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TVワカコ酒(12) はしご酒 [ ワカコ酒]

記事にするのがずいぶん遅れてしまって、いまさら感がありますが・・
いえいえ、どうして。
TV東京では4月2日から毎週木曜日に放送開始です!
ただし深夜3:05~3:35という時間帯。
テレビ北海道、山陰放送、岩手放送、あいテレビでも放送開始です。


徳間書店の『コミックゼノン』連載中のコミック、新久千映さん作の「ワカコ酒」
武田梨奈さん演じるOLの村崎ワカコちゃんが1人飲みするという、飲兵衛には楽しいお話。
孤独のグルメ・女ひとり飲みバージョンって感じ。
そのコミックのTVドラマ版が、BSジャパンで毎週木曜日の深夜に放映されていましたが、3月26日が最終回でした。

その3月26日放映の第12夜最終回のテーマは「はしご酒」
原作では第3巻SP.2のテーマです。
今回の脚本・監督は久万真路氏。
第2夜の「焼き餃子」、第4夜の「ざる豆腐」、第10夜の広島での「お好み焼き」と同じ方です。

今回は「はしご酒」ですから、テーマどおりワカコちゃんが3軒のお店をハシゴします。
1軒目は、大久保コリアンタウンの韓国・朝鮮料理店で「チヂミ」。
チジミは原作では第3巻第76話のテーマです。
2軒目は、以前行った焼き鳥屋で「焼き鳥」をいただく。
3軒目は、なじみのお店「逢楽」(架空のお店)で「かにみそ」をいただく。

ドラマの食い&飲みの様子、そしてとんちゃん目線のコメントを記事にします。

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まずはドラマの飲み食い。ネタバレ注意です。 


太字は原作と同じセリフです。


◆チヂミ

クリップボード01
「珍しく外回りを頼まれたと思ったら、今日は外出先から直帰していいだって。まだ明るいのに、ラッキー。 しかもここはコリアンタウン。」

「まだ夕方5時。でも、おなかすいた。ビールもすごく飲みたい。」

クリップボード26
入ったお店は「ポジャンマチャ」。

クリップボード02
プレモルの生ビールを飲んで。
ぷふー。最高。」・・・ここ珍しいことに「ぷしゅー」じゃないんです。
ビールに合って、お腹も満たすもの。

クリップボード04
「チヂミ。」

クリップボード03
「すごくお腹がすいているのをバレないように 

クリップボード05
落ち着いて食べるふり。」

クリップボード06
落ち着い・・・はあ・・・あああ・・・あああ・・・」
「カリッと焼きあがった外側の香ばしさ、ニラとかニンジンとか野菜も色々入ってうれしいなー。」
外のカリカリと中のモチモチが最高・・・♪
 チヂミの油っぽさをお酢のきいたタレが引き締める。

 さらに一味(原作はラー油)の辛さがビールを進めるのだ。」
ビールを飲んで、チヂミを食べて、さらにビールを飲んで・・・

クリップボード07
「ぷしゅー。」

クリップボード08
「はあー、おいしい!」
大きな声で叫ぶワカコちゃん

クリップボード09
その声に驚いて、店内の客が凍りつく。
「あ、あらやだ、声出てた。ビール、ビール。
あまり空腹で来るのも考えもの。」


◆焼き鳥

「ようやく落ち着いたことだし。
野菜摂ったらお肉も食べたいよねえ。夜は長いんだし、河岸を変えちゃおうかな。」

クリップボード10
ミヤザキ商会さん。
「仕切りなおしにビール。

クリップボード11
「ぷしゅー。」
「まずは2本だけ。とりあえずレバーと皮にしようかな
。少量の注文、成長してるよ。」
前回、色々注文したことを反省しての今回のオーダーです。
相変わらずおいしい!串、追加しちゃえ。」

クリップボード12
しかしちょっとずつ頼んでると、その分、間ができてたくさん飲むことになりますよね。」

クリップボード14
「ぷしゅー」
結局けっこう食べちゃった。」
場所を変えたり、のんびり食べると入るものね。」

「なんかまだ帰りたくないなー。」
「ついでにいつものあの店に顔出しておこうかな。おっ「顔出す」って、なんか通ぽくって、ちょっとかっこいいね。」


◆かにみそ

クリップボード15
と、3軒目は「逢楽」さん。

クリップボード16
今日はお腹にいろいろ入れてるから、ちょっぴりの肴で熱燗飲んでも平気。
かにみそ腹になってるから大丈夫。おっ、「かにみそ腹」っていいんじゃない!?」

