すごく濃厚なのにマイルド 昇龍@福岡市 [ 九州・沖縄]
福岡でランチです。
お昼はやっぱりラーメンだよな、と決めています。
箱崎にある「博多昇龍」さん。
威勢の良い店名ですね。
2010年にオープンしたまだ新しいお店です。
お店はプレハブ式、黒と白のモノトーンです。
「ランチ餃子半額!!」の赤い幟が目を惹きます。
お店の左端が入口があって、右端に出口があります。
赤と黒に塗り分けた、お店の車が置いてある。
黒い部分には「昇龍」って書いてあって、赤い部分には「黒豚餃子とんとん」って書いてある。
「九州食道」っていう会社が2種類のお店を経営しているようです。
ここが博多昇龍の本店です。
っていうか、九州食道本社の脇にお店があるんです。
オーダーはお店に入ってすぐのところにある券売機で購入するシステム。
メニューがわかっていないと、ここで困ってしまいます。
デフォルトのラーメンは「昇龍ラーメン」。
それに唐辛子味噌の「赤」と焦がしにんにく油(マー油)の入った「黒」がある。
で、特製煮卵ラーメン、ワンタンめん、チャーシューめんがある。
かなり迷いますけどデフォルトの昇龍ラーメン480円、替玉100円、餃子5個200円にしました。安いですね。
店内は長いカウンターだけ。
厨房には黒いシャツに白いタオルを頭に巻いた職人っぽい店長とおにいいさんがいます。開店時の店長はフレンチ出身の人だそうですけど、今の店主は2代目みたいです。
おにいさんに食券を渡して、「カタ」とオーダー。
厨房の壁に「昇龍ラーメン」の説明が掲げられています。
黒豚豚骨を「呼び戻し製法」で骨と時がなくなるくらいまで3日間煮込んで作るこってりスープに、良質の小麦をブレンドしたコシのある自家製麺が絡むガツンとくる一杯。
辛いのが好きなら秘伝辛香(からか)だれ「赤」の一杯。
香りとコクがたまらないマー油「黒」の一杯。
黒にすればよかったかな・・・でも、まぁいいです。
ところでここに出てくる「呼び戻し製法」については、最後に書いておきます。
カウンターテーブルの上には、ゴマ、コショウ、食べるラー油、楊枝、餃子のたれ、が並んでいます。
「食べるラー油」って書いたけど、実は油がなくって、ほとんど粒唐辛子ペーストです。
替玉と半熟味卵は現金でもOKです。
黒い丼に入ってラーメンが登場。
どんよりした感じのスープで、コッテリした雰囲気がします。
トッピングはチャーシュー、味卵、木耳、味卵です。
白濁していますけど、醤油味です。
スープはコラーゲンがたっぷり溶け込んだ感じの実にコッテリした味。
でも独特の臭みはなく、くどさもない、マイルドなスープです。
これはかなり美味しい。
さっき壁に、「呼び戻し製法」で骨と時がなくなるくらいまで3日間煮込んで作る、と書いてありました。
「呼び戻し製法」って久留米の大砲ラーメンが宣伝しているやつだそうです。
毎日、仕込んだスープを使い切るんじゃなくって、新しいスープを古いスープにつぎ足しながら使っていく、ウナギ屋のタレ方式みたいなスープの作り方です。
この方法だと、濃厚だけど獣臭が強くなるようなんですが。
でもここのお店のスープはそれとは違っています。
この話し、最後にまた触れます。
麺は極細じゃない細麺ストレート。
しかも丸じゃなくって、断面が四角い平打ち。
これは、長浜流じゃない本来の博多ラーメンの麺です。
この話しは、何度か書きましたね。
チャーシューは大きいバラ肉。
とても柔らかです。黒豚でしょうか?
味卵は黄身が半熟です。
カウンターには高菜漬けと紅生姜が置いてあります。
紅生姜は使わずに、高菜漬けとゴマを投入。
味がぐっと変わってきます。
餃子もいただきました。
一口餃子が5個です。きっと、黒豚餃子とんとんの餃子ですね。
美しく焼き上がっています。
餃子のタレに食べるラー油ならぬ粒唐辛子ペーストを混ぜました。
この唐辛子が辛くて、美味しい。
小さな餃子に唐辛子タップリのタレをつけていただきます。
表面は、カリっと焼かれていて、中はしっかり黒豚。
一口サイズで美味しいです。
さて、ラーメンは替玉をいただきました。
普通に、丼に入っています。
替え玉を入れて、いただきます。
完食しました。
丼の底には豚骨の粉が少し沈んでいます。
「昇龍特製卵めし」っていうメニューがあって、その美味しい食べ方の指南があります。
熱々ご飯の真ん中に卵が入るくらいの穴をあけて、そこに卵を落とす。
ご飯と卵を全体がふわっとする位に混ぜる。
「秘伝の卵めしのたれ」をかけて混ぜ合わせないで食べる。
「ふわっとする位」ってのがいいですね。この食べ方、普通の醤油でも使えるかも。
最後に、このお店の「呼び戻し製法」について。
久留米ラーメンで一般的だという「呼び戻し製法」ですけど、この方法スープに独特の臭いがつくんです。まぁ、それが好きっていうのもあるんでしょうけどね。
でもこのお店のスープはしつこさも臭みもない。
これは「呼び戻し」じゃないんじゃないか?っていう評価をしているブロガー・レビューアーもいます。
ラーメン通でない私にはわかりませんけど、面白い記事をみつけたので紹介しておきます。
「麺専門店の繁盛方程式 日々の気づき 881」
http://koisato.sblo.jp/article/41649478.html
麺サルタントと自称する「麺専門店繁盛支援会社 大和」の社長藤井薫氏のブログです。
元々はフレンチのシェフだった人が、呼戻し製法なのに全然臭くないスープのラーメンの店を福岡で開いている。そのスープは、実は呼戻しではなく、フレンチの製法を取り入れた、非常に特殊な製法で作ったスープだ、というのです。
そのお店が、昇龍さんかどうかは全くわかりませんけど、なんだか似てていますよね。
ともあれ、おいしいラーメンでした。
ごちそうさまでした。
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深夜に見てしまいまして、とっても後悔しています。
夢に出てきそう、1枚目の写真とレンゲにあふれるスープにやられました。
夜は食べちゃいけないんだ、きっと明日こそラーメンを食しますよ。
by 式守錦太夫 (2012-06-22 01:38)
> 式守錦太夫さん
美味しそうな写真で、ごめんなさい!(笑)
確かに、ラーメンものは深夜に見ちゃだめですね。(爆!)
by とんちゃん (2012-06-22 04:54)