シコシコ麺の東京ラーメンもジャンボ餃子も旨い 珍來神立店@茨城県土浦市 [ 愛しき食堂]
弊ブログの読者には、またまたの「珍来」です。
ご存じない方には少しご紹介。
「珍來」というラーメン店が、東京東部から埼玉、千葉、茨城にたくさんあります。
暖簾分けで広がったお店ですけど、いくつかの系統があって、味が違っている。
それがどう違うのかを食べ比べてみよう・・・なんていう研究価値の乏しい食べ歩き研究をしています。
今回のお店は「手打らーめん珍來」の赤い看板が立つお店。
店舗の看板も赤い「手打らーめん珍來」。
珍來総本店からの暖簾分け店ですけど、「珍栄会」には入っていない古い暖簾分け店です。
古いタイプの珍來の味やいかん、とお店に入ります。
店内は清潔感があります。
女性ばかりが働いているようで、清潔感はそのせいかもしれません。
メニューに、ラーメン類を「おそば」と書いてあるのは珍しいですよ。
ラーメンは510円、餃子は380円。
【手作りジャンボ餃子】って書いてある。
珍来の餃子がデカいのが特徴ですけど、どんくらいの「ジャンボ」なんでしょう。
珍來には必ずあるらしいソース焼きそばもしっかりあります。
さてオーダーは、店に入る前から決まっているんです。
ラーメンと餃子。
この2つで、珍来の食べ比べをしているんです。
新メニューに、五目あんかけ焼きそば、担担麺、もやしあんかけそば、ですって。
【菜単】と書かれた、懐かしいスタイルのメニューもあります。
神立珍來のラーメンは、良質の小麦粉、純良なカンスイ、防腐剤を使わないから、すぐ伸びず、舌ざわりも滑らか、歯切れも良く、とかスープは豚、鶏がら、野菜等を沢山使っている、という説明がメニューの裏に書いてあります。
麺の性状は多加水麺のせいじゃないかと思います。
「純良なカンスイ」とか「滋養」とか、時代を感じる言葉です。
「純良」じゃないカンスイって何でしょ?って思いますが・・・。
カンスイの主成分は、炭酸カリウムや炭酸ナトリウム(ラーメン用は炭酸カリウム、ちゃんぽん麺用は炭酸ナトリウムが多いそうです。)
以前は工業用の苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)などが使われていましたけど、現在は食品衛生法で規制されていますから、「かんすい」はみんな「純良」と思いますよ。
さて、料理がやって来ました。
◆ラーメン
一般的な高台丼に入ったラーメン。
トッピングはチャーシュー、メンマ、ネギのみというシンプルラーメン。
少し淀んだいろのスープ、そしてチャーシューが大きい。
淀んだいろのスープには、油はほとんど浮いていない。
薄味だけど醤油のタレのまろやかな味と香りがいいですよ。
化調は少しで、野菜の旨みが効いている感じで、このスープは旨いよ。
中太の丸い麺。多加水でシコシコしていて、これがなかなか旨い。
スープが薄味なので、麺にスープが負けている感じです。
チャーシューは、すごく大きくて厚みもある。
とても薄い味付けで、モモ肉だからややパサついた食感ですけど、しっかりおかずになりますよ。
メンマはやや柔らかめで味がやや濃い。
これもきっと飯に合うなぁ。
◆餃子
餃子はデカイ。
厚みもあって、まさにジャンボ餃子。
これは食べごたえがありそうです。
野菜の餡がいっぱい入っていて、ニンニクが控えめに効いている。
だからデカイ割にはサッパリとした軽い餃子です。
これが380円は安いでしょう。
シンプルな東京ラーメンのシコシコ麺、そしてデカい餃子。
まさに珍來ですね。ここも元祖珍來に近い味なのだろうと思います。
ごちそうさまでした。
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