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元祖を越えるじゃじゃ麺では じゃじゃおいけん@三軒茶屋 [ 東京ランチ]

先日、盛岡で久々にじゃじゃ麺を食べました。
それから余り日を置かずに、東京でじゃじゃ麺をいただく機会に恵まれました。

「じゃじゃ麺」ってナニ?って人もいるでしょう。
中華料理にも炒醤麺(ジャージャー麺)がありますね。
でも、盛岡の「じゃじゃ麺」はそれとはちょっと違うんです。

中華のジャージャー麺は、カンスイの入った中華麺に甘辛い肉味噌を載せます。
でも盛岡のじゃじゃ麺は、うどんのような麺に独特の肉味噌を載せます。
その肉味噌は、甘辛ではなくゴマ、シイタケ等の旨味を凝縮させた独特の味付けなのです。

お店の場所は、三軒茶屋の交差点から246を駒沢方面に500mほど行ったところ。
三軒茶屋郵便局のはす向かい、小路の角にある建物です。

「元祖盛岡じゃじゃ麺専門店 じゃじゃおいけん」さんです。
盛岡じゃじゃ麺の「元祖」がこの店なんじゃなくて、「元祖盛岡じゃじゃ麺」の専門店です。
盛岡じゃじゃ麺の元祖とは「白龍」(パイロン)です。その味を受け継ぐのがこのお店。
ここは知る人ぞ知るという店なのです。

そこに今回やっと来れました。

盛岡じゃじゃ麺のことはこちらが詳しいです。
盛岡バーチャル博物館のサイトの「盛岡三大麺」http://www.odette.or.jp/virtual/men/index.htm
岩手日報の「もりおか三大麺めぐり」http://www.iwate-np.co.jp/men/jaja/jaja-top.htm

お店は、ランチタイムと夜に営業しているようです。

白い暖簾には独特の字体で店名が書かれています。
その暖簾をかき分けて店内に入ります。

お店の中は、8人ほどのカウンターのみ。
先客は手前に男性2人組と奥に女性2人組。両者の間に席をとりました。

このお店のメニューは、じゃじゃ麺オンリーなんです。潔いねぇ。
選択肢は、大きさのみ、なんです。

オーダーは1言。
「大盛り!」
もう、当然ですよね。

改めてメニューを見ると。・・

 小盛り 600円(お子様サイズ・70g)
 中盛り 700円(1人前・140g)
 大盛り 800円(1.5人前・210g)
 特盛り 920円(2人前・280g)
 2.5人前 1150円(350g)
 トリプル 1300円(3人前・420g)
 3.5人前 1450円(490g)
 4人前  1600円(560g)
ほんとに、大きさしか書いてない!
そして、一番下に
 チータンタン 80円

じゃじゃ麺の食べ方の指南が書かれています。
 肉味噌の上にお好みでお酢、ラー油、にんにく、しょうがを入れ
 自分好みに仕上げるのが最大のポイントです。
 そしたらよく混ぜて食べちゃってください。

でも食べ方が分からなくても、店主に聞けば教えてくれます。
「自分の好み」に仕上げることの方がきっと難しいでしょう。

 さあ次はチータンタン!!
 全部食べ終わりましたら(一口だけ残してもOK)
 そのお皿に生卵を割り入れて箸でといてお店の人に渡してください。
 そのお皿に熱々のゆで汁、ネギ、肉味噌を入れて卵スープにしてくれます。
 これがチータンタンです。
 肉味噌が沈んでいますので、よくかき混ぜて1度味を確認してから
 お好みで塩、コショウ、肉味噌、ラー油を入れて自分好みに仕上げたら
 よくかき混ぜながらお召し上がりください。

「チータンタン」とは、鶏蛋湯のこと。卵スープです。
じゃじゃ麺を食べた後には、そのチータンタンをいただく。
これが盛岡じゃじゃ麺の流儀でもあり、楽しみの1つなんです。

メニューの一番下に、こう書いてあります。
「チータンタンに是非、自家製ラー油を入れてください。激ウマです!!
当店は特製の生麺を使用しているため、茹で時間に多少お時間を頂いております。」

最後に「よくかきまぜてください!!」
じゃじゃ麺をいただくときのことですね。わかってますよ。

料理が出来上がるのに、時間がかかりますよね。
その時間を使って、店内を観察しましょう。

メニューの裏には「じゃじゃおいけんのじゃじゃ麺は健康要素がいっぱい」とあります。
肉味噌にはゴマが入っている。
麺はオリジナル特製麺だ。
ニンニク、しょうが、自家製ラー油にこだわっている。
そうですかぁ、どういうこだわりなのか、気になります。

「じゃじゃ麺、肉味噌、特製ラー油、それぞれお持ち帰り販売しています!!
詳細は店内のチラシをご覧下さいませ。」
あら、そうですかぁ。どれどれ、店内を見渡しましょう。

「盛岡じゃじゃ麺の良さは1回食べただけじゃ分からない。2回、3回と食べて、自分の味を作って自分の盛岡じゃじゃ麺を見つけてください。味は十人十色」
料理の味は、普通は店がつくるものだけど、じゃじゃ麺に限っては、客がつくるんです。実に変わった料理ですね。
でもそこがいいところなんです。

