こんがり揚げるとんかつ みどりや@虎ノ門 [ 東京ランチ]
食堂めぐりが好きなとんちゃんです。
とくに、いまではほとんど無くなってしまったタイプのお店、あと少し年月が経ったら店を閉めてしまいそうなお店、なんとか残ってほしいお店が大好きです。
なぎら健壱氏いわく「絶滅食堂」みたいなお店です。
虎ノ門にもまだ未訪のそんなお店があるので、訪ねてみました。
(この書き方って、ランチというよりどこかの訪問記って感じですね。)
場所は、虎ノ門3丁目交差点のすぐ東側、虎ノ門ヒルズの南側。
「とんかつ みどりや」の行灯が目印。
そう、今回の訪問先はただの食堂じゃなくて、とんかつ屋さんです。
3階建ての自宅兼店舗らしい建物の1階がお店。
緑色のテント、藍色の暖簾に「とんかつ」と白く染め抜かれています。
藍染の暖簾は年季が入って、ところどころ破れている。
破れたところを白い粘着テープで補修しているところがユニークです。
お店の外にメニューが張り出されています。
ヒレかつ・海老フライ盛合せ、海老フライ1200円。この2つが一番高い。
ヒレかつ1050円、上とんかつ950円、とんかつ700円。
とんかつ定食700円は、いい値段ですね。
後でわかりますが、税別の料金です。
ということで、お店に入ります。
お店には、かなりご年配のご主人が1人で働いています。
料理からフロア係りまで1人で切り盛りするのは大変と思います。
テーブルの上には竹製の箸立て。老舗の雰囲気です。
そしてソースと爪楊枝のみ・・・シンプルすぎるセットです。
ご年配のご主人がお水を持ってきてくれました。
常連ならば気を使って、自分で持ってくるところでしょう。
さて、オーダーは「とんかつ」にしましょう。
小さな声でオーダーしてもご主人には届きません。
頃合いを見て、大きめの声でオーダーしましょうね。
とりわけニコリともしないご主人。
かつてはきっと、ほがらかな奥様がフロア係り、職人気質で気難しそうなご主人が厨房係だったのでしょう。
そんなよくあるタイプのお店がご主人だけになると、こんな感じになりますね。
でもそれもまた店の味というものでしょう。
ご主人がとんかつを揚げはじめます。
ややあって、料理を運んで来てくれました。
◆とんかつ定食
千切りキャベツが添えられたとんかつ、そして丼飯と味噌汁というシンプルな構成。
器に入ったからしもあります。
キャベツやご飯のお替わりはないみたいです。
トン汁ではなく、わかめの味噌汁。
煮干しの出汁でしょうか、家庭的でおいしい味です。
トンカツとキャベツとソースをかけます。
あまりドロドロしていないタイプのソースは、甘さが控えめ。
とんかつは、肉の厚さが少なめで、薄めの衣はしっかり揚がっています。
肉が薄い、揚げ過ぎ、油っぽい、という評価がありますが・・・。
でも衣が分厚いというタイプではなく、値段並みの良心的なとんかつと思います。
油はラードを使って高温で揚げていて、揚げ過ぎになっているのかも。
またラードが重く感じるのかもしれません。
衣をもう少し厚めにしてかつ丼にしてほしい感じです。
以前はあったかつ丼のメニューが今はないようです。
ご主人1人で営業するようになったからでしょうか。残念です。
どうもごちそうさまでした。
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