元祖「ほか弁」の元祖「のり弁」がリニューアル ほっかほっか亭@茨城県牛久市 [ 牛久市]
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昨日の記事は、「ゆで太郎」さんの「のり弁」が揚げ立ての魚フライとチクワ天で美味しかった、というもの。
そんじゃ弁当屋の「のり弁」も食べてみよう!と思ったわけ。
どこのお店の「のり弁」を食べようか・・・
ここは、やっぱ元祖「ほか弁」へ行こう!
ということで地元の「ほっかほっか亭」さんへ。
「ほか弁」の語源となった元祖の持ち帰り弁当店です。
牛久市内には、この「ほっかほっか亭」と「ほっともっと」がありますが、茨城県内では圧倒的に「ほっともっと」の店舗が多いです。
1976年、埼玉県草加市に「ほっかほっか亭」1号店が開店。
1981年からフランチャイズ方式で全国へ店舗を拡大。
2008年に多くの店舗が「ほっともっと」へ移行。
「ほっかほっか亭」と「ほっともっと」の関係は以前に記事にしました。
⇒「ほっかほっか亭」と「ほっともっと」の争い
本題に入る前に少し。
「のり弁」というと、弁当屋の商品を思い出すかもしれません。
でも元々「のり弁」とは、自宅で作る弁当だったんです。
弁当箱に詰めたご飯の上に醤油をかけた海苔を敷き詰めた「のり弁当」。
その海苔とご飯の間に醤油を和えた鰹節を敷いた「のり(おかか)弁当」。
昭和30年代、40年代には「海苔」が弁当のメインおかずだった。
とんちゃんも中学校・高校時代には、「のり弁」を持って学校へ行きました。
そんな家庭の「のり弁当」をほっかほっか亭がメニューにした。
ほっかほっか亭「のり弁当」のオリジナルなところは、海苔の上に白身魚のフライと竹輪の磯部揚げを載せたこと。海苔ではなく、その上のオカズがメインっぽくなった。
そしていまでは、それが弁当屋の「のり弁当」の定番になっていますね。
で、ほっかほっか亭の「のり弁当」。
「新のり弁当」が登場だって!ヽ(*'0'*)ツ
白身魚フライが15%増量!
タルタルソースが「マヨしょうゆ」に変更!
なんと、つい先ごろ、2020年11月にリニューアルしたそうです。
ということで、実食です。
「のり弁」は、いろんなバリエーションがあります。
でもここはデフォルト、まさに「のり弁当」をオーダーです。
料金は税込360円。
◆のり弁
新しいソース「マヨしょうゆ」がついています。
蓋を開けると、のり弁だ!ヽ(^◇^*)/(当然です)
白飯全体に海苔が敷き詰められている。
海苔の上には、魚フライ、チクワの磯部揚げ、キンピラゴボウ、漬物が載っている。
これぞまさに、ザ・のり弁です。
魚フライが15%増量!
なんだけど、比較できないから、よくわかりません。f(^^;)
※以下のほっかほっか亭「のり弁」に関する情報源はここです。⇒メシ通「のり弁当はなぜ「あのスタイル」になった?元祖のほっかほっか亭にヒミツを聞いた」
海苔の下には醤油を和えたカツオ節。
極薄スライスの「花かつお」をご飯の上にのせて、出汁醤油をかけているそうです。
昔は、かつおフレークだったな。でも、花かつおの方が好き。
あっ!海苔に切れ目が入っている!w(*゚o゚*)w
意外な発見です。
海苔の色が黒いってことは、厚めの海苔を使っているってこと。
でもそのせいで海苔が切りにくくて、一枚まとめてズルっとはがれちゃったんです。
いまは切れ目があるおかげで、海苔を小分けにして食べやすい。
ひと口大のご飯に海苔を巻いて食べるのが、簡単にできるようになってる。
「のり弁」というと、海苔よりインパクトあるのが白身魚のフライと竹輪の天ぷら。
白身魚のフライには、添付の「マヨしょうゆ」をかけましょう。
ほんのり温かいフライです。この白身魚はスケソウダラだそうです。
今でこそド定番の白身魚のフライですが、当初は焼き魚(ホキのみそ漬け)だったそうです。冷凍の白身魚を揚げる方が簡単だし、コストも低いので、変更したんですって。
半分に切ったチクワの天ぷらは、衣に海苔が入った「ちくわの磯部揚げ」です。
竹輪の原料は、タチウオのすり身を使っているそうです。
磯部揚げにしたのは「鯛ちくわ」をイメージしたものなんだそうです。
衣をつけて竹輪を太くした、って意味じゃないかな。
弁当の脇役、キンピラゴボウとキュウリの柴漬け。
キュウリの柴漬け色は薄い。合成着色料を使ってないからですね。
保存料も使ってないそうです。
スケソウダラ(助惣鱈)のフライ、タチウオ(太刀魚)の竹輪の天ぷら。
これ、どっちも「ゆで太郎」の「のり弁」と同じです。
っていうか、ゆで太郎がほっかほっか亭に倣(なら)っているんですね。
海苔とカツオ節も同じに見えるけど・・
カツオ節は、ほっかほっか亭は「花かつお」、ゆで太郎は「枯節」。
これ、実は違うんです。
カツオ節とは。
煮たカツオを成形した「節」を焙乾(燻製させながら乾燥)させたものが「荒節」。
その荒節を天日干しし、カビを繁殖させ、そのカビを削ってさらに天日干し・カビ付けしたの「枯節」で、これが本来の鰹節。
そしてカビ付けを3回以上行ったものが「本枯節」です。
スーパーでも売られている「花かつお」は、カビ無しの「荒節」を削ったもの。これは本来の鰹節じゃないんです。
ほっかほっか亭をディスるつもりではありません。
むしろ「のり弁」の定型を生み出した元祖ほか弁をリスペクトする機会になりました。
ごちそうさまでした。
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