チラシがいろいろ貼ってあります。
「当店のラー油は自家製で。辛味を弱くしてゴマの風味を強くしております。是非チータンタンに入れてネ。」
辛さを抑えたラー油ですか。後でしっかり確認しましょう。

「たくさんのお客様のご要望にお応えしまして、自家製ラー油の販売始めました。上馬で一番美おいしいラー油」
おいけんのラー油 80g 350円
客の要望で売るようになったんですね。

「肉味噌の販売開始しました。」
こちらは100g、200円です。
冷蔵庫で2週間、冷凍庫で1ヶ月保存できるそうです。

平日限定で「冷やしじゃじゃ」もありますね。

カウンターの上に目を移しましょう。

塩、コショウ、酢の他に、自家製ラー油、ニンニク。
奥の壺には、じゃじゃ味噌とも呼ばれる肉味噌。
カレーパウダーもあります。

ニンニクにはこだわっているそうです。
白い器の中を覗いてみましょう。

器の中には、濃い緑色をしたものが入っています。

これって、ニンニク?
緑色のニンニク!!
初めて見る人はビックでしょう。
実は、緑のニンニクは、ちゃんと生のニンニクを使っている証拠なんです。
新にんにくを使って摺り下ろすと、こういう青緑色になるんです。

この緑色の正体は・・・
ニンニクを切ったり摺り下ろしたりすると、アリシンが出来ます。これがにおいや辛味のもとになります。それがさらに「アルキルサルファイド化合物」へと変化します。これがにんにく自体に含まれている鉄分と反応してクロロフィルになって緑色になる。
なんてネットで書かれてますけど、実はよくわかっていないようです。(笑)


お水はセルフサービスです。

観察すること10数分後。

ついにじゃじゃ麺登場。
麺がくすんだ色をしています。国産の小麦粉を使っているのでしょう。
麺の上には、キュウリ、葱、そして真ん中に秘伝の肉味噌がたっぷりと鎮座します。
脇におろし生姜が添えてあります。

これらをグチャグチャと混ぜ合わせるんです。
ラー油や緑色のニンニクもお好みで。私はタップリ加えます。

かの自家製ラー油は、確かにあまり辛くない。
しかしゴマの香りが強いラー油です。
だからラー油は、これでもか!ってくらいにたっぷりかけた方が美味しい。
生姜も全て入れて、コショウもかけて。

グチャグチャに混ぜ込んだその姿は・・美しくない。
でもそれでこそ、麺と肉味噌が混じり合って美味しいんです。

肉味噌が先日食べたHoT JaJaよりも柔らかく、麺とからみやすい。
麺の湯切りを、あえて完全にし切っていないのかも。

麺は平麺ですね。白龍風です。
味噌に加えたれたゴマが黒く見えます。

ではいただきましょう。
ぅぅうう、うまい!

なんと表現したらいいのか。
味噌に加えたれた複雑な味が麺にからみついている。
やはり平麺の方が肉味噌と絡まりやすい。

ラー油の辛さが弱いので、さらにラー油投入。
ゴマの香りが引き立ちます。

麺はうどんですけど、讃岐うどんみたいな強いコシがある麺じゃありません。
コシはありますけど、ややふんわりしています。
私は、肉味噌を味わうならこの方がいいと思います。

ズルズル、ズルズルいただきました。
至福の時間です。

食べ終わっても、肉味噌のソースと麺を少し残します。
ソースの残り方を見ると、やはり水気が少しあるようにしている感じです。

さて、いよいよ第2ステージ、チータンタンへと向かいます。
カウンターの上に置かれた生卵の登場です。

「卵を割る前にちょっと待った~!!
麺をたくさん残しちゃダメですよ~
ちゃんと食べて下さいネ!!」
って書いてます。麺を食べ残すヤツがいるのかな?
それはいけませんね。

麺を残して、チータンタンの汁で麺を食べようとするヤツがいるのかな?
でもそれはたぶん難しいです。なぜかは、後ほど・・。

残った肉味噌に生卵を割り入れ。
箸でときほぐして・・・お店の人に渡す・・。
箸を置いた瞬間に、お皿をサッと持って行かれました。
ありがと!(でも写真撮れなかった)

「底に肉味噌が沈んでいますから、かきまぜてください。」
と言って、チータンタンが登場です。
熱々のゆで汁で卵が羽衣状に固まった卵スープです。
葱がたっぷり浮いている。

よくかき混ぜて、底に沈んでいる肉味噌を溶かす。
色が黒褐色に変色しました。

コショウとさらにたっぷりのラー油をかけましょう。

チータンタンにはスプーンはついていません。
皿を持ち上げて、ズルズルとすするのです。
その方がスープの香りも味わいやすいと思います。
いやぁ、うまい!

肉味噌の旨みがスープ全体に広がっている。
そしてラー油のゴマ風味が旨さを増している。

チータンタンに出し汁を使うお店もあるけど、肉味噌の旨みで十分に美味しい。
むしろ、ゆで汁の方が少しとろみがついていて、舌触りがいいという意見もあります。

ごちそうさまでした。
大満足です。

おっと、そうそう、ここにうどんが入っていたらどうなるか。
麺に絡まっていた肉味噌は洗い落とされ、飲むためのスープの塩気は薄いです。
だから、麺を具と考えるならいいけど、麺としてチュルチュルとたべるには、味が薄いと思いますよ。



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