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放射線被ばくによる健康被害を防ぐにはビタミンCがいい [3.11以後]

長崎ネタの途中で割り込み1つ。
原発関係です。

放射能にビタミンCが効くという情報がありました。
知ったきっかけはモカさんのブログです。
http://happymeal.blog.so-net.ne.jp/2012-05-15

YouTube上のビデオが公開されています。(この記事の最後にも載せておきます)
http://firstlaw.wordpress.com/
発信源は「点滴療法研究会」、メインスピーカーは柳澤厚生氏です。
英語の部分がありますけど、そこは飛ばしても問題ありません。

その内容のポイントをいくつか紹介します。

ビデオのPart1では、ビタミンCが放射線被爆に効果がある、という根拠が明かされます。

根拠となる論文の1つは、福島原発事故の1年前、2010年3月に日本放射線影響学会の英文機関誌であるJournal of Radiation Research誌に載った論文を紹介しています。
その論文とは、「アスコルビン酸(ビタミンC)の前投与はマウスの大量放射線暴露による致命的な胃腸症候群を防御する」というもの。

驚いたことに発表したのは
防衛医科大学と陸上自衛隊の医学研究者らなのです。

その研究は、1999年の東海村JCO臨界事故で外部被ばくした患者が治療の甲斐なく亡くなられたことを教訓に、急性放射線外部被ばくに対する治療の研究として行われたものだそうです。

その研究の内容は・・
マウスに14Gy(グレイ)の放射線を照射すると、胃腸の粘膜が剥がれ落ちる致命的な胃腸症候群を起こし、2週間で全部が死亡した。
しかしマウスに体重あたり150 mg/kgのビタミンCを経口で3日間与えてから放射線を照射したら、2週間後で60%が生存、24日目で42%生存し、それ以後60日迄の観察期間の中で死亡したマウスはいなかった。

そして論文は結論でこう考察しています。
ビタミンCがフリーラジカルの生成を抑えることによりDNAの障害を防ぎ、急性放射線被ばくによる胃腸粘膜障害を防げた。

すごいことに、さらにこうも書いてあるそうです。

「我々が放射線事故またはテロに遭遇した直後、放射線で汚染された地域から犠牲者の救出を行う前に、レスキュー隊の隊員がすぐにアスコルビン酸を経口的にとることが重要である」

アスコルビン酸はビタミンCのことです。
JCO臨界事故を無駄にせず、事後の準備をしていた防衛省は、こういうことを事故の前にわかっていたんです。

そしてPart2では、もう1つ驚きの事実が語られます。

福島の現地に行く自衛隊員はビタミンCを飲んでいた。

自衛隊はしっかり対応していたようです。
しかし自衛隊以外の東電関係者や民間人には、そうした対応はされていません。
政府は知っていたはずなのに、どうしたことでしょうか?

柳澤氏らは、ビタミンC使用についてマスコミを含めて各方面に書簡を送ったそうです。
しかしどこからも返事がなかった。

そこで2011年3月29日に国際オーソモレキュラー(栄養療法)学会から「放射線被ばくに関する公式声明」を発します。
そして厚生労働大臣宛に書簡を送りました。
公式声明:http://web.me.com/mr21/iv-therapy/Radiation.html
大臣宛書簡:http://web.me.com/mr21/iv-therapy/Radiation2.html
しかし書簡への返事はなかった・・。

さらに柳澤厚生らの研究も紹介されます。
福島での作業員の遺伝子や血液のマーカーを調べたら、遺伝子の異常がある人が5人いた。
彼らにビタミンC点滴などを実施した結果、遺伝子異常が修復したというのです。

もう1つ驚いたことは、2011年にフランスで原発の爆発事故があったことです。

フランスで2つの原発事故があったのに、日本では全く報道されていないのです。
7月3日に、フランスのトリカスタン原発で爆発事故が発生。
9月12日に、フランスのマルクール原発で爆発事故が発生。

一部で報道はあったみたいですけど、いったいどうなってるんでしょう・・。

こうして、ビデオはビタミンC摂取の効果と原発廃止を語った内容になっています。

 

さてそれで、どれくらいのビタミンCを摂取したらいいのか・・。
「声明」に詳しく書いてあります。

その1つ。
妊娠可能な女性(体重50kg)が自然界より2倍以上高い放射線量の環境で住む場合は
ビタミンC1回1-2gを1日3-4回とあります。
そのほかの栄養素のことも書いてあります。

しかし、ビタミンCサプリメントは数グラムを越えると下痢や胃腸に不快な症状が出るので、最初は1回1gを1日4回から始め、少しずつ増量する、とあります。
大塚製薬のサイトでも、一度にg単位(2000mgなど)摂取すると下痢を起す場合がある、と書いてます。
http://www.otsuka.co.jp/health/vitamin_qa/vitamin_c.html
気をつけましょうね。

気になるのが、ビタミンCを大量に摂取するとどうなるか・・・。
ビタミンCは「水溶性ビタミン」なので、過剰摂取したとしても尿として体外に排泄されるので問題ありません。
ちなみにビタミンEとかビタミンDとかの「脂溶性ビタミン」は、肝臓などの体内に蓄積されて、過剰摂取は副作用が出る恐れがあるので要注意ですけどね。

ただし尿路結石の既往のある人は酸化マグネシウムと一緒に摂取するように、と書いてあります。
体内でビタミンCの一部がシュウ酸になって、腎臓結石や尿路結石ためという説があるからです。

YouTubeのビデオを貼り付けておきます。


 
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式守錦太夫

あくまで私見ですが、自衛隊は最後の砦として、
自分たちの後に続く部隊はないと思い、ガチの対策を取っていたと思われます。
研究なりレポートなりは、第一線の部隊の生死に関わることですから。
瞬時に取捨をしなければならない行政にも同情しますけれど・・。
JCO事故は、民間人犠牲者だったのですが、
現場の臨床医(この時は千葉の放医研)はこの死を無駄にしないためにと、
相当の研究を後日したそうです。
――余計な意見でした、失礼しました。

by 式守錦太夫 (2012-05-20 00:06) 

とんちゃん

> 式守錦太夫さん
コメントありがとうございます。
JOC事故を契機とした研究と震災への対応ということでは、
自衛隊と防衛省はよくやったと思いました。
そこまでやっていたのか、と。
どうもそういうふうな書き方になっていないんだな。文章を改めます。
問題は、防衛省が知っていることが、政府に反映されないことです。
by とんちゃん (2012-05-20 05:37) 

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