カジュアルな寿司屋で意気な料理を 意気な寿し処阿部@虎の門 [ 東京飲みある記]
今夜は会社の宴会。
どこでやるのかな、って思ったら、なんと虎の門ヒルズだって!
とんちゃん実は、虎の門ヒルズの下までは行ったことが何度もあるけど、入ったことはないの。
だって、なんだかオヤジが入っちゃいけない、って感じがするもんでね。
そんなことだから、虎の門ヒルズに入るってだけで、ドキドキします。(*^^*)
ということでやってきました虎の門ヒルズ。
ずいぶんと高いビルですね。
写真は帰りに撮ったものだけど、夜に見るとさらに高い感じです。
4階にあるお店。
廊下に並ぶお店は、どこもドアがなくて、開放的な雰囲気です。
今夜の会場は「意気な寿し処阿部」さん。
阿部さん経営の寿司屋さんです。
「粋な」じゃなくって「意気な」。
「いきでいなせ」の「いき」は、本来は「意気」であって、「粋(すい)」は誤用という解説もありますが・・・。
九鬼周造著『「いき」の構造』なんて名著があって、「いき」の解明をしています。
「いき」とは「垢抜して(諦)、張のある(意気地)、色っぽさ(媚態)」だと。
垢抜した色っぽさが上方の粋(すい)で、張のある色っぽさが江戸の意気、その両方を兼ね備えたものが「粋(いき)」。
なので、いき=粋(いき)だけど、意気と粋(いき)は違う。
「粋」(いき)じゃなくって、「意気」と掲げているところに、意気を感じちゃいます。
【意気な一品】のメニューが、店頭の黒板に掲げられています。
お店はドアがなくて、手前にテーブル席、奥には板場に向かってカウンターがあります。
◆生ビール
サッポロ黒生じゃないですか、サッポロ好きのとんちゃんには、嬉しいなぁ。(*^^*)
では、生ビールで乾杯!
◆お通し
2品の小皿が出てきました。
1つは山菜のワラビ。
この時期にワラビはない。輸入品じゃないみたいだから、春に採ったものでしょうか。
もう1つは、魚のアラ煮。
アラ煮って、いっしょに煮る大根が旨いんですよね。
これも、じっくりと味が滲み込んで柔らかくなった大根が旨い。(^∇^)
◆刺身5種
4種にしか見えないのは、白身が2つ重なって見えているから。
どの切り身も丸まった風に立った感じに盛り付けられています。
背割りにされた太いエビは、小型のボタンエビのようです。「虎ぼたん海老」でしょうか。
エビを食べるところの写真はありませんけど、後で鮨として再登場しました。
ところで「虎ボタンエビ」なんて、虎の門ヒルズに因んで勝手に命名したのかい!
・・・・・って思ったら、そうじゃないの。
後で調べたら、巷で「ボタンエビ」と言われているのエビは、実はボタンエビじゃないの。
ボタンエビはずいぶん混乱していることを知りました。
その話は本題から逸れるので、この続きは明日の記事にします。
この舌のような貝は?真つぶ貝でしょうか。
コリッとした食感で、濃厚な味わいです。
黒い皮のタイ。
写真がないけど、もう1つの白身(スズキさん?)は昆布〆になっていて、これも旨かったです。
マグロの赤身。
マグロはトロじゃありません、赤身ですよ。
刺身にあわせる飲み物は、日本酒ですよね!(*^0゚)v
最初の1杯は、フリードリンクの日本酒じゃなくて、美味しいのを飲もうよ!
