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これを食わずして、盛岡のひっつみを語ることなかれ 高島屋@盛岡 [ 東北]

盛岡に行ったときのこと。
ランチにぜひ行きたいとずいぶん前から思っていたお店にやっと行けました。
場所は県立中央病院の西側。
地元民には、盛岡一高の南側と言った方が通りがいいかもしれない。

その店には懐かしい想い出があります。
20年以上前、盛岡の会社で働いていたときのこと。
ひっつみって、所詮すいとんだから、大して美味しくないなぁ。」
とんちゃんが、ひっつみを見下してそう言ったとき。
「おまえは、旨いひっつみを食ったことがないから、そんなことを言うんだ。今度、旨いひっつみを食わしてやる。それからひっつみの評価をしろ。」
盛岡一高出身の同僚がそう断言したのです。

彼は、盛岡青年のソウルフード、白龍(パイロン)のジャジャ麺の食べ方をとんちゃんに教えてくれた人。
若かったとんちゃんにとっては盛岡食の先生だったのです。
その彼が言うんだから間違いはないはずだが・・・しかし、旨いひっつみ」なんてあるんだろうか?
そう思いながら半信半疑で連れて行かれたお店が、今日のランチの場所なのです。

店の近くに来たとき、おや?と思いました。
周囲の雰囲気が昔とはずいぶんと変わっているんです。
どうも道路が拡張されたようです。そしてお店も改築されたようなんです。

昔とはすっかり変わってしまった現在のお店。

「高島屋」さん。百貨店じゃないですよ。
そして店名の前に【おしるこ】としっかり書いてあります。
そう、実はここは「おしるこ屋」さんなんです。

「since 1955」という老舗のおしるこ屋さんです。

しかし今ではレストランか喫茶店みたいなオシャレな入口です。

入口脇にあるメニューは喫茶店風です。

店名が磨り込まれたガラス戸を引いて店内へ。

店内はすっかり洋風。

開店直後なので、お客はまだいません。

おしるこ屋っていう雰囲気じゃないな。(*^▽^*)

レジの後にはレコードがビッシリ。
そうそう、昔も名曲喫茶みたいだった。

石のスピーカーなんていう珍しいものがある。

お店は洋風ですけど、メニューの表紙は古風な絵柄。

さてメニューですが・・・。
ヒレカツ定食、しょうが焼き定食、鍋焼きうどん定食などの定食類・・・定食屋さん?

【おしるこ 480円】、ちゃーんとありますよ。
あんもち、ごまもち、なんてお餅類もあるでしょ?

そして、ほら!ありました。
ひっつみ600円、ひっつみ定食800円。
これこれ、これです。
定食の方をオーダーしました。

コーヒーは、水出しコーヒーです。

ひっつみ定食。

ひっつみに、ご飯、小鉢、漬け物が付いています。

では、いただきます!(合掌)

ひっつみは、大きな漆塗りの丼に入っている。

脂が浮いた汁の上にネギがたっぷり浮かんでいます。
スープは鶏ベース、甘さも塩加減も控え目で上品な味です。

煮込まれたシイタケ。

鶏肉。

コンニャク。

そしてひっつみがいっぱい入っている。

これが、ひっつみ
かじると・・・うむむっ。シッカリとしたコシがある。
これこれ、この腰ですよ。(*^0゚)v

このお店のひっつみは、強烈に腰が強いのです。
小麦粉をよーく打って、腰をしっかり強くしてから、ひっつみにしているんです。
腰が強いひっつみ、これはもうしっかりした麺の1種です。

シコシコと噛むと、アゴが疲れてくるくらいに腰がある。

若き日のとんちゃんは、ここで自分の無知と早計を深く反省しました。
「このひっつみを食べてから評価しろ。」
そう叱った彼に、とんちゃんは土下座・・・・・はしなかったけど、しっかり謝りました。

定食にはご飯もついている。
ここのお店のご飯の盛り方は変わっています。
飯の表面は、茶わんの中で盛り上がらずに、均平化されている。
平らに鎮圧されているんです。

昆布と野菜の煮しめ。

切り昆布っていうのが岩手らしいです。

青菜のおひたし。

ひっつみの量がしっかりあるから、ご飯は無くても良かったかな・・・。
お腹もしっかりふくれました。

そして腰の強いひっつみ、これが本物のひっつみなのでしょう。
このひっつみを食べずして、ひっつみの何たるかを語っては決していけません。

ごちそうさまでした。

食べログ: 高島屋
昼総合点★★★★ 4.5

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