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鴨川沿いの老舗居酒屋は誠実な仕事で酔わせてくれる 赤垣屋@京都市 [ 近畿]

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夏の終わりころに京都へ行ったときのことをボチボチ記事にしてまいります。
ひさしぶりの京都。
今回はお店めぐりをしっかり計画しました。
お師匠はブログ「Syupo」を開設するなゆさんです。
 ⇒Syupo 酒場めぐりマガジン:http://syupo.com/

鳴くよウグイス平安京
平安京が拓かれた794年から千年以上もの歴史がある京都。
数多くの老舗料亭や割烹がある中で、歴史ある老舗居酒屋はそれほど多くない。
そんな老舗居酒屋の1つ、京都駅前の「飯田屋惣平」さんでランチ、いや昼酒を軽くいただきました。

それから思い出のお寺を拝観。
どう思い出なのか・・・は、後日の記事にいたします。
宿へ行く前に、もう1軒、ぜひ行ってみたかった老舗居酒屋へ参りました。

東京の虎ノ門に「升本」という、これまた老舗の居酒屋があります。
そこには「霞ヶ関」という名で、京都伏見のお酒「名誉冠」本醸造辛口を飲むことができます。
この銘柄、元来は伏見の蔵元・名誉冠酒造のお酒でした。
でもその蔵元がなくなって、2005年からは「神聖」の銘柄で知られる山本本家が醸造しているお酒です。
しかもほとんど一般流通していない幻の日本酒らしい。

その「名誉冠」がいただけるお店は、先の「虎ノ門升本」さん京都の居酒屋「赤垣屋」さんだけということなんです。
 ⇒老舗の大衆居酒屋、短時間だけど素敵を満喫 升本@虎ノ門
   :http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2015-02-26-2

というわけで、京都に行ったら、居酒屋「赤垣屋」さんに行く、というのが今回の1大ミッションなのです。
さて、お店は鴨川沿い、三条駅と神宮丸太町駅の間にあります。
四条、三条周辺の繁華街からは少し離れたひっそりとしたところにお店があります。

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赤提灯が下がる「赤垣屋」さん。

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赤いネオンの「赤垣屋」がレトロです。
入り口に下がった縄暖簾が、もうすっかりとすり減っている。
長年、多くのお客さんを迎い入れたことを擦り切れた縄暖簾が静かに物語っています。

お店は17時開店で、開店と同時にすぐに満席になる、というので開店3分後に入りました。

ところが!
カウンター席はすでに半分以上が埋まっているではありませんか!
まさに開店と同時に満席になるようです。

幸いなことに、とんちゃんはカウンター席に座ることができました。
とんちゃんの背中の位置には2人用の卓だけがある小上がりがあるようですが、予約席のよう。
すぐ後から来たお客は入店を断られていましたから、まさに滑り込みセーフです。
ありがたいことです。

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しかもとんちゃんの目の前には、おでんの大鍋があります。
こいつはいい席じゃないですか!(*^^*)
前に立つ若いお兄さんは、おでんと日本酒の担当。
おでん鍋の脇にある湯煎器では、チロリに入れたお酒を温めます。
そいつはあとでいただきますね。

店は奥に長く、町屋風の造り。奥には厨房になっていて、焼き物などを作っています。

さて、お隣さんをチラッと見ると、キリンラガーを飲んでいらっしゃいます。
うん、まずはそこからですね。

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◆キリンラガー
ここはやはり瓶ビールのラガーですね。
最初の1杯は、お店の方が注いでくれます。お迎えのサービス、嬉しいです。

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◆お通し
枝豆のお通し。
もちろん生で、しかも黒豆のようです。

さぁて、料理は何をいただきましょうか。
おでんの前に、魚をいただきましょうか。

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経木に書かれた手書きのお品書き。
しかも値段が書かれていません。

料理は、お刺身がいろいろ。そして一品料理に焼き魚。

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焼き鳥もあります。
どれもちゃんと一手間加えた料理のメニューです。

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◆さわら味噌漬焼き
焼き魚を1ついただきました。
西京味噌に漬けた美味しいサワラです。
こういうちゃんとした料理が出てくるところが銘店の銘店らしいところですね。

お魚が出てきたところで、日本酒をいただきましょう。

さっき、久しぶりに来たというお客さんが、樽酒ありますか?と聞いていました。
10月から4月には樽酒があるそうですが、夏場は残念ながらないそうです。
今の時期は一升瓶だけです。

隣のお客さんは「ぬる燗」」をオーダー。
おっと、さすがに常連さん。燗の温度を指定していますね。

35度頃が人肌燗、40度頃がぬる燗、45度頃が上燗。50度頃が熱燗。
日本酒と言えば「熱燗で」とオーダーするものと思ってはいけませんね。

一見客のとんちゃんが、知ったかぶりで「ぬる燗」なんてオーダーするのはちょいと気が引ける。
「日本酒をお願いします」とオーダーしました。すると・・・
「常温にしますか、ぬる燗にしますか?」と聞かれます。
うはぁ!すごいですね。さすが銘店は違います。
「ぬる燗でお願いします」とオーダーしました。

おでん鍋の脇にある湯煎器で、若いお兄さんがチロリに入れたお酒を温めます。
そして温まったお酒を、おでんの大鍋の上でお徳利に注ぐ・・・。
お徳利からあふれたお酒が、チョロチョロとおでん鍋にこぼれます。
なるほどそうやって、おでん鍋にお酒が追加されるんですね、と感心してみていました。

そして日本酒が注がれたお徳利が出されます。

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◆名誉冠・ぬる燗

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徳利には、日本酒がいっぱい入っています。
もう、これだけで、呑兵衛は嬉しいですね。
お酒は、辛口だけど、優しい甘さがあるお酒です。

おでん鍋を前にして、ここはやはりおでんですね。

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◆おでん・大根
おでんの中では、たぶん一番好きな大根。これはテッパンですよね。
出汁がしっかり浸みた大根が実に旨い。青ネギが添えられているのが京都らしい。

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◆おでん・たこ
ちゃんとタコの足を切ってくれています。
このタコがまた旨いんです。

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◆名誉冠・ぬる燗
そして日本酒をもう1本。

ここはお店の方たちがとってもいいですね。

一見客にも平常の態度で、着かず離れずという距離感でいて、しかもフレンドリーです。
だから常連になって通う方々が多いんでしょうね。
実は、しめさばと水なすがオススメらしいのですが、今回はいただきませんでした。

長居したい気もしますが、宿に行って、さらに別のお店にも向かいましょう。
どうもごちそうさまでした。

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なゆ

ご紹介ありがとうございます!!
赤垣屋、素敵なお店ですよね♪
みんなとっても美味しそうです。
by なゆ (2017-06-17 11:32) 

とんちゃん

> なゆさん
赤垣屋さん、いいですね。
京都の居酒屋巡りでは、なゆ情報にすっかりお世話になりました。
ありがとうございます。
by とんちゃん (2017-06-17 15:18) 

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