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めしばな刑事タチバナ(その2) [ めしばな刑事タチバナ]

テレビ東京で放映されている「めしばな刑事タチバナ」のことを先日ご紹介しました。http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2013-05-12

「めしなば」とは、「めしのはなし」のこと。
ただし高級グルメの薀蓄ではなく、話しのネタは身近メシ
「立ち食いそば」とか「袋入りラーメン」要するに即席ラーメンとか「カップ焼きそば」とか、男子ならいつもお世話になっているメシの種類。
要するにB級、C級路線。わたしが最も愛する路線ってこと。(笑)

毎回テーマがあって、いろんな商品や店が出てくるんだけど、それらがすべて実名だってところが興味をそそるところ。
それぞれの特徴や良さが熱く語られ、食べ方や薀蓄も披露される。
とくに主役の刑事タチバナの愛情のこもった語りが実にいいんですよ。
それで、このドラマに完全に填ってしまいました。

ということで弊ブログでもこのドラマについて紹介してみようと思います。

このドラマで、そして原作の漫画でも、一番面白いのは「めしばな」、そしてそれを熱く語るタチバナの台詞です。
具体的には次回にして、今回は総論的に紹介してみたいと思います。

今回のテーマは・・・

ドラマの内容は原作(漫画)とどこまで同じで、どこが違っているか。
キャストがどこまで原作に似ているか。

です。

さて、まずはドラマの内容は原作とどこまで同じで、どこが違っているか。

ドラマは3部構成になっています。

第1部が本編で、城西警察署の取調室が舞台となっている。
そこで、タチバナ(立花警部)が「めしばな」をしながら、被疑者のアリバイを崩すというストーリーになっている。

ちなみに、城西署っていうと、石原プロの「大都会」とか「西部警察」を思い出しますけど、同じ設定ってわけじゃないです。
城西地区は中野区と杉並区のことなので、そのどこかの警察署、ということでしょうから。
いや、もしかしたら、石原プロの設定を敢えて狙っているのかも、です。(笑)

さて中心は何と言っても「めしばな」。
もちろん被疑者と立花との間でも交わされる(そうでないとアリバイが崩せない)。
しかしながら、被疑者そっちのけで、タチバナと韮沢課長との間で戦わされるバトルがむしろ中心で、そこに他の登場人物たちがからむ、というスタイルをとっている。

「めしばな」のネタはほぼ原作そのもの
原作の面白さは、タチバナの熱い語りにあるのだけれど、その語りは原作そのままのかたちでドラマで再現されている。

ところが原作は、被疑者のアリバイを「めしばな」で崩すというストーリーには全然なっていないのです。
要するに、原作は全然、刑事物じゃないのです。(笑)

そんな原作を刑事物風に仕立て直しているところが、TVドラマのオリジナルと云っていいでしょう。
原作の中に蓄積された「めしばな」のネタをどうアリバイ崩しに使うか、そこにかなりの工夫がある、ということになります。

ネタはほぼ原作そのもの、ってことだけど、ときどき原作を変えているところがあります。
どこが改編されているのか?
そこんところが気がかりですな。

ところで、原作もドラマも、実在の店名や商品名が出てきますが、そのドラマでは原作と同じようには出せないのではないか、と思います。
原作の方は漫画のネタとして勝手に使っているだけで、メーカーに許可を得ているわけでないでしょう。
ところがドラマの場合は、商品を出す場合にメーカーや店側の許可なしには放映できないでしょう。そうするとなんらかの制約がでてくるのではないか。
そんなところも興味深いです。

 

さて、第2部は、タチバナの檀家(情報屋)である竹原との会話。
竹原が立花に情報を漏らす、という設定なのだけれど、その情報の内容はもちろんすべて「めしばな」。
ドラマでは、第1話、第2話が「山田うどん」、第3話、第4話が「蒙古タンメン中本」、第5話が「餃子の王将」のネタです。
2話連続で同じ店なのは、脚本が2話づつになっているためだと思います。

原作にも竹原という人物が出てきて、タチバナに「めしばな」情報を与えます。
しかし原作での竹原の情報は天下一品のことだけなのです。
竹原という人物は同じでも、その設定は全く違っているというわけです。

いや「竹原」という名前は同じでも、実は全く別人、というふうに見た方がいいかもしれない。
このことは後のキャストのところで紹介しましょう。

 

第3部は村中巡査と城西署婦警の香織、麻里によって結成された「甘味部」のコーナーです。

設定は、婦警たちがスイーツを持ち寄って3人で食べ合う、というもの。
紹介されるスイーツは、高級スイーツではなく、身近にある身近スイーツです。

原作でも婦警たちが「甘味部」を作っているけど、テイクアウトの持ち寄りではなく、カフェに食べに行くみたいです。

原作での甘味部のメンバーは、村中巡査と並木、桑田、平井で、タチバナはその名誉顧問になっている。
女性たちの名は、原作では上記のようにみんなで登場するのだけど、ドラマでは、村中巡査以外の2人は香織麻里という名しか出てこない。
登場人物が原作とかぶっているのかどうか、よくわかりません。

こういうわけで、ドラマと原作では、「めしばな」のネタは原作に沿っているけど、それ以外のストーリーや設定はドラマ独自のもの、と云っていいでしょう。

 

次ぎにキャストがどこまで原作に似ているか。

メインの登場人物とキャストを比較してみましょう。

まずは、タチバナ(立花)警部佐藤二朗さん。

風貌が実に近い。

 

五島警部補鈴木身来さん。
かなりいい線行ってます。

今野副署長温水洋一さん。
風貌が似ている。禿げ具合が。(笑)
ドラマでは原作以上によく副所長が出てきている感じで、なかなかいい引き立て役です。

韮沢課長小沢仁志さん。
ヤクザ並みに強面の感じはなかなかいい。
原作は髪が刈り上げだけど、雰囲気はよく出ている。
この韮沢課長とタチバナが熱くバトルするのが面白い。

以上の3人は、もう見た感じからして、原作の感じがよく出ている。

その次です・・・。

村中巡査河西智美さん。
AKB48の元メンバー河西智美さん、原作よりずっとカワイイ・・・。
まぁ、よしとしましょう。

そして甘味部の人たち。

右は村中巡査、左が並木さん。

平井(左)さんと桑田(右)さん。
これが原作の甘味部。

ドラマでは香織役の間宮夕貴さんと麻里役の佐々木心音さん。
原作の誰かがモデル・・ってわけじゃない感じ。
でも役としては、並木さんは麻里さんにかぶっています。

そして最後に、檀家の竹原

原作の竹原は、こんなに強面なのだが・・・。

ドラマでは梅垣義明さんが、なんとオカマで登場。
いや、オネエと呼んでほしいそうですが。(笑)
なんでこうなっちゃったんでしょうね?

でもどういうわけか、食事をするときには、オッサンに戻ります。

そんなわけで、原作とは違った部分がかなりあるので、原作とはまた別に楽しめるかもしれません。


 
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