クリップボード17
「かにみそ腹」の説明テロップ。

クリップボード18
かにみそをつまんで・・「んぷしゅー」。
ちょっと変則の「ぷしゅー」です。

「これこれ。かにがいきてる上で重要な部位はいつ食べてもうまいのう。」 

熱燗おかわりしようかなー。でも焼酎の水割りにしとこ。」

クリップボード19
と、ヤギ君こと青柳君に「オススメの焼酎とかありますか?」と聞くワカコちゃん。
「ワカちゃん良く来てくれるからさ。いつも飲むんだったら、ボトルの方がいいよ。」と勧められる。
じゃぁ、それで。」 「勢いでマイボトル。」

クリップボード21
「わあ、キープボトルって常連って感じ。また来なくちゃ。
まんまとお店の策略にはまっちゃったかな。

ボトルに「いつもありがとう ワカコ[黒ハート]」と書いちゃう。
原作では「いつもありがとうございます 村崎ワカコ」と書きました。

クリップボード22
そしてプレートに書いたのはタイトルの「ワカコ酒」。
これは原作にはありません。

クリップボード23
お店を出ると、橋のたもとで歌う女の子は、エンディングテーマを歌う上野優華さん。
ドラマでは、酒屋さんで働く女の子として登場していました

クリップボード24
「ぷしゅー」 
飲みも食べもしないのに言ってる!

クリップボード25
エンドクレジット。

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では、とんちゃん目線のコメント

今回の脚本・監督は久万真路氏。氏のワカコ酒には特徴がある、と以前にも書きました。
 1.原作にない料理が登場する
 2.ぷしゅーの連発
 3.ドラマに料理とは別のテーマを設けている
しかし今回はどうも違っている・・・

◆原作にない料理

今回は、オーダーして食べる料理は出てきません。
1軒目のお店で、宣伝風にチラッと出たのが以下のものたち。

クリップボード27
三元豚のカルビ。

クリップボード28

クリップボード29
3軒もハシゴするから、他の料理が出る余裕がなかったかな?

◆ぷしゅーの連発

これも原作にないものは、ほとんどない。
路上で、お酒も飲まずに「ぷしゅー」してるのだけ。
これは全く新手の「ぷしゅー」、ドラマの締めの「ぷしゅー」ですもんね。

◆料理と別のテーマ

今回のドラマ全体を通じる料理とは別のテーマはありません。

「逢楽」さんで、店名「逢楽」の意味とか、なんで酒を飲むのかとかを大将と話しますけど、それは今回のテーマと言うより12話全体を通じたワカコ酒のテーマを語っているというところでしょう。
ここは最終回なのでシリーズを構成・脚本している吉田直樹氏が主導したんでしょうか。

今回は料理とは別にドラマのテーマはない、と書きましたけど、実はそうでもないんです。
それはまた後ほど・・・。

 

◆「立ち飲み」が「チヂミ」に

冒頭に書いたように、ドラマでは1軒目は韓国・朝鮮料理店で「チヂミ」、2軒目は、以前行った焼き鳥屋で「焼き鳥」、3軒目は、なじみのお店で「かにみそ」をいただく。
原作の「はしご酒」でも2軒目、3軒目は同じですけど、1軒目はなんと「立ち飲み屋」なんです。
それがドラマでは「チヂミ」に変更になっているの。

なぜ、「立ち飲み」じゃなく「チヂミ」なんだろう・・・っていうのが素直な疑問。
それへの回答は後ほど。

ドラマ冒頭の「珍しく外回りを頼まれたと思ったら、今日は外出先から直帰していいだって。まだ明るいのに、ラッキー。 」は、原作「はしご酒」の冒頭なの。
しかしそこに「しかもここはコリアンタウン。」 と挿入。
そして、「まだ夕方5時。でも、おなかすいた。ビールもすごく飲みたい。」という台詞は、原作の「チヂミ」のもの。
なかなか強引につないでいます。

とはいえ、「チヂミ」と「はしご酒」の原作を、実に巧妙につないでいるんです。
原作の「チヂミ」にもある「野菜も色々入ってうれしいなー。」を受けて、「はしご酒」の 「野菜摂ったらお肉も食べたいよねえ。夜は長いんだし、河岸を変えちゃおうかな。」につないでいるんです。
原作をしっかり読み込んだ上で、「立ち飲み」を「チヂミ」に換えているよね、と思います。

◆「焼き鳥」と「かにみそ」、そして「チヂミ」

2軒目での「焼き鳥」は、第9夜「焼き鳥」で登場したお店で、また焼き鳥をいただくというもの。
前回は一度にいっぱいオーダーし、しかも長嶋食いしたことを反省して、少しずついただく「大人食い」を実行します。