ということで、日本酒のオーダーしました。
【今月の銘酒】は4品。
雪の茅舎・純米吟醸ひやおろし、山本・純米吟醸、新政エクリュ・純米、田酒・特別純米。
どれも【限定品】と書いてあって、1合徳利1200円、2合徳利2400円。
◆雪の茅舎・純米吟醸ひやおろし
これが美味しいよと向かいに座った美女のKさんにオススメしたもの。
2合徳利は片口に入っています。
「雪の茅舎(ぼうしゃ)」は、秋田県由利本荘市にある齋彌酒造店のお酒で、ふくよかで上品な味わいだから、女性にも飲みやすい。
「茅舎」は茅(かや)ぶき屋根の家のことです。
◆山本・純米吟醸
とんちゃんが選んだのはこちら。「山本」って、初めていただくお酒です。
秋田県八森村(現八峰町)の山本合名会社のお酒で、純米大吟醸は「白瀑」という名で出しているようで、それは何度かいただきました。
こちらの方が雪の茅舎よりもかなり芳醇な味わいです。
◆鯛のカブト煮
りっぱなタイのカブトを出汁で炊いたもの。
里芋、キクラゲ、人参もいっしょに炊いて、白髪ネギと水菜をトッピングしてあります。
向かいに座った美女のKさんは「お魚が好き!」ってひと。
じゃぁ目玉は?って聞いたら「目玉もOK!]v(゚ー^*)
ということで、目玉は美女にお譲りしました。
「目玉」って言っても、目玉の中心にある白いボールは硬くて食べられませんよ。
その周囲にあるトロトロのゼラチンが、コラーゲンいっぱいで美味しいんです。(*^^*)
身は、カマのところも美味しいけど、ほほもが旨いよ、なんて美女にご指導するとんちゃん。
「あら変った骨!」と取り出した骨を見て、すかざず「それがタイのタイ!」なんて解説。
美女におせっかいなとんちゃんでした。(*´▽`*)
◆生タコの磯辺揚げと酢飯のアヒージョ
酢飯をアヒージョにするなんて、寿司屋でしかやらない、面白い料理だよな。
虎の門店限定メニューで要予約だそうです。
薄く伸ばした酢飯、その上に磯辺揚げにした寿司用の生タコを載せてアヒージョにしたもの。
海苔と針唐辛子がトッピングされています。
ぶつ切りのタコと細かな鮭が入っている。
タコを磯辺揚げにすることで、 タコの旨みが衣で閉じ込められ、衣ににんにくオイルの風味がからんでいる、なんてHPで紹介があります。
プリプリのタコが旨いです。でも小さいんだよね。
にんにくオイルにまみれた「おこげ」が意外に旨い。
鮨ネタにならないタコの切れ端と残った酢飯をうまく使いまわした料理、ということだけど、面白美味しい料理になっていますよ。(拍手!)
◆さつまあげ
自家製のさつま揚げ、これ、何か説明があったんだけど・・・あれー忘れちゃったぁ!
飲み放題の日本酒は徳利に入ってきます。
銘柄は岩手鶴だったと思います。
◆にぎり鮨
8個並んでいます。
お寿司屋さんだから御飯物は鮨ですよね。
ガリもしっかり添えられています。
イカは歯ごたえがいい。活きがいい証拠だね。
サーモン。
養殖臭のない脂がのったサーモンです。
アナゴ。
〆サバ。昆布〆になっていて、旨い。
マグロ。
大きいので背割りにしてある虎ボタンエビ。
ボタンエビとしては小さいサイズですけど、甘エビより大きくて、活きがいいからプリプリで、しかもねっとりしたエビです。
お店で使っているお米は、店主のお父さんが新潟県南魚沼市で生産する魚沼コシヒカリだそうです。
ご飯として食べてもきっと美味しいでしょうね。
◆アラ汁
〆は寿司屋らしく白味噌仕立てのアラ汁。
青海苔が浮かび、ネギがたくさん散らされて、いい香りです。
◆漬物
つまみとして追加オーダー。
茄子、茗荷、牛蒡などのお漬物。
牛蒡には半分だけ白ゴマをまぶしてあるという手のかけようが板前流って感じ。
そして日本酒をしっかりいただきました。(*´▽`*)
ごちそうさまでした。
以下はおまけ。
帰りがてら「ぼく、トラのもん」にご対面。
「虎ノ門ヒルズ」のキャラクター「トラのもん」。
これ、かのドラエモンのパクリ・・・じゃなくて、「ドラえもん」の著作権を管理する藤子プロとの共同制作です。
せっかくなんでトラのもんとツーショット。(*^^*)
腹を押し出したポーズをとったのは、トラのもんのお腹に似せてみたから。
無理して腹を出さなくても、とっくに腹が出ているのに。(´ρ`)
お後がよろしいようで・・・。
明日の記事の予告です!
このお店で出されている「虎ボタンエビ」。
「ボタンエビ」とどう違うの?
そもそも「ボタンエビ」はずいぶん混乱しているって、なに?
これについては、明日の記事で紹介します。
今月のお酒のラインナップが東北最強です。
by ぺこりん (2015-10-22 12:35)
> ぺこりんさん
どれも「限定品」っていうのがすごいです。
どうすごいかは私にはよくわからないんですが・・・
4種類飲み比べればよかったなぁ、と悔やんでいます。
by とんちゃん (2015-10-23 05:17)