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コロナ禍の限定ランチ、本場物の沖縄そばがワンコイン あしびなー@茨城県牛久市 [  牛久市]

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牛久駅東口を出て左に向かうと飲食店街があります。
ランチどき、「もつまる」の向いに・・・

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じぇじぇじぇ!「沖縄そば」の幟だ!

「沖縄そば」について、少し講釈。
「そば」とは言っても、そば粉からつくる日本蕎麦ではなく、小麦粉から作る麺で、カンスイが入っているからラーメンに近い。
元々は、カンスイではなく木灰を水に浸した上澄み液の「灰汁(あく)」を使っていて、今もその伝統製法で麺を作っているお店が沖縄にわずかにあります。

「沖縄そば」というと、すぐに「ソーキそば」と思われたりしますけど、両者は違っています。一番の違いは具で、沖縄そばには豚のバラ肉(三枚肉)を煮た「三枚肉」を使い、スープもスッキリしています。ソーキそばは、アバラの軟骨部分を柔らかく煮込んだ「ソーキ」を使い、スープもコッテリ系。
いわば、中華そばと豚骨ラーメンみたいな違いがあります。


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「あしびなー」さん。
「あしびなー」とは、沖縄方言で「遊び庭」で、本来は祭祈場所の前の広場のことですが、人々が集い遊ぶ場所という意味。

茨城県南の沖縄料理店は、ここ以外は龍ケ崎市の「つた家」さんなど数件しかなく、貴重なお店です。

ここは夜だけの営業で、ずいぶん前に沖縄料理をいただいたことがあります(ブログの記事はありません)。
コロナ禍でランチ営業を始められたんですね。
喜ばしい環境ではないけど、ランチに沖縄料理がいただけるのはありがたい。

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建物の裏側にある外階段で2階に上がったところにお店があります。

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ランチは13:30まで。店内禁煙なのはいいですね。

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ランチはワンコイン
メニューのトップは沖縄そば!一番下がタコライス。
タコそば
スープ入りタコそばって、ナニ?
初めて聞いた料理名です。

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2階に上がったところが玄関。

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営業日は、水~土曜だけですって。

店内は、玄関で靴を脱いで上がるスタイル。

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手前にL字のカウンター席。

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奥に座卓の席があります。

フロア係はお兄さん。お母さんが厨房で調理を担当されています。

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メニューは、麺が、沖縄そば、スープ入りタコそば、タコそば。
ご飯が、タコライス。
タコそばは、タコライスのライスが沖縄そばになってるんだって。へぇ・・。

そういう新手は次回以降にして、まずはシンプルに、沖縄そばをいただきましょう。

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おしぼりと箸、お茶が出されました。
箸は、手元が赤く、先が黄色い竹製の「赤黄箸」。沖縄の食堂でごく普通に使われている「うめーし」です。
そしてお茶は冷たい「さんぴん茶」。沖縄で普通に飲まれている ジャスミン茶です。
いやぁ、料理をいただく前から、しっかり沖縄気分になってきましたよ。(*^^*)

沖縄では箸のことを「うめーし」、沖縄語で正しくは「んめーし」と言います。
その赤黃箸の「うめーし」は、ごく最近、消滅の危機があったそうです。
「うめーし」を製造していたのは沖縄ではなく鹿児島の竹材加工メーカー「中西竹材工業」(鹿児島県薩摩川内市)。
ところが2019年6月に廃業してしまい、うめーしが消滅することに。
そこで沖縄でうめーし復活に向けた努力が行われ、2021年5月20日から、那覇市繁多川の就労支援センター「心輪(しんわ)」が作る「元祖沖縄県産赤黄うめ~し」がカネナガ商事を通じて販売されるようになったそうです。
心輪が作るうめーしは、箸1本に塗料等を7回も重ねるため、完成までに1週間半もかかるんですって。だから大量生産できない箸です。


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◆沖縄そば
三枚肉と青ネギ、紅生姜がトッピング。

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チキアゲ(さつまあげ)の小丸カマボコがない代わりに、三枚肉が5枚も載っています。

スープは透明な塩味。
ズズっとすすると、昆布の出汁が効いたスッキリした味です。うまいね。
沖縄料理は昆布出汁が基本ですから。

最北の北海道でとれる昆布が、最南の沖縄でポピュラーなのはなぜなのか?
江戸時代の鎖国政策、そして明治維新にも関わる非常に興味深い歴史とについては、弊ブログのこの記事をご覧ください。⇒沖縄と昆布


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泡盛に島唐辛子を漬けた薬味、コーレグースーを垂らします。

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麺は、太い角切り。
噛むと、ムギュっとした独特の食感です。これですよ、沖縄そばは!

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三枚肉は薄味の醤油味。

そばはどうやって入手しているんですか?と伺うと、沖縄の製麺所から送ってもらっているとのこと。そうでしょうね。

お母さんといろいろお話。
牛久市が県の感染拡大市町村に指定されて、飲食店の夜間営業が20時までに短縮されたため、夜の営業を中止して、ランチ営業に切り替えたんだそうです。

そばだけだと少し足りないからジューシー(炊き込みご飯)があったらいいなぁ、と要望すると、ジューシーは手間がかかるし、一度にたくさん作らないといけないので、少ない量の提供は難しいんだって。

するとお母さんが、「アンダンスーのおにぎりだったらできるけど、食べる?」と。

アンダンスー・・・・・?

突然の沖縄語に、3秒ほど頭の中が白くなりました。
はた!と我に帰って、「おねがいします!」とお応えしました。

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◆アンダンスーおにぎり
小振りのおにぎり。

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中にはアンダンスーが入ってます。
アンダンスーは、味噌をラードで炒めた油味噌のこと。
甘辛くて、ご飯にピッタリ。
沖縄では、コンビニでも売ってるくらい、ポピュラーなおにぎり。

これ、ぜひメニューに入れた方がいいですよ。

ランチに本場物の沖縄そばを、しかもワンコインでいただけるなんて、すばらしい。
ごちそうさまでした。

食べログ: あしびなー

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