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ここは醤油ラーメン、麺かたく・油多くで 天鳳@六本木 [ 東京ランチ]

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わが社のジロリアンKさんは、ジローだけでなく、ラーメンが大好きです。
こんど東京にあるサッポロラーメンのお店に連れて行ってあげますね。
ずいぶん前に約束していたことをついに実行しました。

向かった先は六本木駅のすぐ近く。
歩道に置かれたこれが目印です。

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【札幌ラーメン横丁 ドラムカンスープ 天鳳】と書かれたドラム缶。

とんちゃんにとっては、久しぶりの再訪。
前回来たときは防衛庁があったときです。

札幌すすきのにある「元祖ラーメン横丁」。
そこに昭和49年(1974年)創業の「天鳳」さんが今もある。
そこが六本木に出店した店がここです。

初代のオヤジさんが、ラーメン店を出した当初の一時期、大きな寸胴がないので、代わりにドラム缶でスープをつくったことがあった、と直接に聞きました。
コミック「包丁人味平」のラーメン勝負編で、主人公の味平がドラム缶でスープをつくりますが、そのモデルとなったのが、天鳳のオヤジさんです。
今から30年以上も前のこと。
すすきので飲んだ後に、シメラーでそのお店によく行きました。

冒頭で「サッポロラーメン」と書きましたけど、実は正確に言うと、ちょっと違うんです。
豚骨・鶏ガラのスープと魚介系スープをミックスしたダブルスープを使う「旭川ラーメン」をルーツにするお店です。

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さて、この奥に目指すお店があります。

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天鳳」さん。
お店の前には行列ができています。

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【味名人 ドラム缶スープ天鳳おやじの店】なんて書いてある。
初代が健在だったときにここを開店し、お店に立っていたそうです。

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店先には【西山ラーメン】の木製の麺箱が置かれています。
札幌では有名で、定番すぎるほどの西山製麺さん。
1987年に東京に営業所が開設されて、麺を取り寄せ易くなりました。
でもこの箱の蓋には【西山ラーメン 札幌直送麺 天鳳謹製】と書いてあって、札幌から特注の麺を取り寄せています。

店内に入ると、壁にメニューが・・・

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右側の壁に下がった木札のメニュー。
ずいぶん古く、字が消えかかっている。しかも値段が書いてない。(^^;)

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こっちの方が読みやすいですね。
ラーメン750円、大盛900円、チャーシュー1150円、大盛チャーシュー1300円。
めし250円、半めし200円。
ただしラーメンを注文した場合は、めしが無料です。

「ラーメン」としか書いてませんけど、醤油、塩、味噌の3味があるのはサッポロラーメンでは当然のこと。

さて、どれをチョイスするか?
「サッポロラーメンだから味噌だよね?」

いえいえ、そう決めてかかるのは、浅はかというもの。
3味あるんですから、どれにするかは、本人の好み。
そしてお店の得意とする味がどれか、というのも大いに重要です。

この店ではさらに重要なことがあります。

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「醤油」の下に、「普通、一三五、めんばり」の木札。
しかしいったい何のことか、わかりませんよね?

カウンターにこんな説明があります。

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ここでは、の硬さ、(スープに浮かぶラード)の量、スープのしょっぱさ(タレの濃さ)をチョイスできるのです。
「麺硬く・麺やわく」、「油こく・油うすく」、「しょっぱく・しょっけ薄く」があります。
しかも「麺やわく」、「油うすく」、「しょっけ薄く」に「×」印がついている。

「麺硬く」「油こく」「しょっぱく」にはそれぞれ、「1」「3」「5」の番号がついていて、希望の番号を伝えるようになっています。
そして「麺硬く・油こく・しょっぱく」の3点セットが「135」です。
番号で呼ぶ方式は、本店が発祥なのか、ここ六本木店が発祥なのか、わかりません。
とんちゃんは六本木のお店に来て初めて知りました。

そしてラーメンには3味ありますけど、「麺硬く・油こく・しょっぱく」は醤油ラーメンにしかありません。 味噌と塩には「しょっぱく」がないのです。

このお店では醤油ラーメンがイチオシと思っています。 
というより、初代のオヤジは醤油がイチオシでした。
旭川ラーメンのお店ですから、醤油が基本ということです。

ところで、かつて札幌ラーメン横丁のラーメン店には、「麺 かたく・やわく」「油 こく・うすく」「味 こく・うすく」と書かれたパネルが掲示されていました。
客の好みに応じてラーメンをつくるためです。
しかし天鳳の初代オヤジは、「麺やわく」、「油うすく」、「味うしく」に「×」印をつけ、「そんなものはラーメンじゃねぇ!そういうものが食いたければ他の店に行ってくれ!」と啖呵を切っていました。
だからこのお店でもその3つには「×」印をつけています。

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さらに、「135」よりもさらに「麺硬く」「油こく」「しょっぱく」にしたものだそうです。 こういう発想はいかにも東京らしいです。

さて、オーダーです。
やはりイチオシの醤油ラーメン
そして「麺硬く・油多く」です。
(しょっぱくは塩分過多が気になるので・・・) 
するとフロア係りのおねえさんが「醤油ラーメン、イチ・サンですね」と言い直します。
言い直す?でも、郷に入りては郷に従え、ですね。

同行者は、醤油ラーメン大盛の「135」をオーダー。

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◆醤油ラーメン・小めし付き
麺硬く・油多く」です。

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反高台丼に入ったラーメン。

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スープの上にはしっかり油の層があります。
肩ロースのチャーシューが2枚、メンマにネギのトッピングされています。

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スープは濃厚で醤油のタレがしっかり旨い。
豚骨ベースの濃厚なスープだけれども、しつこさがない。そこが魚介系とのダブルスープのなせる技ですね。
実にうまいスープです。

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ジロリアンKさんのスープも味見。
いかにも色が濃い「しょっぱく」のスープ・・・これ、うま!
実は、塩分を控えようと思って「しょっぱく」は避けたんですけど、これ旨いです。(*^^*)

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カウンターには、薬味が3種並んでいます。
生ニンニク、コショー、そして中央は一味唐辛子です。

弊ブログでことある度に書いているように、味噌ラーメンには、胡椒ではなく、一味唐辛子をかける、というのが札幌では常識です。

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生ニンニクを投入。
これでガツンとパンチが効いてきます。

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麺は黄色い縮れのあるやや細めの中太麺。
しっかり硬めに茹であがっていて、いい歯応えです。

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厚切りのチャーシューは、歯ごたえがあって薄味。

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一気にラーメンを食べてしまいました。

P1190580 - コピー
でもまだ「めし」を残してあるんです。
ここからもう1つのお楽しみ。

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白飯にスープをかけて・・・

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ラーメンスープぶっかけめし。
しっかりしたスープのぶっかめ飯、これがまた旨いんですよ。

久しぶりにいただいた「天鳳」さんのラーメン。
やっぱり旨かったです。

ごちそうさまでした。

食べログ: 天鳳

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