日本酒が旨い、蕎麦も旨い 真澄@大仙市 [ 東北]
秋田県大仙市での夜。
「創作ダイニング古休」さんで、幸楽ホルモンをいただいて、少しお腹が満たされた。
さて!と、2軒目へ向かいましたよ。
薄茶色の暖簾が下がっているこのお店です。
ナニ屋さんに見えるかな?
「手打ち蕎麦うどん」の「真澄」さん。
蕎麦屋さんです。
暖簾の感じから、ピピッと来た方は、上級者ですね。(笑)
酒は飲み止めて、ここで蕎麦を食べて帰るのかって?
まっさかー!
それはあまりにもとんちゃんの生態を知らなさすぎる質問ですよ。(笑)
ここは、日本酒がリーズナブルにいただけるお店らしいんですよ。v(^^)
もちろん、蕎麦も旨いらしい。
店内は厨房に面したカウンターに3席、テーブル3卓。
厨房には、とんちゃんよりはずっと若い、まさに職人風の男性が立っています。
この店の主ですね。
1人ですべての仕事をしているんです。
店の奥には座敷があって、座卓が2卓。
こぢんまりとしたお店です。
このお店のウリのメニューは・・・
これですよ、これ!
日替わりの日本酒です!
字が読みにくいですけど・・(笑)
【当店1番人気】 くどき上手ばくれん吟醸超辛(鶴岡) 600円 |
どれも1合の値段です。
面白いことに秋田のお酒はありません。
ご主人曰く、秋田の酒は置かない、だって。
飲んだことのない酒も多いし、どれにしようか、とっても迷います。
まずは「くどき上手ばくれん吟醸酒超辛口」をいただきました。
日本酒度+20という、まさに超辛口の吟醸酒です。
上品な吟醸香でキレが良い。
「ばくれん」って何のことは知ってますか?
漢字で書くと「莫連」。もっとわからん?(笑)
すれっからし、あばずれのことなんですよ。
これ、女性に使うことが多いみたい。「莫連女」とか。
そう云われると、まいりますね。
「くどき上手ばくれん」の瓶のラベルには、浮世絵が使われているんです。
これがその原画。
歌麿の「教訓 親の目鑑」の1つです。
右上に「俗に云う ばくれん」って書いてある。
カニを片手に酒(グラスに入って白ワインみたい!)を飲んでいるあばずれ女。
ダメ娘ってことなんだけど・・・
胸をはだけて・・いやぁー、色っぽいですねぇ。(笑)
閑話休題。
テーブルに座って酒をオーダーしたら・・・
「つまみを2つ出すので、料理の注文は、その後にしてください。」だって。
どんなものがでてくるか、かなり楽しみです。
最初に出てきたのは、絹ごし豆腐の冷や奴。
日本酒のつまみとしては、基本中の基本だよな。
じゃぁ、まずはいただきます!
次ぎに出てきたのはサラダ?
いや、大根の麹漬けとキャベツの塩漬け。要するに漬け物だ。
でもそれが、ちょっと違うんですよ。
だって、全体に黒コショウがかかっている。
しかもキャベツの漬け物にはマヨネーズがかかっている!
おいおい!日本酒のつまみにマヨネーズかよ!と突っ込んじゃうよ。
しかしなのです。これが意外に旨いんですよ。
漬け物に黒コショウは、かなり酒に合う。
しかもキャベツ漬けにマヨネーズをかけると、ちょっと深漬けになって酸味が出てきた漬け物みたいになって、これがまた酒に合う!
いやぁー!参った!
こういうアレンジがあるんですか。参りました!
この珍事件、っていうか、とんちゃんの心の中での事件。
孤独のグルメの五郎のような無言の感動。
そのおかげでこの店がすっかり気に入ってしまったんです。
あとはもう、日本酒を飲むぞー!ってことなわけ。
このあと、磯自慢特別本醸造生原酒、東北泉純米辛口雄町を飲みましたよ。
そうそう料理の方は・・・メニューを見てみましょうか。
まさに「酒のつまみ」が並んでいます。
飲み物も日本酒のほかに、焼酎もあって、しかも安い。
焼き味噌200円。
焼かれて焦げ目がついた味噌。
砂糖を加えて甘辛くなっている・・酒にあうねぇ。
さつまあげ200円。
香ばしくって、日本酒のつまみにやっぱりいいんだなぁって、再確認してしまう。
煮豚と煮卵350円。
煮豚ってラーメンのチャーシューのことで、それと煮卵って、ラーメン屋みたい。
しかもこれ、意外に量があります。
このソース。味噌漬けの漬け物をみじん切りにしてマヨネーズを和えたようなんだけど、これがまた旨いんですよ。
「イカの塩辛がありますけど、どうですか?」
ご主人お手製の塩辛をサービスで出してくれました。
ワタが濃厚にからまっていて、見るからに旨そうだ・・・おぉ、やっぱり旨い!
日本酒を誘いますねぇ。
〆はやっぱり手打ち蕎麦ですよね。
でも、このお店は、タダでは〆られない。
【当店一番人気】越乃寒梅/八海山/雪中梅1合ともりそばセット800円。
これをオーダーしないと〆られない!(自分が〆たくない!ってこと)
挽きぐるみ蕎麦が500円で、越乃寒梅/八海山/雪中梅1合が400円なんですよ。
それがセットになって800円だっていうんだから。
オーダーしないわけがない。
まずは酒からいただきます。
とんちゃんは雪中梅をいただきました。(写真なし)
挽きぐるみ蕎麦。
いよいよ〆です。
量は少なめですけど、腰の強いキリリと引き締まった蕎麦です。
旨い日本酒をとってもお安くいただける。
しかも酒のつまみが実に旨くて安い。
呑兵衛にはとってもウレシイお店です。
機会があったら、絶対に再訪したいお店ですよ。
ごちそうさまでした。
てっきりお酒は真澄と思いきや、メニューにもないなんて…。
by hypo (2013-04-09 06:25)
いいですねぇ~
こういうお店が地元にも欲しいです(笑)
by ちょんまげ侍金四郎 (2013-04-09 08:04)
> hypoさん
わたしもメインは真澄と思いました。
そうじゃないなら、なんで「真澄」なんだろ・・・。
by とんちゃん (2013-04-11 07:33)
> ちょんまげ侍金四郎さん
こういうお店が地元にあったら・・・全く同感です。
きっと通い詰めちゃう!
by とんちゃん (2013-04-11 07:34)