ご飯党のオヤジもよろこぶ喫茶店のモーニング 進々堂三條店@京都市 [ 近畿]
京都市に行った時のこと。
泊まった宿は朝食がないので、朝食をいただくために、街へ出かけました。
烏丸御池駅の5番出口を出てすぐのところにあります。
鉄板焼きの「鉄(くろがね)亭」さんで、朝食。
いや、そうじゃなくて、その下。
【珈琲&キッチン】の「進々堂三條店」さん。
1階が目指す喫茶店です。
「進々堂」は、1913年創業の京都の老舗ベーカリーで、市内に十数店舗があります。
ここも、元はその「三条店」だったんですが、今ではそのベーカリーから独立しています。
その点は最後に書きましょう。
モーニングサービスがありますね。
これをいただきにきましたよ。(*^^*)
ご飯党のとんちゃんが、なんで喫茶店でモーニング?
かなり不思議、というか、まるであり得ない設定ですが、それには理由があります。
店内は広くはなく、まさに喫茶店という雰囲気。
ご夫婦が働いていらっしゃいます。
モーニングサービスは、パン屋さんだから当然にも「パンセット」。
とんちゃんもついに、ご飯党からパン党に乗り換えた!
いえいえ、トランプ当選みたいな、そんな暴挙こそありえません。
その下に、ほら、もう1つ・・・
【和風朝ごはんセット】があるんですよ。(*^^*)
ご飯党のとんちゃんがここに来た理由、もうお分かりですね。
おかずは、冷奴、きんぴら、じゃこおろし、切り干し大根、納豆、五目煮、関東煮、だしまきの8種から1つチョイス。
ごはん、味噌汁、生卵かゆで卵、海苔、漬物、お茶。
これで680円です。
◆和風朝ごはんセット
板麩が浮かんだ豆腐とワカメの味噌汁。
朝のみそ汁、これが好きなんです。
あぁ、日本人だなぁ、日本の朝食だなぁ・・・とホッとします。
きんぴらをチョイス。
レンコンのきんぴら。根菜がいっぱいで、ヘルシーですね。
ご飯は、大きい茶わん、というか小さめの丼にしっかりあります。
卵は、ゆで卵にしました。
生卵も好きなんですけど、生卵にすると、ごはんをもう1杯食べたくなる・・・
なので、それをセーブするためにゆで卵にしました。
はごろもフーズの「味付のり」もついてますから、おかずとしては十分。
細く切ってあるたくわん。
この沢庵は意外に美味しかったですよ。
ここまでが和風朝ごはんセットなんですが、喫茶店に来てコーヒーをいただかないというのもなぁ・・・。
と思って、コーヒーを追加注文。
◆コーヒー
パンセットのモーニングにはコーヒーがセットされています。
でも、ごはんセットのコーヒーは、プラス250円なの。
ちょっと高いような・・・
さすが本格喫茶店、植物性のコーヒーフレッシュではなく、生ミルクがついてきます。
本来のミルクをコーヒーに浮かせて、コーヒーをすすります。
やっぱり朝のコーヒーはいいですね。
ご飯党に嬉しい和風朝ごはんセットもコーヒーもおいしいです。
ただコーヒーのお値段が・・・。
ごちそうさまでした。
京都市内には「進々堂」を掲げるお店が15店ありますが、そのうち12店が(株)進々堂の支店です。
しかし、京大北門店(cafe 進々堂)、切通し進々堂、そしてここ三条店の3店は同社の支店ではない。
いつから別になったんだろう・・・。
気になるので、進々堂について調べてみました。
(株)進々堂のHP(http://www.shinshindo.jp/)には、以下の歴史が書かれています。
1911年、鹿田久次郎氏(続木斉氏の義兄)が京都市左京区吉田で「進々堂」を開業
1913年、続木斉氏が同店を継承
1914年、火事で店舗が焼失し、堀川竹屋町に移転
1920年、竹屋町寺町に移転(現在の寺町工場)
1924年、続木斉が2年余パリに留学
1926年、帰国後日本初のフランスパンを製造・販売
1930年、京都大学北門前に京都初の本格的フランス風喫茶店「カフェ進々堂」を開店
1934年、続木斉氏死去
1943年、会社設立(1946年に株式会社進々堂に)
1962年、進々堂製パン株式会社を設立
1994年、進々堂製パン(株)のリテール部門を進々堂フードサービス(株)として分社独立
2001年、進々堂フードサービス(株)が(株)進々堂に営業譲渡
進々堂フードサービス(株)が店舗を管理してしていたようですが、(株)進々堂に吸収されます。
そして翌2002年に進々堂製パン(株)は営業停止し、同社の久御山工場は山崎製パンが買収したらしい。
ということで、現在は(株)進々堂だけがあり、製パンもレストランも経営している。
で、最初の疑問、先の3店はいつ独立したのか?
「おいしい京都 編集者blog」の記事「祝☆75周年」(http://oishikyoto.exblog.jp/278858/)にこう書いてあります。
「cafe 進々堂」を開店した「ひいおじいちゃん」が、支店ができたため忙しすぎて店のカウンターに立てないことがもどかしく、進々堂を手放してcafeの営業に専念した、と。
「ひいおじいちゃん」とは、「cafe 進々堂」を開店した続木斉氏のこと?
だとすると、1934年に亡くなる前に「cafe 進々堂」が独立したということ。
しかし続木斉氏は、元々製パンが本業で、カフェを開いた4年後に結核で亡くなっています。
支店ができたため忙しすぎて店のカウンターに立てないことをもどかしいと思ったのは、その2代目ではないでしょうか?
会社になって、レストランやカフェの支店が増えてから独立したのではないでしょうか?(時期は不明)
ここ三条店と切通し進々堂は、もう少し下って、進々堂フードサービス(株)が無くなる2001年に独立したのでは?
そんな推測をしてみました。
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