元気な女将の庄内弁を肴に 居酒屋きむら@山形県鶴岡市 [ 東北]
山形県の鶴岡市に行きました。
鶴岡市のどこで食事をするか?
とんちゃんにとっては、重要な問題です。
鶴岡駅近くのホテルに着いて、歩いて行けるお店に向かいました。
居酒屋の「きむら」さん。
開店直後なので、先客はまだありません。
お店の人は、女性が2人?
いやいや、左にいるのは・・・おたふくの置物です。
箸が置いてあるカウンター席に座ろうとしたら、そこは予約席と言われ、入り口近くの席に座りました。
しばらくして予約していた常連客の父と若い息子さんがやってきました。
親子してこういうところで飲めるなんて、父としてきっと嬉しいでしょうね。
さらに裏口からお婆ちゃんが登場。
このお婆ちゃんがお女将さんでした。
庄内弁丸出しの元気な看板女将と常連客の会話で、店内は庄内気分です。
先にいた女性は、娘さんかな(?)。
まずはビールから。
瓶ビールはない、ってことなので・・・
◆生ビール
まずはスーパードライの生ビールからスタートです。
◆お通し
お通しは、ダイコンとツナのサラダ。
壁に掲げてあるホワイトボードのメニューを見て、何にしようかなと思っていたら・・・
◆お通しその2・枝豆
庄内名物名物「だだちゃ豆」の枝豆です。
それが、ザルにたっぷりと盛られている。
今の時期は枝豆ですもんね。美味しい。
ビールにはピッタリです。
ちなみに「だだちゃ」は、豆のサヤの毛が茶色だから、ではなく「おとうさん」のこと。
なぜその名がついたのかは諸説あるそうです。
おっと!w(*゚o゚*)w
枝豆に振りかけられている灰色の塩。
この塩が実に旨い。この塩だけで酒が飲めそうです。
お聞きしたら「藻塩」だそうです。
庄内浜では、海水を煮詰め、さらに海藻のホンダワラを入れて煮詰めた「藻塩」が作られています。
海藻成分のヨードやカルシウム、カリウム、マグネシウム等のミネラルが豊富で塩分(ナトリウム)濃度が低いらしい。
本来の「藻塩」は古代から伝わる製塩法。
いくつか説がありますが、玉藻(ホンダワラ)を海水にひたして乾燥させる作業を繰り返して濃い海水を作り、それに藻を乾燥させて焼いた炭灰を混ぜ、布で濾して煮詰めたらしいです。
塩が旨いなら日本酒をいただきましょう。(*^^*)
冷酒があるというので、お願いしました。
◆くどき上手吟醸酒生
鶴岡市羽黒町の蔵元・亀の井酒造のお酒。
端麗でかなり甘いお酒です。ちょっと失敗です。
さて日本酒にしたので、料理をオーダーしましょう。
改めてホワイトボードを眺めていると・・・「なんぜんじ」というのがある。
南禅寺・・・唐辛子?味噌?・・・なんだろ?
分からないから聞いてみました。
「丸いお豆腐の冷奴です。」という返事。
あぁ、南禅寺の豆腐。湯豆腐じゃなくて、冷奴ね!
でも丸い?
半分分かって、半分分からない。
でも知らない食べ物は食べてみる、というのがとんちゃんのポリシー。
「それ、お願いします!」
ということで登場したのが、これ。
◆なんぜんじ豆腐
半円形の豆腐の上にネギと花かつおがトッピングされています。
表面に布の跡がついていて、木綿豆腐っぽい。
でも食感は、木綿豆腐と絹豆腐の中間くらいの柔らかさです。
酒田市にある南禅寺屋が発祥の豆腐で、重しをかけずに、自然の重みで固める「寄せ豆腐」です。
「南禅寺豆腐」じゃなく「なんぜんじ豆腐」として売られているので、メニューも「なんぜんじ」と平仮名になっているのでしょう。
⇒南禅寺屋:http://www.nanzenjiya.com/
この半円形の豆腐は、庄内地方にだけある豆腐で、その形から「おっぱい豆腐」の愛称があるそうです。
親子連れのお客さんがオーダーしたイカ刺しをとんちゃんもオーダーしましょう。
◆アカイカ刺し
透明感があって、活きの良さそうなイカ刺しです。
歯応えがあって美味しいイカ刺し。
甘みがあって、旨いですね。(*^^*)
親子連れのお客さんが、女将さんに要求してメニューを見ています。
あれー!メニューがあるのぉ?(*゚Д゚*)ェ…
お店に入ってメニューのメの字も言われなかったけど、ちゃーんとメニューがあったんだぁ。
あるならあるって、初めに言ってよぉ!
とんちゃもメニューをいただきました。
写真付きのオススメメニュー。
裏に、グランドメニューがあります。
「弁慶めし」が気になるけど、〆は早い・・。
日本酒は1合360円。
これを常温でいただきましょう。
◆日本酒1合
ここの日本酒は、鶴岡市大山にある富士酒造の「栄光富士」の普通酒「精選からくち」。
すっきりした味のお酒。なかなかいいですね。
恐ろしくクラシックな感じのデザインのラベルです。
花札に登場する鳥がいる。
12月の札「桐に鳳凰」の鳳凰。
そして桐は花札の図柄ではなく、五三桐の「桐花紋」が使われています。
最近、節酒状態だったので、お酒の回りが早いようです。
ここらで一時切り上げましょう。
どうもごちそうさまでした。
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