「はらこめし」ならぬ「はらこ海鮮丼」とは・・ ファミリーレストラン美よし家@宮城県角田市 [ 東北]
ひな祭りの時に角田(かくだ)市に行く機会がありました。
そこでランチをいただいたときのことです。
蔵屋敷風のお店。
看板がありませんけど【そば】の幟を掲げる「美よし家」さん。
昭和25年(1950年)創業という古いお店です。
現在の建物は1980年に新築されたもので、店名も「ファミリーレストラン 美よし家」さんだそうです。
店内は民芸調で趣があるお店。
いわゆるファミレスじゃなくて、家族みんなで食べに来れるお店って感じです。
ひな祭りの時だったので店内にもこんなひな人形が飾られていました。
メニューは写真を撮り忘れたので、食べログにお店がアップしたメニューから。
自家製のそば・うどんがウリです。
「いのししざるそば」なんてのがある。
古代米を練り込んだ「黒うどん」。
そして「いのししうどん」もあります。
「はらこ海鮮丼」があるじゃないですか。
「はらこ海鮮丼定食」は蕎麦つきで1050円。
毎週金曜日は「はらこ海鮮丼の日」で、割引があるそうです。
ステーキや焼肉の洋食。
ハンバーグ、エビフライもあります。
「ピザそば」なる、オリジナル料理もびっくりです。
「いのしし」や「そばピザ」も気になりますが・・・(*^^*)
「はらこ海鮮丼」が魅力的です。
ところで「はらこ」とは、鮭の卵のこと。
メスの鮭から取り出した鮭の卵は、卵巣膜に覆われて卵が繋がっていることから「筋子」と呼ばれます。
普通は塩蔵したものが流通しているので、塩蔵品を「筋子」、生のものを「生筋子」と区別することもあります。
筋子の卵をバラバラにほぐしたしたものが「バラ子」。
いまでは「イクラ」と呼ばれるのが普通ですけど、この名称はロシア語です。
いずれも「はらこ」です。
ここ角田市の東隣の亘理(わたり)町には「はらこめし」という郷土料理があります。
鮭の切り身を醤油や味醂で煮て、その煮汁を薄めた汁でご飯を炊き込み、その炊き込みご飯の上に煮た鮭やバラ子(はらこ)を載せた丼飯です。鮭がとれる秋にいただく料理です。
⇒食べて支援:地元食材でつくる、はらこ飯定食
:http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2012-11-01-1
宮城県の他地域や岩手県などにも「はらこめし」があって、それは白飯の上に煮た鮭とイクラを載せています。
そしてトッピングの鮭が生だと、「鮭イクラ丼」とか「鮭親子丼」などと呼ばれています。
でも鮭の卵が載っていれば「はらこ」であることに変わりはありません。
さてでは、ここ角田市の「はらこ海鮮丼」はどうなっているんでしょう?
「はらこ」はたぶん生のイクラだろうなぁ。
でもって、「海鮮丼」ってことは?
鮭の刺身とか?
ならば鮭イクラ丼だね。
でも「海鮮丼」だから、もっといろいろ載っているのかな?
はてさて、どうなるんだろ?
かなり興味津々で料理を待ちました。
さて、やってきたのは・・・
◆はらこ海鮮丼セット
まずは落ち着いてお味噌汁を一口。
鮭の入った石狩鍋とかではなく、普通にお豆腐のお味噌汁です。
大根、水菜、レタスのサラダ。
海藻の「赤とさか」も入っています。
これは「とさかのり」という海藻。
その製品は3種類あります。
元はくすんだ紫色の海藻ですけど、天日で干すと鮮やかな赤色に変わります。それが「赤とさか」。
とさかのりを消石灰に2~4週間漬けるアルカリ処理をすると、緑色に変化。これが「青とさか」。
さらに天日干しとアルカリ処理を繰り返すと、脱色されて真っ白になり、これが「白とさか」。
海藻は食物繊維が多いのでヘルシーですよね。
さて、メインのはらこ海鮮丼。
白飯の上に生のサケとマグロが載り、イクラがト ッピング。
カニや煮たトコブシも載っています。
まさに「はらこ」が載った「海鮮丼」ですね。
ご飯と刺身の間には刻み海苔、イクラの上には青じそが散らされています。
刺身にわさび醤油をつけながらいただきました。
マグロやサーモンは人気のお刺身でしょうけど、とんちゃんはトコブシが気に入りました。
煮ても柔らかいところがトコブシのいいところです。
ご飯が美味しいの。きっと地元のお米「ひとめぼれ」でしょう。
寿司のシャリ用には、モチモチしたコシヒカリよりも硬さがある宮城産のササニシキの方が合っている、なんて言われたのはずいぶんと昔のこと。ササニシキはすっかり少なくなりました。
いまでは宮城県古川農業試験場で開発された「ひとめぼれ」が主役です。
大根と人参のお漬物も美味しかった。
もしも次の機会があったら、「そばピザ」なるものをいただいてみたいです。
ごちそうさまでした。
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