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女将の手作り料理が並ぶ小料理屋 寿々喜@福島市 [ 東北]

福島市で夕食をいただいたときのこと。
福島駅近くでお店を探しました。
小路にある餃子の「山女」さんの前には行列ができています。


その少し先にある、小料理屋風の小さなお店「寿々喜」さん。
暖簾は仕舞い込まれていているけど、灯りがついている。
店の前に来たときは、行灯も灯っていたんです。

まだ開店前なんだろうか。
「開いていますかぁ?」と入ってみると・・・


L字のカウンターとご年配の女将。これはまさに小料理屋のいい雰囲気だ。

と、「お待ちしていましたぁ!奥へどうぞ!」と迎えられる。
えっ?待っていたって?!( ̄□ ̄;)!!
事情が飲み込めぬまま奥へ進むと、座敷で何やらザワザワと話し声・・・
これって、もしかして団体さんでは?

慌てて戻って、「すみません、団体客じゃないんですけど・・」
「ぁあら、てっきり予約のお客さんだと思ちゃって、ごめんなさい。
じゃぁ、こっちに掛けて下さい。」
と、カウンター席を勧められる。

「あのぉ、もしかして今日は、お店、お休みなんじゃないですか?」
暖簾が仕舞い込まれているし、カウンターにイスが置かれていたりしていて、本来は休日なのに、予約の団体客用に店を開けたように見えますから。
「いいのよ、どうせ開けてるんだから。でも団体さんがいるんで、あまり手が回らないから、それでもよければどうぞ。」
「それなら大丈夫。じゃぁ、寄らせてもらいます。」
と一人カウンターに座ることにした。

「いま準備しますね。」と言って、女将がカウンターに大皿料理を並べはじめる。
ぉお、いよいよいい感じだ。


大皿を何枚か並べながら「いつもなら、もっとたくさん並べるんですけど、今日は少なくてごめんなさいね。」と恐縮している。
いえいえ、いいんですよ。
「あら、ごめんなさい」と言ってカウンターに載せていたイスも下ろした。


カウンターの中にはおでん鍋もあって、普段はおでんもいただけるんでしょう。


女将が、小皿を2つ載せたお盆を置いて、「お好きなように召し上がってください。」という。
「えっ?この皿の料理、好きに食べていいんですか?」(*゚Д゚*)ェ…
「どうぞ、お好きなだけ召し上がって下さい。何もおかまいできませんけど」
料理が食べ放題、というのはビックリです。
ともあれ、まずは日本酒2合を燗でお願いしました。

さてカウンター上の料理は・・・


セロリとロースハムのマリネ。


厚焼き玉子。


小女子の甘い佃煮。クルミがいっぱい入っている。
和名では「イカナゴ」ですけど、福島では小女子(コウナゴ)。
イカナゴだけの佃煮は「釘煮」と言うそうです。
コウナゴから放射性物質が検出されて操業自粛していましたけど、2013年春から相馬市などでは操業が再開されています。


マダラの子(卵)の煮付け。
卵を輪切りにして煮てあります。
こうやって卵だけを煮るんですかぁ、って聞いたら、北海道では突きコンニャクといっしょに煮るんですってね、なんて女将がいう。
そうなんですよ「子和え」にするんです、なんて話しをしました。


シラス(カタクチイワシの子)のちりめん山椒。
山椒が利いていて、実に旨い。ご飯にもあいます。


大葉のキムチ。
韓国ではエゴマの葉(ケンニプ)を漬けますけど、それを真似て大葉を漬けてみたんだそうです。女将の創作料理です。


菜の花が少し残っているので、と女将がくれました。
それと大皿にあったセロリのサラダとハムのマリネ。


そして日本酒2合。


これ食べてみませんか?と女将がくれたのは、自家製の「鯛味噌」。
鯛の身で作った女将が作った鯛味噌。甘くてご飯に合いそうです。
子どものころ、桃屋の鯛味噌がすきで、よくご飯のお伴に食べていました。


マダラの子の煮付け。


厚焼き卵とちりめん山椒。


厚焼き卵が厚切りで、旨い。


小女子とクルミの甘い佃煮。
クルミがいっぱいで、旨いです。


大葉のキムチ和え。
こては酒が進む。o(^▽^)o

お酒をもう1本お願いしたら、ペースが速いので「大丈夫ですか?」と心配される。
もうすぐ新幹線に乗るから、これでお仕舞いなんです、というと安心してもう1本燗をつけてくれました。

いくらでも食べていい、というお言葉どおりに、以上の料理をもっといただきました。

女将が、さっきの鯛味噌を、良ければ持って帰りませんか?というので、遠慮無くいただくことにした。σ(゚ー^*)


これも作ったんですけど、という納豆。


両方戴いて帰ることになりました。ヽ(^◇^*)/

新幹線の出発時刻に合わせて、サクッと切り上げました。
次回は平日にいらしてくださいね、という女将の言葉に、「次回はここでゆっくりさせていただきます。」とお別れしました。


自家製の鯛味噌と納豆。

実は、さらにもう1つお土産をいただいたんです。


娘さんが作ったというブラウニー。
甘いものを食べないとんちゃんには、ブラウニーと言われてもよくわからない。
チョコレートケーキのことなんですね。


クルミがいっぱい入ったブラウニー。
甘さが控え目で、辛党のとんちゃんにも美味しかった。

お土産までいっぱいいただいて、ありがとうございました。
次回は、平日にホッコリさせていただきます。

ごちそうさまでした。

食べログ: 寿々喜
夜総合点★★★★ 4.0

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コバヤン

いいですね〜!
行きたくなっちゃいますね!
by コバヤン (2014-03-31 19:42) 

ぺこりん

女将のお惣菜食べ放題に、取り皿が会津のこづゆ椀なんて粋でステキなお店ですね!!
by ぺこりん (2014-04-01 12:52) 

とんちゃん

> コバヤンさん
恐ろしくアバウトなシステムに感動でした。
たまたまこの日だけなのか、いつもそうなのか、機会があったら次回に確認したいなって思います。
by とんちゃん (2014-04-02 23:06) 

とんちゃん

> ぺこりんさん
「会津のこづゆ椀」、ああ、そうなんですね!
全然知らなかったです。(反省)
そこらへんも含めて、このお店のコンセプトを探らないといけないなぁ。
by とんちゃん (2014-04-02 23:11) 

式守錦太夫

ご無沙汰してました、またご訪問復活しますね。
というか、これぞおもてなしの極意のようなお店じゃないですか。
居心地の良さが、行間に滲み出ています。
食べホのシステムはこの日だけなんでしょうけど、
こういうお店は絶対にアタリ!ですよ。
ぜひ再訪、再レポ待ってます!
by 式守錦太夫 (2014-04-05 18:05) 

とんちゃん

> 式守錦太夫さん
こちらこそご無沙汰してます。
ふと感じたオーラから入ったこのお店は、ほんとうに大当たりでした。
機会があったらぜひ、ぜひ再訪したいです。
by とんちゃん (2014-04-08 05:32) 

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