3軒目での「かにみそ」は、ドラマでは初登場です。
でも原作では第1巻第15話のテーマで、その再登場なんです。
そこでは、空腹時にいただいたもんだから、かにみそをチビチビつまみながら、ついつい熱燗が進んでしまい、すっかり酒が回ってしまった、という反省があるんです。
だから2回目の「今日はお腹にいろいろ入れてるから、ちょっぴりの肴で熱燗飲んでも平気。」というわけ。
そして「かにみそ腹」という教訓を得るのです。
3軒目もそういう反省飲み、大人飲みへの一歩だってところは、ドラマ初登場なので難しかったですね。

こうして2軒目、3軒目は反省ゆえのリベンジ飲みなのです。
ここでチヂミ登場の理由が理解できた気がします。
空腹でチヂミを食べてしまったせいで大声を出してしまい、「あまり空腹で来るのも考えもの」と反省するからです。
つまり「反省」つながりなんですね。
今回は料理とは別にドラマのテーマはない、と書きましたけど、実は大人酒の飲み方がテーマになっているみたい。


◆〆のラーメン

原作の「はしご酒」では、3軒ハシゴした後に、ラーメンをいただくんです。
まさに〆のラーメン。
でもドラマではカット。
「飲み」のない「食い」だけじゃ、「ワカコ酒」にならないですからかな。

 

以下は、重箱の隅をつつくコメント。


◆突然のワープ 

地図
ワカコちゃんが登場した場所は★印。
ドンキホーテ新宿店の南側、通称「職安通り」(302号)を挟んだところにあるビルを出てきました。
そこからドンキホーテの西側の通りを北上して433号まで行きます。
その後、突然にお店の場所「A」に行っちゃうんですよ。
まるでワープです。

◆一味とラー油

1軒目でチヂミをいただくときのこと。
ドラマではタレについて、「一味の辛さがビールを進めるのだ。」 と言います。
ところが原作では「一味」じゃなくて、「ラー油」なんです。
なんででしょうか?

原作でチヂミを食べたお店は居酒屋さん。
きっとモデルとなったお店のタレにはラー油が入っていたんでしょう。
そんなことがあっても特段に不思議なことじゃないと思います。

でもよく考えてみたら、ラー油は中華料理の薬味。
韓国・朝鮮料理店だったら、刻み唐辛子(一味)か、コチュジャン(唐辛子味噌)を使うよな。
ドラマでワカコちゃんが入ったのは、まさにそういうお店だから、ラー油じゃ変。
だから「ラー油」を「一味」に差し替えたんです。

しかし・・・ドラマのタレに一味が本当に入っていたんだろうか?見えないんですよね。
武田梨奈さんは辛いもの好きらしいですから、しっかり辛くして食べていただきたかったな。


◆「ぷしゅー」は聞こえない?

ワカコちゃんの「ぷしゅー」。かわいいですね。
でもこの「ぷしゅー」、ドラマの中では誰も気がつかないの。
いや原作でも周囲は気がつかない。
小声だからでしょうか?
いやまぁ、フィクションだからね。・・・・と思っていたの。

ところが!

ついに気づかれてしまうんです。

「逢楽」さんでの「んぷしゅー」のとき。

クリップボード20
「言った。」とヤギ君に現認されてしまいます。

でも、「言った」ってことは、ちゃんと知っていたってこと?
実はしっかり知られていたんですね。ヤギ君には。


◆突然の方言

クリップボード30
チヂミを食べるサラリーマン2人。
左側のおにいさんは「うまいちゃ!」と感嘆。
これ富山弁でしょうか?あるいは福岡弁?
なぜなのか・・・わかりません。


◆ドラマではカットされたシーンの登場

最終回なので、過去の回のシーンがいろいろでて来ましたが、その中で・・・

クリップボード31 
第3夜「あん肝ポン酢」の最後。
「今日は会社でいいことがあった」とワカコちゃんが言っていた、会社の人たちでの飲み会でのシーン。
女3人でワイワイ飲んでいて、ワカコちゃんが2人の口に何かを入れているところ。

しかしこれ、ドラマでは登場しなかった場面ですよ!
要するにドラマではカットされていいた部分が登場です。


◆再登場への期待

クリップボード25
エンドクレジットに「またね」ってあるよ。

地上波で、ってことでしょうか。
それとも・・・・パート2かな。
そのときを期待して待ちましょう。


 
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