帰宅困難で会社に泊まり

地震が起きたときは勤務先の東京にいて、電車がすべてストップしたために、帰宅困難者になって、会社に泊まりました。
会社に戻るまでの様子はここです。

一夜を明かし、翌日やっと帰宅できました。

まったく大した経験じゃないけど、とりあえず書いておきます。

会社に戻ると、同じような帰宅困難者が何人もいました。
と言うと大変そうですけど、実は意外に平気です。

建物の倒壊はなさそうだし、電気も水もあるから、宿泊した人たちは平和です。
しかしテレビを見ると、事態は深刻です。大津波、火災。大惨事です。

会社には災害用に用意されている毛布があって、その夜は床に敷いた毛布にくるまって寝ました。
余震が頻繁にあるし、地震警報のアナウンスが騒がしくて、なかなか寝付かれませんね。しかたないですね。

翌朝、やや寝不足の状態でミーティングルームに向かい、K子さんが落としてくれたコーヒーを飲んで雑談です。なんだか合宿気分です。
これまた用意のいいことに非常用食料が配布されました。お湯を注ぐとご飯になるアルファ化米です。

サタケのマジックライスの「しそわかめご飯」と「えびピラフ」です。これ、なかなか美味しいです。
食べるときのポイントは、お湯を注いだら、全体をよくかき混ぜること。味や具を均一にするためです。

私の方は、自宅も大きな被害ではなく、家族はとりあえず無事です。
テレビを見ると、特に東北は甚大な被害です。
宮城県に私の親戚がいるんです。仙台市、亘理町、七ヶ浜町は津波の大きな被害にあっています。もちろん全く連絡がとれません。
みんな大丈夫だろうか・・・。心配です。

電車も少しずつ動き始めています。
私は茨城県在住ですけど、常磐線は取手までの運行。そこから先をどうするか。
カミサンは怖いから車を出せない、と言っています。
はて、歩いて帰るのか？

近くに住んでいるM女が、婚約者（！）が迎えにくるから、いっしょに帰りましょうか、という。それは幸せですね。では、お二人のおじゃまをさせてもらいます。

ってなことで、１１時に会社を出発。T君もいっしょです。

綾瀬行きの千代田線が来たので、北千住で乗り換えましょうと行って乗り込みました。車内の乗客は少なくて、M女と別々に座ることができました。
大手町でドッと乗ってきて満員状態。
西日暮里で40分の停車。綾瀬行きが我孫子行きに変更になりました。
それなら我孫子まで行った方がいい、と思うけど、M女は離れて座っている。

M女の携帯に留守電で連絡を入れたけど、通じただろうか・・。
とりあえず北千住で下りてみると、M女は席に座ったまま。留守電が通じたみたい。
おっと、あわてて電車に戻ろう。電車は正にすし詰め状態です。

この後の電車はありません、なんて言ってる。うっそ～。
電車はともかく我孫子へ向かいました。朝のラッシュをはるかに超える混みようです。

２時間近くかかって、我孫子に到着です。
ここから常磐線快速に乗り換えられるだろうか・・また心配です。
でも快速電車には無難に乗れました。普通の混み具合という感じでしょうか。

終点の取手。
代替バスがあるんじゃないですか？とT君。そんな話、電車の中で言ってた？
そんなのあるわけないでしょう。
案の定、駅の外には長蛇の列。タクシーを待つ列です。

つくば行きのバスもあるようです。つくばまで行くT君は、どうしようかちょっと迷っています。
ずいぶん並んでいるよ。いつ乗れるかわかんないから、M女のフィアンセに途中まで送ってもらった方がいいよ。ってことで、いっしょに歩き始めました。

国道６号へ出ると、車の長い列です。取手で下りた家族を迎えに来た車でしょう。
水戸ナンバーや成田ナンバーもあります。ずいぶん遠くから来ています。だからすごい量の車なんです。

これでは駅で待っていても、車が到着できませんね。これは想定内のことです。
だから私たちは国道をひたすら北上しました。M女フィアンセの迎え車にいつ遭遇できるか・・・。
フィアンセさんは、大渋滞に巻き込まれて、なかなか来られません。

結局、取手バイパスのカワチまで歩いて、待ち合わせました。
カワチでペットボトル入りの飲料水を２箱買って、１箱はM女達にささやかなプレゼント。帰っても断水してますからね。

こうして家に帰ったのは午後５時です。
会社を出てから６時間。昼食抜きでした。

家は断水。でも電気もガスもあるから、まだいいです。
家族も無事だし。

　

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