ご高齢のお母さんがつくる優しくも美味しいラーメン 華龍@札幌市 [ 愛しき食堂]
札幌での年末。
12月29日に開いているラーメン店はどこか・・・
と行きついたところは、懐かしいラーメン店。
「ラーメン 華龍」さん。
どんなオヤジが経営するラーメン店か。
いやいや、そうじゃなくって、高齢のおかあさんが経営するお店です。
懐かしいタイプの札幌ラーメンで、そのラーメンも美味しいけど、おかあさんに会いたくて来るお客さんも多いと思います。
店内はL字のカウンター席のみ。
ここの凄いところは、まずそのお母さん。
70歳をとっくに過ぎたお母さんが、何十年も変わらないラーメンを作ってくれるというところ。
そしてもう1つは、水です。
いや、正確に言うと水ではなく、その中に入っている氷です。
製氷皿で作った四角い氷ではなく、大きな氷を割ったカチワリ氷を使っていること。
氷屋が造った板氷ではなく、冷蔵庫で作った氷です。
でもこれでオンザロックを飲んだら、きっと旨いでしょうね。
そして一番すごいのは、メニュー。
ラーメンとカレーライスのみ。
実にシンプルですね。
ラーメンもカレーライスも、どっちも懐かしい味わいで、美味しいんですよ。
ラーメンは、みそ、塩、正油がどれも500円という格安!w(*゚o゚*)w
大盛りは580円。
「バターラーメン」があるよ。
なんと!けしからん!(≧ヘ≦)
いつものとんちゃんなら、そう書くところですが・・・これはこれで、いいんです。
バターを入れるとラーメンが美味しくなる。これは事実です。
しかも若い人なら、バターを入れて精をつけた方がいいでしょうよ。
実際のところ、北海道人にとってバターは、食卓の必需品。
熱々のご飯にバターを溶かして醤油を垂らす「バターごはん」は北海道人のソウルフードです。
だからバターラーメンがあっても、全然おかしくないんです。
というわけで、今回はバターラーメンをオーダー!
・・・ってことじゃないです。
「醤油ラーメン大盛りで!」とオーダーです。
ここの女将さんは、一見らしい客には「うちは初めてですか?」と質問します。
ラーメンにモヤシを入れるかどうか聞くためです。
でも、今回、その質問はスルーされました。
とんちゃんの態度が、再訪客に見えたんですね。
さて、札幌ラーメンは、モヤシや野菜を強火の中華鍋で炒め、そこにスープを加えて煮ます。
しかしこのお店では、野菜を炒めずに、スープの入った中華鍋で煮ます。
丼に黒い色のカエシを2種類入れる。
普通のカエシと焦がし醤油です。
◆醤油ラーメン大盛
トッピングは、野菜、チャーシュー、メンマ。
醤油スープは焦がし醤油のせいで、いい香りです。
スープは鶏ガラベース、カエシはチャーシューの豚の味が出ているんでしょう。
それが合わさったスープが、一見シンプルだけど美味しいんです。
麺に盛られた野菜の上のチャーシューは2枚。
麺は黄色い中太の縮れ麺。札幌ではごく見慣れた麺です。
でもおかあさん自慢の麺で、モチモチした食感が美味しい。
麺と醤油スープが合わさって、ほっとする美味しさです。
近所の会社に勤める常連さんとおかあさんが色々話しています。
常連客が減ってきたらしい。(定年になって会社を辞める人が多いんでしょうね。)
テレビを観て来る客がいるけど、そういう人はそれっきりなんだよね。
・・・って、テレビに出たんだぁ!(*゚Д゚*)ェ…
後で調べたら、北海道のローカル局STVの平日午後3:48~7:00放送の「どさんこワイド」で、11月15日に放送された「魅惑のワンコインラーメン〜中央区編」に登場したそうです。
【御年74歳の元気な金子弘子さんが、46年間切り盛りしているお店です。】だって。
そうだったんだぁ!
たしかにワンコインのラーメンは魅力です。
でも常連さんはワンコインに惹かれて来ているんじゃありません。
この味、そしてこの人に惹かれて、ここに来ているんです。とんちゃんもその1人。
ともあれ、たったの580円で、こんな美味しいラーメンの大盛りがいただけるなんて・・・
あぁ、とってもありがたいです。( ;∀;)
ご高齢の女将さんに感謝です。多謝!!
どうぞご健康で長生きなさってください。
ごちそうさまでした。
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