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「がんづき」の由来・語源について [食文化]

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一関市・旧川崎町にある道の駅「かわさき」で、「がんづき」というお菓子を買って食べました。
とんちゃんは甘いものは避けているので、同行者が購入したものを少しいただいたんですが。

この「大橋がんづき」は、「弥生グループ」というおばちゃんたちが作っているもので、日本農業新聞社主催の「2006日本農業新聞一村逸品大賞」で金賞を受賞した逸品だそうです。
肌理が細かく「ヌカっ」とした食感(粘りや重たさのようなもの)がないのが自慢ですって。
うん、確かにフンワリしたいい食感でした。人気商品でスーパーでも売っているそうです。
 一関市「弥生グループ」
 ふわふわ田舎スイーツ大橋がんづき

今日の本題はここから。

この「がんづき」という名前がすごく不思議だったんです。変な名前ですよね?
そこで、由来・語源をググってみました。

「雁月」と書く。と、すぐに分かりました。
丸く蒸しあがった形を月に見立て、ゴマの雁が飛んでいる様子から名付けられた。
月と雁という組み合わせは歌川広重が描いた「月に雁」から来ている。
・・・なんとまぁ、風雅な由来じゃないですか。

でもこういう一見もっともそうな説明は、後付けの解釈が多いんですよ。(´ρ`)
ゆえに間違っている、と決めつけました。(^^)

じゃぁ、なにが本当の由来なのか?

ググっていると、なるほどこれだ!という説明を発見しました。\(^▽^)/
 「がんずぎ という郷土菓子について。」 
 「岩手郷土菓子 がんずき」
 ミヤペディア「がんづき」

「寒食(かんじき)」が由来だというのです。
それが訛って「がんずぎ」、「がんづぎ」、「がんづき」になった。(^^)

中国の風習で、冬至の翌日から105日目、春分の翌日から15日目にあたる「清明節」をはさむ3日間、火の使用を禁じて冷たい食事をすることを「寒食」というそうです。
それが仏教とともに日本にも伝わり、事前に用意した食事を「清明節」の前後3日間食べる。

その中に、現在「がんづき」と呼ばれるようになった食べ物があるというわけ。
元々は、新粉、餅粉、小麦粉を水で練っ蒸し上げたもの、というから蒸し団子ですね。
「ういろう」みたいなものでしょう。
味は塩味で、ゴマを散らしてあったそうです。
形は三角形で、6角の正四角形を二等分した三角形のお菓子。
精米や精麦しない粉を使ったので黒っぽい色していた。

それが味噌味になり、黒い色は黒砂糖でつけて味が甘くなり、重曹を入れて蒸しパンに。
そして形も丸くなって今に至っている。
ということみたいです。

これで一件落着。

かと思うと、さらにもう1つの疑問が生じます。
もしもそうならば、昔の「ういろう」みたいな「がんづき」もあるのでは?
そう思ってググったら・・・・やっぱりありました。w(*゚o゚*)w

「ねっとりタイプ」として販売されています。
 お菓子なみちのく  仙台のがんづき(ねっとりタイプ)
 石巻お菓子図鑑
 田舎のくらしとパン日記

機会があったらこっちも食べてみようかな。(*^^*)


 
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