日本式寺院に金ピカの大仏 宝覚禅寺@台中市 [ 神社仏閣]
この投稿をInstagramで見る
カミサンと台湾ツアー。
台中のホテルを出発して、台中市内を観光。
宝覚禅寺。
昭和3年(1928年)に建立された臨済宗妙心寺派のお寺。
そう、日本の仏教のお寺なんです。
寺の前には日本式の灯篭。
そして狛犬じゃない2体の白い象。
伝説によると、お釈迦様は白象の姿になって母の胎内に入ったとされています。
だから象は釈迦の化身なんです。
でも、なんで日本のお寺なのか?
日清戦争の結果、下関条約によって1895年に台湾が清国から日本に割譲されました。
それから第二次大戦後の1945年のポツダム宣言で中華民国に返還されるまでの約50年間、台湾は日本の統治下にありました。
その日本統治時代の1928年に、日本のお寺が建立されたのです。
日本人は、お盆にはお墓参りする仏教徒、そして新年には神社に初もうでする神道が多い。
でも台湾は、いろんな宗教が混在、融合しているんです。
そんな台湾の宗教については、後日、記事にしようと思います。
さて、大きなコンクリートの建物の中に本堂の宝覚禅寺があります。
本堂は、上段部分は台湾流にレンガ造りですが、下段部分は日本流の木造。
1999年に発生したマグニチュード7.7という巨大な台湾中部大地震のせいでお寺も被害を受けました。
本堂の改修の際には、台湾に修理できる人がいなくて、日本から宮大工に来てもらったそうです。
そしてコンクリート製の建物が建造されました。
中には金ピカの仏像。
中央が本尊の釈迦牟尼佛(お釈迦様)、左が薬師佛(薬師如来)、右が阿弥陀佛。
天井の絵や飾りがすごい。
左手にある武将は関聖帝君(関羽)。
真っ赤な顔に髭を生やしています。
白い顔の武将は岳武穆王(岳飛)。
中国ではこの2人がとても尊敬され神格化されています。
本堂の周りには・・・
本堂の脇に、小さな白い布袋様が横たわっています。
右手に数珠、右手に袋を持ってます。
頭やお腹がツルツルになってる。
なでると金運や開運のご利益があるというの、皆んながナデナデするんです。
その傍らの石に何か書いてある。
「大肚包了郄人間多少事満腔歓喜開天下古今愁」。
「大きなお腹は人間の色々な事を包み込み、今も昔も世の中の喜びを開いている」って感じかな。
堂の右手奥にすすむと・・・
巨大な金色の大仏!( ̄□ ̄;)!!
高さ30mもある大仏です。
これがこのお寺のランドマークです。
左手に数珠、右手に袋を持った巨大な「布袋様」です。
布袋は実在の禅僧で、弥勒の化身だとされています。
だからこの大仏様も「弥勒仏像」と呼ばれています。
足元には「皆大歓喜」の文字。
皆が大喜びするように、という願いですね。
大仏様の笑顔を見ていると、こちらも嬉しい気持ちになれそうです。
このお寺は日本由来のお寺です。
それでここには、日本人とのつながりが非常に強い遺産があります。
でもそれは次の記事にしましょう。
今回の記事の最後に台湾文化の一コマ。
お寺の内容とは全然関係ありませんが・・・。
トイレに入ったら「請勿亂吐檳榔汁」の張り紙。
日本のトイレにある「急ぐとも心静かに手を添えて 外にこぼすな松茸の露」の台湾版?
松茸じゃなくって檳榔(ビンロウ)?
いや、そうじゃありません。
「檳榔汁を吐き捨てるな!」です。
台湾では檳榔があちこちで売られている。
紙タバコのようにして噛んで使用するもので、禁煙場所でもタバコの代わりに使える。
この檳榔の汁や唾液は飲み込んではいけない。
ということは、吐き捨てる。しかもそれが真っ赤。
だから吐き捨てるな!ってことみたいです。
コメント 0