雲吞入り香港麺=幼麺とぶっかけ飯 香港麺 新記@虎ノ門1丁目 [ 東京ランチ]
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香港は、中国に統合されつつあって、民主主義がどんどん抑圧されている。
そんなことも考えながら香港料理を食べましょう。
と若者をお誘いして虎ノ門へ向かいました。
「香港麺 新記」さん。
板張りの壁や看板、そして筆字体「新記」は、香港の小さな食堂を思わせます。
店名のとおり香港麺がウリです。
1994年創業の本店は三宿の交差点にあって、深夜には芸能人が現れるという有名店。
「新記」は潮州料理のお店。
潮州料理は、広東料理の一部といわれます(弊ブログの前回の記事にもそう書いた)。
また汕頭の料理ともいわれます。
しかし潮州市は、広東省東端にあって福建省に接する地域で、言語や文化は福建圏で、福建料理に近い。
潮州市は、隣の汕頭(スワトウ)市に吸収されたときもあり、いまもそっちが大きい。
でも、潮州料理は、汕頭市の料理ではなく、潮州市の料理なのだそうです。
海産物を使う料理が多く、味付けもあっさりしている。フカヒレスープや燕の巣、干しアワビ料理などの広東料理は、もとは潮州料理だとされているそうです。
このお店を記事にするのは2回目。
前回⇒早い旨い安いの潮州麺&かけご飯セット 新記
店内はウナギの寝床のように間口が狭く奥に長い。壁には旧字の漢字がいっぱい。
香港の大衆食堂の雰囲気ですよ。
手狭に並ぶテーブルたち。その一番奥のテーブルに4人が案内されました。
さて、ランチメニュー。
なんだかゴチャゴチャ書いてますけど、実は至ってシンプルです。
ランチは麺類とぶっかけ飯のセット。
麺類は、雲呑麺と雲呑撈麺があって、どちらかをチョイスします。
「麺」は汁あり麺、「撈麺」(ロウメン)は汁なし麺。
具材はどっちも同じで、エビ入りの「雲呑」(ワンタン)。
麺の種類は、日本麺か香港麺かを選べる。でも香港麺がオススメですよね。
ということで結局、香港麺の「汁あり」か「汁なし」のどちらかをチョイス。
ぶっかけ飯は5種類。
排骨飯(スペアリブ飯)、牛腩飯(牛バラ飯)、叉焼飯(チャーシュー飯)、白切鶏飯(蒸し鶏ごはん)、炒飯。ぶっかけ飯の種類で、AからEのセットになります。
前回の記事には、汁あり麺と汁なし麺、排骨飯、牛腩飯、叉焼飯が載っています。
前回⇒早い旨い安いの潮州麺&かけご飯セット 新記
以前は、麺類にエビ入り雲呑に加えて、魚のすり身団子の魚蛋(ユィタン)も入っていましたが、今はありません。
さてとんちゃんのオーダー。
前回は汁なし麺と牛腩飯(牛バラ飯)にしたので、別の組み合わせにします。
◆雲呑麺と排骨飯(Aセット)
丼を横から見ると、丸い透かしが見える、透かし丼です。
汁ありの雲呑麺。
エビ入り雲呑、そして叉焼。茹でた青菜が載っていて、青ネギがかかっています。
魚蛋の替りに叉焼になったんですね。
スープは白濁していて、魚介系の出汁。
とてもアッサリしていて、美味しいです。
塩味であっさりしているのが潮州料理ですって。
香港麺は、春雨くらいの極細。「幼麺」と呼ばれる極細麺。
白くてビーフン(米粉)みたいですけど、小麦製の「麺」です。
食感は、細いけど硬くて、しっかりした歯ごたえがある。カンスイのせいですね。
自家製ラー油が卓上にあります。これが旨いんですよ。(*^^*)
潮州料理のラー油は「潮州辣椒油」と呼ばれ、炒めた唐辛子とニンニクがたっぷり入っているものらしい。
底に沈んでいる唐辛子と一緒に、スプーンでかけます。
ラー油は辛さが控えめで、旨味がグッと濃くなります。
ワンタンの中には、海老がいっぱい。
叉焼は、周囲が赤い、叉焼窯で焼いた本物の叉焼。日本のラーメン店で一般的な煮豚じゃありません。
肉の味が、ぎゅうッと詰まっている感じ。
これの叉焼飯も旨いだろうなぁ。
排骨飯(スペアリブ飯)
「排骨」はアバラの軟骨部分。
「排骨」って聞くと、排骨麺の唐揚げを連想しますが、それじゃない。
排骨を豆豉と一緒に蒸した「豆豉蒸排骨」でしょう。
柔らかくて美味しいんですよ。
蒸した時の出た汁で作ったタレをかけてある。
コラーゲンたっぷりの濃厚なタレが浸みた白飯がまた旨いの。
最後に杏仁豆腐。
アーモンドの香りがやや弱めの味です。
小さな麺類と小さなぶっかけ飯は、屋台で食べるような庶民的料理。
汁あり台湾麺、美味しかったです。
前回いただいた牛バラ肉の牛腩飯も今回の豚バラ軟骨の排骨飯も、実にうまい。
ごちそうさまでした。
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