泊まって支援:夕食のドリンクは持ち込みましょう 丸三旅館@福島県相馬市 [温泉・旅館・民宿]
福島県相馬市に行った夜のこと。
市街地のホテルではなく、市内の観光地・松川浦に泊まりました。
松川浦は、砂州によって太平洋の海と隔てられた潟湖(せきこ)。
砂州には松林が続き、浦内には大小いくつかの島々が点在する「小松島」と言われる景勝地で、県立自然公園に指定されているところです。
しかしその松川浦が東日本大震災の津波で破壊されてしまった。
松川浦には、いくつものホテル・旅館があって、海岸近くにあって津波に被災したところも多くありました。
いまは、観光復興に向けてみなさんで取り組みをなさっています。
⇒相馬市松川浦観光振興グループ:http://matsukawaura.com/
今回泊まったところも、津波で被災した旅館の1つです。
「丸三旅館」さん。
かつて1階は酒屋で2階は宴会場だったそうです。
津波で1階は大破、2階まで浸水した。
建物を改修して、2012年1月から営業再開されました。
ただし1階にあった酒屋は閉店。
津波で住居が流され、近所に住む人がほとんどいなくなったかららしい。
松川浦のビデオがあります。
震災直後と復興の様子、そして新たな取り組み「復興チャレンジ丼」を紹介しています。
以前に泊まった旅館いさみやさんや、今回泊まった丸三旅館さんの被災の様子も登場します。
◆弊ブログでの記事
津波被災とその後の状況については過去の記事をご覧ください。
⇒津波の傷跡と復旧:http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2013-02-24
⇒松川浦と原釜地区:http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2014-02-22-7
これまでに宿泊した被災後の旅館です。
⇒旅館いさみや:http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2013-02-19-1
⇒亀屋旅館:http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2014-02-21-1
すっかり改修された1階。
そんなわけで夕食。
1階の食堂でいただきます。
食堂の利用時間の張り紙。
復興関係の仕事で泊まっている人が多いから、ドリンク持ち込み自由になっているようです。
食堂の中。
◆ビジネス用夕食
ドリンクは持ち込み可ですけど、せっかくなのでビールをオーダーしました。
すると・・・な、なんと!
「ドリンクは用意していないんです。」とご主人。
ぇぇぇえええ!ビールないのぉ?!(*゚Д゚*)ェ…
館内にはビールの自販機もありません。
ここに来る途中のコンビニで、部屋飲み用に日本酒や焼酎は用意したんです。
でもビールは宿で冷たいのを出してもらおうと思って、買わなかったんですよ。
そのコンビニまでは1キロくらいある。
今夜はビール無しかぁ・・。(*´ο`*)=3
するとご主人が「お出ししましょう」と言って厨房へ行き・・・・
「これ、私のですけど、飲んでください。」と缶ビールを持ってきました。
いや、それはいかんでしょ。お代はお支払いしますよ。
と、お金をお支払いしようとしたけど、受け取りません。
じゃぁ、お言葉に甘えて、いただきます。
◆缶ビール
というわけで、ご主人の晩酌用ビールをいただきました。
温かいやさしさの詰まった冷たいビールです。
ホントにごちそうさまです。
さて、夕食の料理ですが。
◆チャーシューの中華風和え
チャーシュー、メンマ、ネギ、キュウリを中華風のピリ辛ダレで和えたもの。
酒のつまみにピッタリです。
◆刺身
エッジが立った活きの良さそうな刺身です。
ブリですよね。
脂が載っていて
これは何だっけ?
まぁ、なんでもいいんです、うまけりゃ。
相馬市には漁港があって、水揚げされたばかりの新鮮な魚が旅館のウリだったんです。
でも今は福島第一原発からの放射性物質流出の問題で、操業を自粛している魚種が多い。
漁獲したものもあるんですけど、風評があって、旅館では出していないようです。
とても残念なことです。
◆揚げ物2種
ハムカツとコロッケです。
ここはやはりソースですよね。
ハムカツは、薄い2枚のハムの間にスライスチーズが入っている、チーズハムカツ。
なかなかうまいです。
そして肉がたっぷり入ったコロッケ。
この旅館で作ったんだろうか、それぞれに凝ったフライです。
漬物もポリポリと。
こういう肴には日本酒がほしいところです。
ご飯と味噌汁はセルフでいただきます。
ご飯はもういいので、味噌汁だけいただきました。
デザートのパイナップル。
復興工事関係者が何人か泊まっていて、とんちゃんもそんな人たちと同じような料理をいただきました。
だからそんなに豪華な料理じゃないです。
でも今回は、ご主人に缶ビールをいただいてしまって、感謝です。
ごちそうさまでした。
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