の村があります。
資料館と開拓の村は、入り口からすぐのところにありますけど、湿原や遺跡は木道を通って、見学にはしばらく時間がかかります。
料金は、一般310円、高校生・大学生100円、中学生以下無料。
ここの凄くいいのは、ガイドさんがいて、無料で案内をしてくれることです。
ぜひ、公園の受付で「ガイドさんいますか?」と言って、ガイドをお願いしましょう。
全体を見学すると、通常は歩いて1時間半ほどかかります。
でも自分たちの都合に合わせて時間調整してもらえます。
しかも自転車が3台あって、それで園内を巡ることもできます。
私たちは、子どもの希望で自転車に乗って「1時間弱」とうことでガイドをお願いしました。
後でわかったことですけど、7月18日~8月18日の1ヶ月間は、自然ウオッチングセンターから派遣されたガイドさんが、毎日いるそうで、その後もボランティアのガイドさんがいるようです。
私たちがここを訪れたのは、派遣のガイドの最終日だったんです。とってもラッキー!!
ポー川史跡自然公園HP:http://www.shibetsutown.jp/pogawa/
ポー川史跡自然公園WebNews :http://pogawa01.blogspot.com/
ポー川史跡自然公園ボランティア日記:http://po-kawakouen.at.webry.info/
自然ウオッチングセンター:http://homepage2.nifty.com/watching/
標津湿原に向かう手前に、説明パネルがあります。
天然記念物に指定されている湿原の広さは212haもあります。
湿原には、低層湿原、中層湿原、高層湿原の3種類があるそうです。低層湿原は地表面が水位面より低くて水に沈んでいる、高層湿原は泥炭が堆積して地表面が水位面より上に出ている、中間湿原はその中間、なんだそうです。
釧路湿原は低層湿原、この標津湿原は高層湿原と中間湿原だそうで、図の濃い緑が高層湿原、緑色が中層湿原です。薄緑は自然林です。
低層湿原ができて、縄文時代の終わり頃に高層湿原になったそうです。
8月はコケモモ系の実がなっていて、モウセンゴケなどの花が咲いているようです。
湿原の中に敷かれた木道を通って進みます。先頭がガイドの鎌田さんです。
木道の途中に、湿原の観察ポイントがあります。
指の先にあるのは・・・
食虫植物のモウセンゴケです。
わぁ!って驚き・・・が普通でしょうけど、私たちはニセコの神泉沼で何度か見ているので、ほぅ、ここにもあったかぁ、ってな感動のしかたでした。
これはなんだったかな?
サワギキョウ。湿原ではなく、普通の湿地に生える草です。
ここは、ずいぶん昔に湿原の水を抜く目的で溝が掘られたようで、土が出ているので木が生えています。
茶色い色をした小川があります。これがポー川。
なぜポー川というかは分かっていませんが、「小さい」という意味のアイヌ語「ポン」が語源ではないか、とガイドさんが言っていましたし、立て看板にもそう書かれています。
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