酒と肴を堪能できる銘店は他言無用 主水@姫路市 [ 近畿]
兵庫県姫路市での夜のこと。
日本酒と肴の旨そうな、銘居酒屋の臭いがするお店に向かいました。
「主水」さん。
これで「もんど」と読みますよ。
「主水(もんど)」と聞くと・・・必殺仕置人シリーズを想い出します。
藤田まこと扮する同心の中村主水は、仕事場では昼行灯、家では婿養子で、公私ともに肩身の狭い、ウダツのあがらない生活を送っている。
しかしその実は剣の達人で、裏稼業で悪徳をバッサリと切り殺すというカッコイイ役でした。
今夜の居酒屋「主水」さんが、かの中村主水の名に因むか否かは不明です。
「主水」のシンプルな看板を目印に歩いてきて、さて店はどこかと探してみるが・・・わからん!
店と店の間にある通路・・・ここなの?
とっても分かり難いロケーション。
その奥に暖簾がある。
なんて書いてあるのか・・・・読みきれない。
そして格子戸。
【女性だけ 子供づれ お断りします】の張り紙。
かなり高飛車の警告です。
これのおかげで店に入れなくて臍(ほぞ)を噛んだ女子飲兵衛がたくさんいらっしゃるようです。
店内は、入ってすぐにL字のカウンター席、奥に座敷。
ご主人と女将さんの2人がいらっしゃって、ご主人がお酒担当、女将さんが料理担当のようです。
◆生ビール
まずは生ビール。アサヒスーパードライです。
◆お通し
枝豆と小さな豆みたいなもの。
この豆みたいなもの、わかりますか?
「むかご」というもので、長芋や山の芋のつるにできる小さな芋です。
こういうものがさりげなく出てくるところに、この店の料理の奥深さを感じます。
壁にメニューの札がいっぱい下がっている。
でもどれも値段が書いてありません。
肴もいろいろ。
行者ニンニク醤油づけ、いか醤油塩辛なんてのがある。
落花生豆腐は沖縄のジーマミ豆腐ですね。
「元気でる黒かんべえ」ってなんだ?
お通しで出た零余子(むかご)もある。
【2つずつふぐり下がりのむかごかな】だって。意味わかりますか?
・・・恥ずかしくて書けません。(*^^*)
◆いか醤油塩辛
沖漬けじゃなく、醤油味の塩辛。
これ、いかにも日本酒向けのつまみですよ。
・・・ってことは、飲み物は日本酒に移行ですね。(*^▽^*)
壁にズラッと全国の日本酒の銘柄。
ご主人が好みの銘柄を全国から集めている、ということ。
でもせっかくだから、兵庫の酒がいいなぁ・・・。
【姫路の酒】は、龍力、白鷺城、八重垣、奥播磨、雪彦山など・・
◆奥播磨播秋 山廃純米山田錦五拾五生
ご主人が冷蔵庫の中から一升瓶を取りだして、グラスに注いでくれます。
奥播磨は姫路市安富町にある下村酒造店のお酒。
山田錦、山廃純米、生・・・と、いかにも旨そうな酒のタームが並んでいる。
播州産の 山田錦を使用したお酒。
ホワイトボードにもつまみのメニュー。
これが今日のオススメなんでしょうね。
小アジのタタキとナメロウがあるので、ナメロウをオーダー。
◆小アジなめろう
小アジの刺身にタレがかかっている。
あれ?これってナメロウなの?タタキかも・・・。
まぁ、どっちでも、旨けりゃいんです。
◆而今純米吟醸 千本錦火入れ
2杯目に日本酒は姫路を無視してチョイス。
三重県名張市にある木屋正酒造のお酒。
三重県の蔵元ですけど、広島県の酒造好適米「千本錦」を使った純米吟醸です。
◆牛テールともやしの煮込み
ほかのお客さんがオーダーしたのが、ずいぶんと旨そうだったんです。
たっぷりのテールスープの中にトロトロのテールが入っていて、こりゃ旨い。
大きな丼に入っているので複数人でいただくのがいいですね。
カウンターの上には焼酎がズラッと並んでいる。これまたいいですね。
とんちゃんの好きな「三岳」があります。
◆三岳ロック
コップ一杯に入ったロック。
想像以上に焼酎の量が多い。これはウレシイです。
ほんのり甘い三岳、やっぱり好きです。
焼酎をもう1杯。
◆松露ロック
宮崎県串間市にある松露酒造の焼酎。
知人から地元の焼酎だと言って飲ませてもらってから、気に入ってます。
気になっていた「元気でる黒かんべえ」について、いったい何者なのか、女将に聞いてみました。
黒ニンニクだ、って言うんだけど、それがまたわからない。
◆元気でる黒かんべえ
ニンニクの香りはなくてプルーンみたいな感じ。
姫路市の農家のおばちゃんグループが、黒田官兵衛にあやかって黒ニンニクを「黒かんべぇ」として2013年12月に商標登録したんです。
アルギニンやポリフェノールが多いから「元気が出る」ってことにしてるんですね。
◆行者ニンニク醤油づけ
行者ニンニクって臭いんですよ。ニンニクというか、強烈なニラの香りという感じの臭いです。
醤油に漬けたり冷凍したりすると臭いが和らいで、食べやすくなります。
この香りが酒のつまみにいい。しかも強壮効果もある。
黒ニンニクと合わせて、今夜は眠れなくなりそうかもよ、なんて若い同行者を冷やかす、オヤジのとんちゃんでした。
◆アラ汁
〆をお願いしたら、女将さんがアラ汁を出してくれました。
最後にこういうサービスってとってもウレシイです。
値段がなーんにも書いてないから、始めはちょっとドキドキしながらオーダーしてました。
そのうちにドキドキを忘れちゃいましたけど・・・。
3人で飲食して、1人4千円程度だったんで、めん玉が飛び出ないで済みました。
ごちそうさまでした。
つまみも酒もいくらか書いてないんですね(笑)
by ちょんまげ侍金四郎 (2014-10-08 14:16)
> ちょんまげ侍金四郎さん
値段書いてないんですよ。
こういうのって、一見さんはドキドキですね。
いつものとんちゃんとしては、やや高めかな?
by とんちゃん (2014-10-08 19:04)
これはドキドキしますね。
あと、写真を撮るのもはばかられませんでしたか?
いろいろと一家言が多そうですもの。
牛テールともやしは、頼みたくなる一品ですね。
お酒を飲んでいると、汁もの飲みたくなりますもの。
by 式守錦太夫 (2014-10-11 00:03)
> 式守錦太夫
値段にもご主人の機嫌にもドキドキしました。
でもご主人は意外に(失礼!)優しくて、酒を注ぐ写真を撮ったりしました。
一家言・・・当然ありそうです。(笑)
by とんちゃん (2014-10-11 05:01)