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仙台にある「味太助」の「分店」について [食文化]

仙台市は牛タンで有名ですけど、その発祥は「味太助」とされています。
その「分店」という店が全国にいくつかあって、「味太助本店」のHP http://www.aji-tasuke.co.jp/access.phpには、その「分店」名が載っています。
しかしここにちょっとややこしいところがあるんです。

東京の虎ノ門にも「味太助」があって、仙台の「味太助本店」に対する「分店」ということを自称しています。
しかし先の「本店」のHPには、この店のことは「分店」として載っていません。
なぜそんなことになっているのか。
分かった範囲で説明しておきましょう。

東京にある「味太助」の虎ノ門店や日本橋店は(株)ヤガイという会社が経営する店です。
その会社が出す牛タンの店は他にもありますが、しかし両店以外は「味太助」ではなく、「杜の都太助」となっているんです。
ちょっと謎ですよね。

旨味太助」の紹介で書いたように、仙台の牛タン焼きは、現在の「味太助」の初代、佐野啓四郎(故人)に始まります。
そこから暖簾分けした店が、「味太助」のHPで「分店」として載っています。
その「味太助」の店は、現在は啓四郎の長男・佐野和男が引き継いでいます。

ところで、啓四郎の娘と結婚した婿養子さんの店が「旨味太助」。
ここは「味太助」の分店でありながら、自らを「元祖」と呼んでいます。
その婿養子は、きっと啓四郎の一番弟子だったんでしょう。

で、虎ノ門分店のことですが。
OKWaveの書き込みhttp://okwave.jp/qa/q3063021.htmlによると、先代啓四郎の代に暖簾分けした人が東京で「味太助」として出店したのが、ここ虎ノ門や日本橋の店のようです。
しかしその後の出店については、現親方・和男と合意が出来なかった、ということらしい。
結果として、先代が生きていたときに開店した日本橋、虎ノ門の店は「味太助分店」で出しているけど、先代の死後に開いた店は「杜の都太助」という店名で出店している、ということのようです。

そんなわけで、「味太助本店」のHPでは、虎ノ門店他は無視。
「杜の都太助」のHPでは、「味太助本店」の項目があるけど、実はリンクが張られていない。そういう状況のようです。

本家・元祖論争って、いろいろありますね。
 
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