大高森観光ホテルのこと [温泉・旅館・民宿]
またまた弊ブログに突風が吹きました。
アクセスランキングが瞬間風速で、ソネブロ全体の第23位に突如上昇。w(*゚o゚*)w
今度はいったい何かと思ったら・・・
「興味本位でトド肉を食べる しれたこ@羅臼」の記事にアクセスが激集中!
いったい何があったの?
原因は、2月7日放送のTBS系「情熱大陸」に、トドハンター・俵静夫(たわらしずお)さんが登場したためらしい。
「とど肉」でググると、弊ブログのさっきの記事が出てきます。
ちなみに記事の内容は、とんちゃんが北海道知床の羅臼町でトド肉を食べたよ!というものです。
宮城県東松島市で泊まったホテルのこと。
大高森観光ホテル。
すっごい「高級観光ホテル」みたいな名称のホテルでしょ?
「ホテル」とはいえ実は「民宿風旅館」で、1964年から営業する「建物はやや年期が入って」いるとHPでも自認する宿です。
そんなこのホテルに、ずいぶん前から泊まってみたかったんです、と先日書きました。
今を去ること7年前。
家族で松島観光をしたときのことです。
このホテルで昼食をいただいて、いたく感激し、「機会があったら泊まってみたい」と思っていたんです。
奥松島にリーズナブルな老舗ホテル&レストランあり:http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2008-12-13-2
その念願のホテルに、ついに泊まる機会が訪れました。\(^▽^)/
「7年目の浮気」ならぬ、「7年目の恋」の成就です。
海の幸を使った料理が自慢の宿(民宿)です、とHPに自己紹介していますけど、事実そうなんです。
三代目の若主人が寿司屋で修業した板前で、その若主人がつくる海の幸を使った料理が自慢の宿です。
夕食と朝食については、昨日と一昨日の記事をご覧ください。(*^0゚)v
ちなみに料金は、1泊2食で税込み7,560円。
しかもHPのクーポンを使ってさらに5%引きという低料金です。
今日はホテルのことを少し紹介しましょう。
◆ホテルのこと
さてホテル自体のこといろいろ。
年代物の建物なのでいろいろくたびれていますが、でも・・・
泊まったのがちょうどクリスマスシーズンだったんで、廊下の壁に可愛いデコレーションがされています。
リボンと「メリークリスマス」。
若主人ご夫婦には小さなお子さんがいて、きっと若奥様がこんな飾り付けをされているんだろうと思います。
浴室入口のドアにもクリスマスのデコレーションです。
そしてお風呂。
浴室は大きくはありませんが、ここからは夕日が美しいようなのです。
残念ながら、とんちゃんがホテルに到着したのは暗くなってからなので、夕陽を眺めることができませんでした。
これは部屋にあったお菓子。
ピーナツ入りのおせんべい。
砕いたピーナッツを瓦せんべいでサンドした、ちょっと変ったおせんべいです。
味じまん製菓の「味じまんせんべい」です。
実はこのせんべい、東松島市ではすっかりポピュラーなお菓子だそうです。
後でこの「せんべい」のことを調べたら、やはり震災で大変な苦労をされていました。
創業1923年の長谷川製菓という石巻市にあったメーカー。
1975年からは「味じまんせんべい」だけを一筋に、1日6万枚を17時間操業で作っていたそうです。
3.11のせいで東松島市にあった工場は浸水し、機械が全て壊れて、廃業を決めました。
しかしファンの希望に応えて、内陸の登米市でラインを一新、「味じまん製菓」として2012年1月から製造を再開したそうです。
ホテルの中の興味深いところ。
1階のレストランに、色紙がいっぱい飾ってあります。
これはみんな三遊亭金馬(4代目)さんのものなんです。
毎年、年明けをここで過ごすのだそうです。
平成27年乙年正月の色紙もあります。
【ウメェー事 乙(キット)あります未年 メェーでたいと祝う初春】なんていう洒落の狂歌が書かれています。
そして左端の色紙は西田敏行さん。
映画「星守る犬」の撮影で、ここに来られたそうです。
ホテルに貼ってあった【星守る犬】のポスター。
平成22年(2010年)9月に、映画「星守る犬」のロケがこのホテルで1週間にわたって行われました。
先の西田敏行さんの色紙は、そのときのものです。
全国一斉公開の6月11日を控え、その3ヶ月前の3月11日に東日本大震災が発生。
エキストラとして出演した地元の方が亡くなられ、スタッフ等が分宿した宿も被災しました。
そこでスタッフ・キャストが見舞金を被災者に渡し、柚子の木を植樹したそうです。
ホテルネタの最後におまけ・・・
ホテルには看板猫がいます。
真っ白い猫ちゃん。
全く人間に媚を占い猫ちゃん。猫好きにはたまらんのでしょうね。
◆ホテルの周囲
ホテルの周囲のこと。
ホテルのエントランスからも松島湾に浮かぶ小島が見えます。
これが松島、って言ったら変に聞こえますが・・・
松島湾には大小260の島があるそうですけど、その島々は、まとめて全部が「松島」なんです。
だから今こうして見える島もれっきとした「松島」なんです。
ホテルのすぐ近くに嵯峨渓観光の船着場があります。
ホテルにあったポスター。
嵯峨渓をめぐる奥松島観光船が再開しました。
時間があったら観光したいなぁ。
ホテルは宮戸島の端に建っています。
以前は、県道との間に海があったのですが、工事のための桟橋が設置されて、資材置き場(?)になっています。
埋め立てではなく大きな桟橋なので、工事が終わったら撤去されるみたいです。
以前はここも海でいい景色だったんですけど・・・
工事が終わったら、また海に囲まれた景色にきっと戻るでしょう。
ホテルの前にある大高森の山頂からは絶景が望められます。
それは明日の記事にします。
去年の秋、大高森に登りました。とても眺めがよかったです。
野蒜は家が並んでいた場所が、一面雑草に覆われてしまって、さらに去年行った時にはそこはもう鬱蒼とした林になっていました。ちょっとしたショックとものすごい自然の力を感じました。
by ぺこりん (2016-02-08 12:36)
> ぺこりんさん
大高森からの眺めはすばらしいですね。
野蒜の海に近いところは津波で被災しましたからね。
林になっているところがあるんですかぁ。
まだまだ大変なんでしょう・・・。
by とんちゃん (2016-02-08 22:11)
民宿風旅館っていうのをまさに具現化したようなたたずまいです。
味があって、いいですね。
金馬師匠が、毎年お越しになる意味が理解できます。
懸命に歓待しようという気持ちが伝わりますね。
復興の足音を、もっと聞きたいと思います。
by 式守錦太夫 (2016-02-15 23:18)
> 式守錦太夫さん
ホテルという名の旅館、もう「味」だらけの旅館です。
古いから塩がきいてしかも酸っぱいかと思ったら、そうじゃなくてほんのり甘い、いや甘酸っぱい感じがする旅館です。
モモじゃなくて、甘い温州ミカンみたいな・・。
かなり変なたとえですけど。
by とんちゃん (2016-02-19 12:36)