街の中華店が再開、パリパリ細麺にオイスター系あんかけの本格かた焼きそばが旨い 千成亭@茨城県牛久市 [ 牛久市]
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1か月ほど休業されていた中華店が再開されたと聞いて、お店に向かいました。
「千成亭」さん。
昭和54年(1979年)創業の地元では古くからある中華店です。
8月から休業されると聞いて、その直前に来店したのが前回。
⇒8月から休業!いそぎ入店、再開をお待ちします 千成亭
9月下旬から営業を再開されたと聞いて、伺いました。
「中国料理 千成亭」の看板が目印。
「中華料理」じゃなく「中国料理」を掲げているのは、本場中国の料理を提供しているという矜持です。
かつての「支那料理」が第二次大戦以後に「中華料理」に呼び替えられ、さらに「中国料理」を名乗る店が登場する、という歴史の中で、日本人に合わせた料理が「中華料理」、本場中国と同じ料理が「中国料理」と呼び分けられるようです。
店内は左にカウンターが10席ほど、右の座敷には机が5卓。
ご主人は2代目。お母さまと厨房に立ち、奥様がフロア係をされています。
ラーメンが590円から600円にちょっとだけ値上げね。
メニューには、町中華のように、かつ丼やカレーライスなんてありません。
中華料理だけが並んでいて、中華専門店なんです。
そんな中で、今回は「かた焼きそば」をオーダーしてみました。
かた焼きそばは、中国発祥の料理ではなく、アメリカ発祥の料理だと、マツコの知らない世界で聞いたからです。このことは最後に触れましょう。
麺を茹でたり揚げたりの役はお母さん、あんを作って仕上げる役はご主人、というお二人の共同作業で麺料理が仕上がっていきます。
◆かた焼きそば
スープがセットです。
このお店の命、ラーメンスープが、実に美味しいんです。
スープだけを2杯、3杯と、続けざまに啜ってしまいます。
かた焼きそば。
揚げ麺の上に、アツアツの餡がかかっています。
麺の量がかなりあって、こりゃ大盛ですよ。
パリパリの細麺。そこにかかったオスターソース風味の餡が美味しい。
塩味系ではなく、オイスターソース系だってところが、本格中華のかた焼きそばですね。
添えられている辛子をつけると、キリっと味変できます。
◆餃子3個
この店イチオシの焼き餃子をオーダー。
でも、かた焼きそばが大盛なので、餃子は持ち帰りにしました。
パリパリの細麺にオイスター系あんの本格的かた焼きそば、美味しかったです。
ごちそうさまでした。
かた焼きそばの発祥はアメリカだ、という説について。
2021年6月15日放送の「マツコの知らない世界」で、エクストリームミュージシャン・MARUOSAさんが、かた焼きそばは中国発祥の料理ではなく、アメリカ発祥の料理だと指摘。チャイナタウンの「チャプスイ」のアレンジだ、という説を述べてました。これにはかなりビックリです。
ところが、これが正しいらしいのです。
塩崎省吾『焼きそばの歴史・下 炒麺編 』(2021)は、それをのせた揚げ麺の「チャウメン」がニューヨークのチャイナタウンで生まれ、それがかた焼きそばだと指摘しています。
で、この本、実に面白いです。
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