めしばな刑事タチバナ:第2話 袋入りラーメン大捜査線(その2) [ めしばな刑事タチバナ]
テレビ東京の「めしばな刑事タチバナ」。
第2話「袋入りラーメン大捜査線」でした。
その第1部本編について、以下のことを紹介しています。
◆「めしばな」のネタ
◆タチバナの熱い語り
◆立花流レシピ
◆タチバナの主張
今回は袋入りラーメンに対するタチバナの主張を中心に紹介しましょう・
◆タチバナの主張
原作のタチバナは、袋入りラーメンについても一家言を持っています。
チンケな健康に気をつかってノンフライ麺に手を出すなら、スーパーの中には”そっち”系がいくらでもある。
高級ブランドの「中華三昧」もあるし、なんだったら”生麺”を買えばいい。。
袋入りラーメンの歴史ってのは、もともと保存のために麺を揚げたところから始まってんだ。
その麺の油がスープにしみ出すのがうまいってのが、僕にとっての”袋めん”なんです。
ノンフライ麺は本来の袋入りラーメンではない、と云いたいようです。
そして「麺の油がスープにしみ出すのがうまい」のだと。
前の回の「立ちそば」で、原作にあった、「ボソボソ感」(ドラマでは「フワッフワ感」)のある立ちそばこそが本来の立ちそばだ、という意見に通じるものがありますね。
しかし、ドラマではこのフライ麺支持論は全く出てきません。
そういう原理論には触れない、ということが理由でしょうけど、それだけでもないんです。
このことは後にまた触れましょう。
ところで、袋入りラーメンの歴史となると、チキンラーメンは外せないですよね。
ドラマと同じく、原作でも副署長がチキンラーメンを推します。
しかし原作ではそのときなぜか、タチバナはチキンラーメンをスルーしちゃいます。
あれ?って思っちゃいました。
もしかしたら原作者は、即席ラーメンのルーツはチキンラーメンじゃないと考えているのかもしれません。
◆タチバナの熱い語り
◇タチバナ「ハイパー袋麺戦争」を語る
さてドラマでは、いまや絶大な人気の生麺風即席麺についても取り上げます。
しかし、昨日紹介したように、原作が『週刊アサヒ芸能』に載ったのは、「正麺」の発売前だったので、生麺風の「正麺」や「ラ王」は原作には出てきません。
だからこの部分は、ドラマのオリジナルです。
マルちゃん正麺、やはりそこは避けて通れんか。
(中略)
いま業界には”正麺ショック”といわれる激震が走っているらしい。
醤油、味噌、豚骨、塩の4種類あるんだが、早くもネット上では味の原理主義化が始まっている。
そこにカップ麺界のリーサルウェポンが攻め込んでくる。
ラ王の袋麺だ。
これにより生麺感を競い合う”ハイパー袋麺戦争”が勃発した。
とてつもなくハイレベルな戦いだ。
「正麺ショック」とか、「カップ麺界のリーサルウェポン」とか、「ハイパー袋麺戦争」とか、すごいネーミング。
でもこれ、事実を語っているだけで、タチバナの”意見”を熱く語っているわけじゃないだな。
タチバナの熱い語りは、原作に生麺風即席麺が登場するのを待つとしよう。
立ちそばと同く「新本格袋入りラーメン」なんて云って、新ジャンルだ、なんてていうかな。
で、そういいつつ、しかしそれは本来の袋入りラーメンじゃない、なんてね。
◆立花流レシピ
第2話では、立花流レシピがもう1つ紹介されます。
【スープクリア】
やり方は簡単。
スープをお湯から別に作っておいて、そこに湯切りした麺。
それだけです。指示書きどおり、真っ当に作ってください。
すると、目が覚めるほどクリアな味になる。
名付けて「スープクリア」。
これ、とんちゃんも時々やります!
ちなみに、ドラマでは「チャルメラ」を使って、スープクリアしていますよ。
ドラマのタチバナは、けっこうチャルメラが好きなのね。(笑)
このスープクリアは、原作では第65ばな「麺'sワールド その2」で登場します。
でも、気づきませんか?
原作ではさっき、「その麺の油がスープにしみ出すのがうまいってのが、僕にとっての”袋めん”なんです。」って云ってましたよね。
油を切る「スープクリア」って、これと矛盾しますよね。
実は原作でも、この矛盾を韮沢課長が鋭く突きます。
それに対するタチバナの回答は・・・
話しを”盛った”だけです。
という開き直り。
えっ、ウソでしょ!
さっきの主張は、話を盛っただけだったの?!
漫画のめしばなに首尾一貫性を求める方がどうかしている、ってことかしら。(;´ρ`)
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