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知人から届いた熊本地震被災の1現状 [3.11以後]

熊本県での地震がまだ続いています。

昨日、帰宅したら福岡在住の知人からハガキが届いていました。

彼の実家は熊本市で、しかも市内でも被害が大きい東区の近く。
そこには80歳代のご両親が暮らしています。
現下の地震で、実家は倒壊しないまでも惨憺たる状況になり、高齢のご両親の健康が心配です。

彼からの葉書の内容は、電話で確認できた実家の被災状況を冷静にかつ淡々と書かれているのですが、それがかえってリアルな被災の状況を伝えています。
それは、マスメディアが伝える情報とは、たぶん全く違う、被災者(両親)への心からの同情(同一心情)からする情報だからだと思います。

そしてもう1つ。
身近な人、知り合い、友人が関係していると、その事実が単なる情報、遠くで起きている自分とは無関係な他人事としてではなく、自分に関わるリアルな現実として受け取ることができるということを改めて実感しました。

その葉書の内容をここに転載します。

「熊本地震」について、実家と両親の現状報告です。

両親や親戚に電話で問い合わせた結果ですので、不正確な部分も多々あると思いますが、ご了承ください。

熊本市中央区***にある実家。
「中央区」と言っても「東区」まで徒歩10分弱、最も被害の大きかった「益城町」まで車で20分弱の距離。
しかも築50年ほどの木造2階建ての家ですので、今回の地震で被害を免れることはできなかったようです。

ブロック塀は全て崩壊、屋根瓦は4割弱が被害を受け、窓ガラスの状態は不明。
室内は冷蔵庫、電子レンジをはじめ家電、家具は全て倒壊・移動し、食器棚のガラスは全て割れ、椅子・テーブル類も全損。
棚類の中のものは全て床に散乱・破損し、足の踏み場もなく、靴で歩かないとケガをする状態。
畳・フローリングの状態は不明です。

外観上ひび割れはあるものの、二階が一階を潰すことはなく、家の形は残しております。
ただ壁内部や屋根裏の柱・梁・土台・配線・下水道などの状態は不明な点も多く、今後の調査を待っている状態です。

電話・電気は通じていますが、断水で、ガスは「点検が終わるまで使用を控えるように」との指示が出ており、両親は徒歩5分弱の**小学校に避難しております。
食料・飲料水は家に備蓄してあるものを消費しているようですが、いつまであるかは不明。

ただ両親とも齢80歳を優に超え、特に母親は、日常でも慢性的な腰痛を抱え、いつ車椅子生活になっても不思議でない程に足腰が弱っているため、今回の地震とその避難生活で、本人は気丈に振舞っているものの、入院が検討されるほどに衰弱しているようです。

私は熊本への公共交通機関が復旧し次第、実家へ赴きます。

以上、乱文ながら、取り急ぎ報告まで。
2016年4月17日23時13分記。


 
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式守錦太夫

身近な方の情報によって、遠隔地でも身近に感じるというのはよくわかる気がします。
メディアの情報とは違う、色と匂いと痛みがじかに感じられます。
もはや、とんちゃんさんにとって、熊本・大分地震は「自分の痛み」として、
感じられたのですね。
それはとても貴重なことですし、重いことでもあります。

平常心ではなくてもいいので、ぜひ、その思いを発信してください。
そういう声が聞こえる限り、私は心を寄せたいと思います。
よろしくお願いします。

by 式守錦太夫 (2016-04-23 01:35) 

とんちゃん

> 式守錦太夫さん
ありがとうございます。
他の人のことを自分の痛みとして感じられるようにしたい、と改めて反省しました。
熊本のことはなかなか伝えられないですが、東北のことも含めていろいろなことを自分のこととして考えられるようにしたいと思います。
by とんちゃん (2016-04-23 07:38) 

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