復活したシャトーでディナー、これから大丈夫かなぁ 牛久シャトーレストラン@茨城県牛久市 [ 牛久市]
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復活し牛久シャトーのレストランでディナーをいただきました。
業績悪化のためにオーナーのオエノンホールディングスが2018年12月28日にレストラン、ショップ、ワイナリー・ブルワリーを閉鎖。しかし2020年6月20日、日本遺産の登録日に合わせて第三セクターの経営でレストランとショップが復活しました。
復活のクラウドファンディングに、とんちゃんも参加。リターンでレストラン食事券をいただきました。ただし食事券は平日しか利用できない。
会社を退職した日の夜、家族で食事に行きました。
以前は「シャトーカミヤ」、現在は「牛久シャトー」の本館。
2008年に「シャトーカミヤ」の旧事務室(現本館)、旧醗酵室(現神谷傳兵衛記念館)、旧貯蔵庫(現レストラン)の3棟が国指定重要文化財に指定。2007年に「牛久シャトー」に名称変更されましたが、文化庁の国指定文化財等のデータベースではいまも「シャトーカミヤ旧醸造場施設」となっています。
本館のゲートを通り抜けた左側にレストランがあります。
「牛久シャトー レストラン」さん。
以前は「キャノン」というレストランでした。
反対側から見たところ。(別の日に撮影)
ここはワイン貯蔵庫を改装した建物で、国の重要文化財です。
牛久シャトーは牛久市内の桜の名所。
桜を見ながらバーベキューって素敵!なんだけど、BBQは営業してない。
4月1~10日の観桜期間にはサンクスガーデンでテント販売、BBQ庭園ではキッチンカーが出ていたようですが・・・。
レストランは煉瓦造りで、趣のある広いレストランです。
なんと今夜の利用者は、私たち家族3人だけ。
受付の男性が1人、フロア係りの女性が2人、そして厨房にはシェフがいるわけで、これじゃ経営が成り立たないなぁ、と心配。
レストランの壁にはいくつかの絵が飾られています。
自作の絵や写真を1年間、レストランやショップで飾れる、という牛久シャトー復活プロジェクトなんだそうです。
さて、どのテーブルにもナイフやフォークがきちんとセットされています。
HPにあったディナーメニューは2種類。5500円のHERITAGE(遺産)と11,000円のCHATEAU(シャトー)で、シャトーは要予約。
テーブルに置かれたメニューも同じもの。
普通の家族が普通に来て食事するのに1万円超は高過ぎでしょう。
なので選択肢は5500円の遺産コース。それしかないもん。
最初の乾杯は、スパークリングワインにしましょう。
◆スパークリングワイン
ややフルーティーで爽やかな辛口で、飲みやすい味です。
ペレラーダ ブラン・ド・フォック ブリュット
[ NV スパークリング 辛口 スペイン 750ml ]
- 出版社/メーカー: 合同酒精
- メディア: 食品&飲料
このスパークリングワインは、メニューに「ブラン・ド・フォック ブリュット」と書いてあって、オエノングループの合同酒精が販売する「ペレラーダ ブラン・ド・フォック ブリュット」(Perelada Blanc de Foc Brut)だと思います。
ブリュット(Brut)は辛口のこと。「ブラン・ド・フォック 」とは?ペレラーダ社はスペインのカタルーニャ地方の醸造メーカー。カタルーニャ語で「Foc」は「火」のことで、「Blanc de Foc」は「火の白」。辛口の白ワインって意味かな。
フランスパンとフォカッチャ。これは食べ放題です。
真鯛のカルパッチョ仕立て。
梅と青シソ(大葉)、そしてミョウガが薬味として載っています。
軽く昆布締めされた真鯛に梅ソースという和風仕立てのカルパッチョ。
真鯛はさすが天然物で、美味しい料理です。
季節野菜の冷製スープ。
淡い紫色は、紫色のサツマイモ、紫芋のポタージュ。
柔らかな甘さがあって、美味しいですね。
◆牛久シャトービール・へレス
生ビールはスーパードライと牛久シャトービールのへレスなので、迷わずへレスで。
