東大近くのレトロな喫茶店で一息 こころ@本郷 [ 愛しき食堂]
東大正門前で麻婆豆腐を食べた後のこと。
東大周辺にはレトロなお店があります。
そんなひとつ、レトロな喫茶店でコーヒーをいただきました。
本郷通の弥生交差点と東大正門前交差点の中間あかりにあるお店。
「こゝろ」さん。
「ゝ」は踊り字と言って、平仮名が2語重なることを意味します。
なので「こころ」です。
創業は昭和30年(1955年)。
店名は、夏目漱石の小説「こころ」に因んだものらしい。
その年、公開された市川崑監督の映画「こころ」に影響されたのかもしれない。
ただしこの建物自体は、それよりもっと古い。
新宿にある中村屋が1901年にここで創業したときの建物だそうで、それを今でも利用している。
100年以上も前の建物です。
ミカドコーヒーを使っているようです。
ミカド珈琲は、東京都港区にある1948年創業のコーヒーメーカー。
きっと喫茶店を開いたときから、ミカドコーヒーなんでしょうね。
窓にメニューが掲げられています。
実はこの朝にモーニングをいただこうと思ったのですが、残念ながら時間が合わず。
ランチ後のコーヒーをいただきに再訪問です。
店内はまさにレトロな雰囲気。
高齢のご主人、そしてフロア係の男性がいます。
2人掛けの小さなテーブル席に座って、コーヒーをオーダーします。
◆コーヒー
ブルボンのスイーツが添えられているのは、昔からの流儀なのでしょうか?
小さなステンレスカップに入ったミルク。
昔ながらの喫茶店の流儀です。
そのミルクをコーヒーカップの縁から、そぉっとに注ぐ。
学生時代からの流儀です。
コーヒーの味は、バランスが良く、酸味を感じます。
美味しいコーヒーです。
むかしのとんちゃんなら、ここでタバコを一服。
というところですが、タバコをやめた今は、静かにコーヒーを啜るのみです。
こんな喫茶店が、どんどん無くなりつつあります。
平成が終わり、昭和がますます遠のく中で、喫茶店文化は消滅するのでしょうか?
ちょっと悲しくなりながら、コーヒーをいただきました。
ごちそうさまでした。
こういう喫茶店、ほとんど見かけなくなりましたね。
売上と経費を考えれば、事業性に乏しくて若い人は敬遠するでしょうね。
恐らく当代限りということになってしまうのだと思います。
すごく残念だけど、やむを得ないのかなあ…なんて。
by song4u (2019-05-25 08:59)
> song4uさん
食堂も喫茶店も消えつつあります。
そして商業的な笑みを浮かべた店員さんが、ブラックと言われながら働くファミレスなどに替わっていく。
残念でなりません。
by とんちゃん (2019-05-25 13:10)