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宿根木集落と清九郎の家@佐渡市 [旅行先]

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昨年、佐渡に行った時のこと。
南端部に位置する小木町の「宿根木(しゅくねぎ)集落」に行きました。

 

宿根木は江戸時代に廻船業で栄えた町。
そこには、船大工が建てた100棟以上もの板張り家屋が、狭い入り江にびっしり建つ町並みに目を見張ります。

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宿根木公式HPより)
宿根木集落の全体が「重要伝統的建造物群保護地区」(略称「重伝建地区」)になっていて伝統的建築物が多数残っています。

googleのストリートビューで宿根木の集落内を見ることができます。
 ⇒宿根木googleストリートビュー

 

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こんな狭い石畳の小路が高台から海へ通じています。

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板の屋根の上に重石を並べている「石置き木羽葺屋根」。
ここは普通の民家ですが、さらに大きな民家がいっぱい並んでいます。

一般に公開している建物はいくつかあります。 

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有名な「三角家」。
でも改修中で外観もわからないし、見学もできませんでした。

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宿根木公式HPより)
本来はこんな建物なんです。

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吉永小百合さんが立つこのポスターをご存知の方も多いはず。

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2階建ての大きな建物。

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公開民家の「清九郎」。

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「清九郎」って、人の名でみたいですね。

ここは江戸時代中期に廻船業を始め、江戸後期から明治にかけて財をなした有田家の邸宅でした。
建築は19世紀中期とみられていて、明治末に、石塚清九郎さんに売却されたもの。
【外観は質素であるが、内部に意匠を凝らしており、宿根木の建物の中でも建築材料、技術とも最高水準を誇る建物のひとつである。】と説明書きにあります。

「清九郎」を名のように説明しましたけど、本来は「屋号」だと思います。
江戸時代、庶民は「姓(苗字)」がなかったので、その代わりに「屋号」つけて呼び合っていた地域があります。
単なる「太郎」じゃなくて「清九郎の太郎」と呼んでいたんです。

この建物は、以前は民宿としても利用されていました。
その後、管理を市に委託したので、今は公開されています。 

建物の中をいろいろと案内していただきました。
googleのストリートビューで清九郎の家の中を見ることができます。 
 ⇒清九郎の家のgoogleストリートビュー

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オマエと呼ばれる居間は吹き抜け。
ケヤキや一本杉の漆塗り戸など、すばらしい建物です。
高いところにある窓の開閉は、こうしてヒモで操作します。

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その奥にある寝室。
高い敷居の向こうで寝ていたと思います。

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仏間にある大きな仏壇。
仏壇の両側が壁、というか部屋いっぱいに仕立てられた仏壇です。

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彫り物が施された立派な仏壇ですよ。
民宿を営む清九郎さんは移転のとき、この仏壇を持って行かなかった。
実は、作り付けだから、移動できなかったんです。

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2階に上がると大きな座敷。

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2階の大座敷。

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襖絵がすごい。水墨画が描かれています。
四季の風景が描かれています。

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襖の上の欄間にも水墨画が描かれている。

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こんな欄間にも絵を描かせたんですね、なんて説明をしていた(はず)。 

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庭には、岩をくり抜いた物置があります。
天然の冷蔵庫ですね。

オーナー・清九郎さんは、小木町内で「民宿清九郎」を営業されているようです。
ご子息は、宿根木で和食のレストランを経営されていましたが、今は東京に移転されたそうです。⇒食べログ「菜の花」

 

せっかくだから、もう少しゆっくり見学したかったなぁ。
この近くの小木港から直江津港に行く予定だったんです。
ところが台風が近づいていて小木港からの高速フェリーが運航しないかもしれない、っていうんです。
それで早い時間帯に北の両津港から船に乗ることにしたもんで、時間がなくなってしまったのです。


 
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