5月の花(その1) [ 路傍の花]
すっかり温かくなってきて、路傍に生える雑草たちにも可憐な花たちがしっかり咲き始めてきました。
通勤途上の路傍に咲く花を中心に写真におさめてみます。
今回は黄色の花たち。
小さな黄色い花。
葉がハート型の三つ葉で、一見クローバみたい。
ふっくらした黄色い花弁が5枚。
カタバミです。
繁殖が速くて雑草としては困る草ですけど、花はなかなかかわいい。
カタバミ属 はOxalisという学名で、その葉からシュウ酸が単離されたために、シュウ酸は英語で oxalic acid というんだそうです。(wikipediaより)
もう少しだけ大きい黄色い花。
花弁が4枚のマツヨイグサ(待宵草)の種類。
夕方刻に花が咲いて、朝に萎んでしまう花が「待宵草」と呼ばれる。
マツヨイグサ種には白い色の種類もあって、そっちは「月見草」という名がついているんです。
この花は、葉の先端がとがっていて浅い鋸歯があって、メマツヨイグサ(雌待宵草)です。
メマツヨイグサの「メ」は「雌」で、女性のこと。
葉にノコギリ歯がついているから、綺麗な花(女性)にはトゲがある、っていうんで「雌」ってことなのね。
じゃなくって、花が直径8センチほどあるオオマツヨイグサとちがって、こちらは花が4センチくらいで小さいから「メ」なんですって。
ブロック塀の途中から生えている草に黄色い花を発見。
茎の先に花がいくつも付いている。
オニタビラコ(鬼田平子)かな。
「タビラコ」の名の由来は、葉が放射状に伸び、田に平らに張り付くように這う事からだそうです。
タビラコ(コオニタビラコ)は、田の中や畦(あぜ)にだけ生えているそうです。
こっちのオニタビラコは道端や川岸など、どこにでも咲いていて、よく目立つ。
オニタビラコは「オニ(鬼)」がつくから、タビラコより花が大きい。
かと、思うと、実はその逆で、花は、オニタビラコの方が小さいんだって。
ただし草の丈が大型だし、花が群生して全体では大きく見えるから「オニ」がついたようです。
ところで面白いことに、「タビラコ」には、また「コオニタビラコ」という名がついている。
「タビラコ」より大型だからってんで「オニタビラコ」の名がついたんですけど、今後はその「オニタビラコ」より小さいから「コオニタビラコ」って名がついたってわけ。比較が逆転してしまっているんです。
ところで「タビラコ」は、七草粥に入れる春の七草(セリ、ナズナ、オギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)の中の「ホトケノザ」のこと。食べられるんです。
ならば「オニタビラコ」も食べられる?
春の若葉は食べやすいようです。
黄色い小さな花が群生している草。
でもこの黄色のはまだツボミで、開くと白っぽくなるんです。
ハハコグサ(母子草)。
別名はオギョウ(ゴギョウ)で、これも春の七草の1つです。
これも食べられるのね?
というか、草餅って、今ではヨモギを使うけれど、元々このハハコグサを使ったそうです。
ヨモギみたいないい香りがする・・・わけではないです。
まさに「道草」、風薫る5月は道すがらを彩る花々がより艶やかに見えます。
黄色が映える時期がまさに、いま時分なのでしょうね。
by 式守錦太夫 (2013-05-14 01:14)
> 式守錦太夫さん
道草の可憐な花。
豪華な栽培種にはない、雑草の健気な花がかわいい。
これって、もしかして女性の好みにも通じるのかも・・。
by とんちゃん (2013-05-16 07:34)