ヘレス (Helles)はドイツ語で「淡色」のこと。苦みが少ない、すっきりしたラガービールです。昨年10月から販売再開されています。
- ショップ: 茨城県牛久市
- 価格: 8,000 円
以前はシャトーの醸造所で作られたクラフトビールをお安くいただけたのに、その機会がなくなって、非常に残念です。
本日の鮮魚料理。真鯛と小柱のソテーです。
桜のパウダーが散らされています。
真鯛と小柱にレモンバターの味です。
皮目を焦がした天然物の真鯛が美味しい。
牛フィレ肉のステーキ、その日のスタイルで。
インゲンと長いもが載っている。
エリンギやブロッコリーのグリルも。
分厚いフィレ肉で、柔らかいです。
いかにもフレンチ!っていうド定番って感じの料理。
フィレ肉ですからね、そりゃ旨いですよ。
美味しいんだけど・・・でも、わたしらには、さっきまでの料理の方が良かったな。
◆葡萄の城・赤
肉にはやっぱり赤ワインですね。牛久シャトーの赤ワインをいただきます。
牛久ワイナリー 葡萄の城 赤
[ NV 赤ワイン ミディアムライト 日本 750ml ]
- 出版社/メーカー: 合同酒精
- メディア: 食品&飲料
ココナツのムース、マンゴーマリネ添え。
美味しいんですけど、いかんせん、甘すぎ。
いまどき、こんなに甘いデザートを出すんだろうか?
甘すぎて、わたしは食べきれませんでした。
コーヒー。美味しいコーヒーです。
ごちそうさまでした。
会計を済ませてから、夜桜を観て回りました。
バーベキューガーデンから見た桜。
夜桜を眺めながらバーベキューができればいいのにな。(*´ο`*)=3
奥に見えるのはシャトーの本館です。
現市長の下、市は、官製とも思える署名活動を行って施設を丸ごと借り受け、第三セクターを設立。それが独立採算の予定で営業再開、クラウドファンディングを実施しました。
しかし牛久シャトーの経営は現在、赤字で、牛久市が赤字補填をしています。
牛久市は月額462万円(年額5,542万円)の賃料を所有者のオエノンホールディングスに支払い、管理費として月額110万円を受け取る。差し引き352万円(年額4,224万円)を支払う。(契約期間は20年間。)
2022年度には営業収支黒字化だった予定が、2021年度は1憶1千万円もの赤字。
コロナ禍での営業不振だとして、牛久市は21年度は2千万円、22年度は5千万円の助成を行うとのこと。加えて市は先の賃料を支払います。
綺麗な庭園に立派な建物。これらを有効に使いたいものです。
しかし今の経営でいいんだろうか?
観光客を当てにした従来通りのレストラン経営で大丈夫なんだろうか。
赤字経営だった旧牛久シャトーを復活させ旧態依然としているように見えます。第三セクターの経営者は以前と同じで、新たな方向を出せないのかな。
この素敵な空間は、いっそカフェにするなんてどう?(勝手な意見です)
かつての「ラ・テラス・ドゥ・オエノン」はカジュアルなレストランで、客も入っていて人気があり、とんちゃん家族も好きでした。メニュー構成や料金・ポーションなど、疑問なところがありましたけど。
市民として応援したい。
単なる復活ではなく、ぜひ、新たな未来を拓いてほしいものです。
閉業前はビアホールとBBQガーデンをよく利用していました。晴れて醸造事業も復活したというのにこの経営体制では、もはや経営陣の入れ替えが必要ではと思います。
せっかく広報に使われているインスタアカウントがあるのに、関係者の個人アカウント扱いなのか、公式サイトには埋め込み表示もリンクさえもないんですよね。
レストランもSNSを活用した予約システムを構築するでもなく、未だ電話予約のみですし…
by 元ファン (2023-07-02 08:06)
> 元ファンさん
もったいない、はがゆい、じれった、くやしい、悲しい、いろいろ感じます。
赤字の累積、市がその補填、では困りものです。
経営陣を決めたのは三セクで、その元締めは市役所。市役所含めて経営陣を変えないといけないのでは、と思います。
by とんちゃん (2023-07-02 11:07)