「ねぎしゃぶ」は小ネギのしゃぶしゃぶ、ハモや高級牛肉もあるぞ! 菊水旅館@大分県宇佐市 [ 九州・沖縄]
大分県宇佐市に泊まったときのこと。
ホテルではなく、料理自慢の旅館に泊まりました。
旅館オリジナルの「ねぎしゃぶ」がいただけるんですって。
場所は、トライアル宇佐店の西側、法鏡寺北交差点のところなんですが・・・
道路に向けて看板が掲げられていないので、探すのが大変でした。
「菊水旅館」さん。
壁に掲げられた【地産地消】の看板が唯一の目印です。
【大分味一ねぎ】の幟が立ってますでしょ。これ、大分県の小ねぎのブランドなんです。
【宴会コース】4300円。これが「ねぎしゃぶ」コースです。
【豊前海の鱧、味一ねぎ、豊前牛(国産牛)のしゃぶしゃぶ】って書いてありますよね。
この3つがもれなくついて「ねぎしゃぶ」だって、女将が電話で言うんですよ。
どうも意味がわからん。いったいどういう料理なのか。
宿泊料金は、通常の宿泊は1泊2食で4,725円。
宴会コースをオーダーすると、プラス2,100円で泊まれるんです。要するに6,400円でいいの。
今回、とんちゃんたちはこれでこれでお願いしました。
宿泊は隣の建物。
ここのことは明日の記事で紹介しましょう。
食事棟へ入ると、壁に料理の説明がある。
ここ宇佐市では20年前から小ねぎの生産が始まったそうで、中津市・宇佐市では1987年から「大分味一ねぎ」のブランドで販売したようです。
関係者が会合を開いていたのが、ここ菊水旅館。
その女将が、小ねぎをメインに使った料理を、と考案したのが「ねぎしゃぶ」だそうです。
女将の写真つきで、この旅館の紹介が載っている。
いよいよもって、どんな料理なんでしょ?
大きな座敷では宴会が開かれていました。
とんちゃんたちはこちらの小さな個室。
お店は年配の女将が仕切っていて、テキパキと動き回っているかわいい娘さんは、女将のお孫さんですって。
テーブルに並べられた料理。なんだかすごい量です。
しかしメインの料理はこれじゃないんです。
女将が部屋にやってきて、食事の開始。
まずはビールをいただきます。
乾杯!とビールで喉を潤す。
「そろそろいいですか?」と女将。
鍋のお湯が沸いたら、いよいよメイン料理の開始です。
メインはこれ!
大量の大分味一ねぎ。
この小ネギを・・・
煮立った鍋に入れて、しゃぶしゃぶにします。
それをポン酢でいただくんです。
ネギだけ?
さすがにそれは・・・と思うのは早いです。
もう1つのメイン食材はこれ。
なんだと思いますか?
ハモです。これで3人前ですよ。
かなりの厚切りのハモ。
そのハモを「しゃぶしゃぶ」に。
「白くなったら、しゃぶしゃぶじゃなくて、水炊きになっちゃうからね。」
茹ですぎないようにシャブシャブしましょう。
ネギシャブと・・・
ハモしゃぶ。ふたつをいっしょにいただきます。
このハモは今朝、水揚げされたものですって。
生のままいただいてみると・・・ハモの身ってフニャフニャで、そのくせ皮が固くって、これはいけません。
火を通さないと旨くありませんね。
このお店の驚きは料理だけじゃないんです。
酒飲みには、とってもありがたいサービスがあるんです。それは・・・
酒持込み自由!
これ、ほんとなんです。
鷹来屋ひやおろし特別純米。
旨みがあって、しかし食中酒にいい酒です。
豊後大野市にある浜嶋酒造のお酒。
5感を使った手造りで醸造し、全量槽しぼりでモロミを搾っているそうです。
特別純米は、麹に福岡産の山田錦、掛米に自家栽培の日本晴を用いた酒だそうです。
さて、ハモを食べ終わったら、テーブルに置かれた料理をいただきます。
クラゲの酢の物。
大きめに切られたクラゲ。コリコリした食感がいいですね。
ブリとイカの刺身。
まさにエッジの立ったブリは天然物で、プリプリというかコリコリした食感です。
大分県ですから、ドロッとして甘いたまり醤油でいただきます。
甘いたまり醤油で刺身をいただくのは、正直云って「勘弁して!」なんですけど・・・
でもこのたまり醤油は甘さ控え目。これが大分のたまり醤油なのかな。これだと需要範囲です。
茹で海老が3匹。
種類のわかんない巻き貝の醤油煮。
種類がわかんない。
ウナギの蒲焼き1切れ。
料理をいただいていると、女将が入ってきます。
「そろそろこれを食べてもらってもいいかな」
と、持ってきたものは・・・これ!
鮮やかな霜降りの牛肉。
実に立派な霜降りの肥後牛。
これをどうするかって・・・決まってるでしょ!
しゃぶしゃぶです!
次々に女将が牛肉を鍋に投入。
そんなに急がなくていいよ・・・
「どんどん食べて下さいね。」と女将。
高級牛を豪快にしゃぶしゃぶ。
いただきます!
ここで使っている牛肉は【A4】というランク。
最高ランクの【A5】では、霜降りの脂が多すぎて肉がバラバラになってしまうんだって。
それでその次のA4を使っているんですって。
2本目の日本酒を開けます。これも持ち込みね。
◆豊潤特別純米生酒・大分三井100%使用
宇佐市の小松酒造のお酒。
「大分三井」という、姿を消した米を復活させて酒米にしている。
◆真子
ハモの卵を甘辛く煮たもの。
子の粒が小さく品のいい食感で、噛むとマッタリ感があります。
ワタリガニ(ガザミ)。かなりデカイです。
腹を開けると、卵やミソがいっぱい。
これまた酒が進むぞ!ヽ(^◇^*)/
さらに海老、そして鶏のモモ肉の唐揚。
料理を食べ終わったら、〆にはこれ。
【天日熟成うどん】
お孫さんがやってきて、鍋のアクをとって、お湯を減らして出し汁を注ぎ、そこに乾麺を投入。
うどんが茹で上がるまですこし待ちます。
最後にうどんをいただく。
腰のあるしっかりしたうどんです。
いやはや、ずいぶんと食べました。
これだけいただいて、料理代は4300円。すごく安い。
女将曰く、大分の名産、ネギ、ハモ、牛を多くの人に食べてもらいたいから、廉価で提供しているんですって。
おかげで、とんちゃんみたいなB級専門者でも、いただくことができるんですから。
「さっぱり儲からない」って女将。
そりゃ、この料金だと儲からないよね。
酒の持ち込みOKだから、酒で儲けるってこともないしね。
そんな女将に感謝です。(合掌!)
ごちそうさまでした。
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すごくいいお料理だと思いますよ!
ネギとはもと牛のしゃぶしゃぶを頂いてこの価格は。
うらやましい限りです。
宇佐市はローマ字表記にすると「USA」、アメリカナイズされた街ですね(笑)
元小結の垣添関(現・雷=いかづち親方)の出身地です。
by 式守錦太夫 (2014-12-27 00:21)
> 式守錦太夫さん
この料理にはビックリでした。
しかもお酒の持ち込みOK!
でもアメリカナイズは全然感じませんでしたけどね。(笑)
by とんちゃん (2014-12-27 09:17)