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おまかせ会席でへしこ鮨を食らう 兵四楼@京都府伊根町 [ 近畿]

伊根町の舟屋の民宿「たいせい」さんに泊まったんですけど、そこは夕食がありません。

夕食は町内のお店に食べに行きます。
「なぎさ鮨」と「兵四楼」とどちらにしますか?
なぎさ鮨は昼に行ったから「兵四楼」にしました。

お店の往復は奥様が運転する車です。ありがとうございます。
「帰りは歩いて帰りますから、大丈夫ですよ」と店の前で奥様と別れました。

兵四楼は立派な建物です。

お食事処 兵四楼。

旅館も併設されていて、そちらは旅館兵四楼です。

小粋な暖簾をくぐってお店に入ります。

靴を脱いで店内へ。
かなり広いお店です。

奥の方にはカウンター席もあります。

小上がりの座敷は掘りごたつです。その1つに席を取りました。
窓際のインテリアに白い巻き貝が飾ってあります。民宿「たいせい」さんで見たものと同じ。
こっちは大小、様々です。
これが貝じゃないってことを後で知りました。それは後ほどアップします。

壁に「へしこ寿司」ってありました。
お昼には食べられなかったものです。
「当店自慢」とあります。よし、今夜は食べてみるぞぉ!
「押寿司」と「にぎり」があるようです。どっちがいいかなぁ・・。

その前にメニューですね。

メニューは、煮物、蒸し物、鍋物、

酢の物、一品料理。それぞれいい値段です。

定食、丼物、寿司もあります。

一品料理を頼もうかなぁ・・・。
夜の食事(おまかせ会席)が3150円から、ってあります。
こっちの方がいいかなぁ?

フロアのどっしりした体型のお姉さんに聞いてみました。
「一品づつ注文するのと「おまかせ会席」とどっちがお得?」
「どちらも同じですよ、お好きな方をどうぞ。」
えっ、意外な答えです。すると厨房からご主人が声を張り上げます。
「色々食べるなら、おまかせの方がお得ですよぉ!」

そうでしょう、そうでしょう。
(そう思ってるんなら聞かなくても良さそうなもんですけど、そこはそれ、やっぱり確認したいっていうのが、人情ってもんです。)

「じゃあ、おまかせでお願いしまぁす!
それと、へしこ寿司も1つ!」

「へしこ寿司は、会席に入っていますけど、さらに追加しますかぁ!」
と、また厨房からご主人のアドバイス。
「あっ、それなら要りません!」

これで食事の注文は終了です。

飲み物は・・生ビール630円。いい値段ですね。
最近、安居酒屋しか行かないから、こういう値段見ると驚いちゃいます。

でも値段の如何をとわず、生ビールがないと始まらないです。

すぐに割り箸と料理が運ばれてきました。

小魚の南蛮漬け。

レモンを除けると、小魚がこっちを睨んでいます。

可愛い小魚ですね。

これ何ですか?
「メバルです。」
メバルってもっと大きいよな。あぁ、メバルの稚魚ですね。
(生きたメバルの稚魚には、翌朝、海の上でお目にかかりました。)

野ブキの煮物。
香りが強くて、身がシャキッとしています。

ウザク。普通にウザクです。

玉(ぎょく)。
出汁巻き卵じゃない、玉子焼きです。でも何重にも巻いてあって、出汁巻き卵みたいな食感で美味しいです。

刺身。

鯛、ヒラマサ、サワラ、イカです。

鯛は、地元の養殖かな。

サワラだけど、けっこう脂が乗ってます。

天ぷら。なんと、アンコウです。

身はホッコリしていて美味しいです。
でも骨がけっこうあるんだよね。仕方ないけど。

アジの煮付け。
すごくでっかいアジですね。

脂が乗ったアジだから、煮付けの方がいいのかな。
デカイから食べ応えがあります。

最後にへしこ寿司。

3個の寿司に葱と生姜が乗っています。

塩抜きしたけど塩気がややキツイ。
でもこれは旨い。鯖にすごい旨みがある。
「へしこ」独特の発酵による旨さです。

「へしこ」をどうやって寿司にするんですか?ってお姉さんに伺ったら、
へしこの作り方から簡単に説明してくれます。

ここでは私流にちょっと詳しく説明します。

「へしこ」は鯖の糠漬けで、若狭や丹後の伝統料理です。
厳寒の1月~2月ごろ、鯖を内臓とエラをとって洗い、1週間から10日間、塩漬けにして十分に水分を抜く。それの鯖を糠の中に漬け込みます。
ここで発酵が進み、旨みが増します。10月には食べられるようです。
1年がかりでつくられるんです。

普通はそのまま、あるいは焼いて食べます。
しかしこれが、無茶苦茶しょっぱい。
ご飯がとっても進む保存食です。
私の知っていた「へしこ」はこういう食べ方です。

でも地元では、そのまま生(と言っても発酵している)で食べるそうです。
これも当然、かなりしょっぱいでしょう。

その超しょっぱい「へしこ」を塩抜きして、食べやすくして、寿司にしたものが「へしこ寿司」です。
この塩抜きの加減が難しいようです。塩抜きが弱いとしょっぱい。抜きすぎると旨みまで抜けてしまいますからね。

味噌汁はアラ汁です。

鯛も入っていました。

美味しい肴をアテに酒も進みました 。
私は日本酒にでもしたいけど、1合630円、2合1155円って、ちょっと高いかな。
焼酎をボトルでお願いしようとしたら、そういうのはないんだって。
じゃあって、酎ハイを呑んでました。Sさんと福知山から合流したNさんはビールを追加。

時間の経過を忘れて盛り上がっていたら・・
「たいせいさんから、お迎えですよ」とお姉さんの声。
えっ?迎え?歩いて帰るって言ったんだけどぉ・・。

「たいせい」さんの奥様が車で迎えに来てくれました。あんまり帰りが遅いから、真っ暗な道で迷ってるんじゃないか、って心配して迎えに来られたそうです。
いやぁ、ごめんなさい。
単に酔っぱらっていただけです。いつものように。。。

と、いうことで帰りも車になりました。ありがとうございます。

いやぁ、美味しかったです。
へしこ寿司もよかったぁ。

でもお酒がちょっと高めなのがなぁ。懐が寒い呑平には・・。

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