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十割そば店がオープン、最近流行りの卵でとじない肉厚かつ丼もウリ 中村麺兵衛@茨城県牛久市 [  牛久市]

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5月5日に十割蕎麦のお店がオープンしました。
場所は国道6号線沿い、業務スーパーと金太郎寿司の中間あたり。かつて「ロイヤルインドレストラン」があったところです。

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【挽きたて十割そば】「中村麺兵衛」牛久店さん。
十割そば厚みかつどんがウリのようです。

「中村麺兵衛」は、2017年4月に渋谷にオープンしたお店。当初は天ぷらと十割蕎麦のお店でしたが、2020年4月から丼と十割蕎麦の店になりました。
プロデュースしたのは、池袋にある「ばくだん焼き本舗」のウッドボーイ。

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花輪があります。

「中村麺兵衛」牛久店は、12月10日にオープンした土浦店の姉妹店
土浦店と同様に、米は筑波農場さんの常陸小田米、お肉はヨシムラミートさん、ネギはイチ農さん市村ねぎを使用しているようで、それぞれからの花輪があります。

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店内に入ると、フロア係りの女性がカウンター席を案内します。

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メニューのトップは「厚みかつ丼とそば」です。
丼物は、穴子天丼、海老天丼、大山とり親子丼。

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マグロたたき丼、スパイシーカレーもあります。

美味しそうなものがいっぱいあるけど、まずはウリの「厚みかつ丼とそば」をオーダーです。

ここの十割そばは、手打ちではなく機械製麺、しかもトコロテン式に生地を押し出して作る押し出し製法による麺です。短時間(30秒)で麺が仕上がるので、カツ丼の出来上がりを勘案して、蕎麦を製麺しているようです。
その麺の製法については最後に簡単に紹介しましょう。

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◆厚みかつ丼とそば

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店名入りの箸袋から割り箸を取り出して・・・いただきます!(合掌)

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蒸籠にもられた十割そば

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細切りの四角い麺で、灰色の麺の中に黒い星があります。

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麺だけつまんでみました。
シコっとした硬い麺で、ツルリとしたのど越し。蕎麦の香りがあります。

蕎麦粉にはグルテンが含まれていないので、うどんのようにねばりのある腰(コシ)はありません。蕎麦のコシとはなにか、についていろいろ議論はあるようですが、普通は「硬さ」のことを言っているのでしょう。


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薬味は、ワサビネギ、そして柚子の皮
2021年4月から、もりそばの薬味に柚子の皮を添えて提供しているそうです。

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そば汁は、節の香りが強い出汁で、醤油は辛くない。

出汁は宗太鰹節、イワシ節、サバ節、ムロアジ節を使っているそうで、だから本鰹メインの柔らかい香りではなく、節の出汁感が強い汁になっています。
蕎麦の香りを引き立たせるには、出汁の香りが強すぎる感じもします。

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そばを食べ終えたころに蕎麦湯が入ったポットを出してくれました。
蕎麦湯は、普通は蕎麦のゆで汁ですけど、中村麺兵衛では蕎麦粉をお湯で溶いて蕎麦湯を作るので、一定の濃度になっているそうです。

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そのおかげで、薄すぎず、濃過ぎず、適度な濃さの蕎麦湯になっています。

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さて、カツ丼
これがかなり変わってる!

普通のカツ丼は、トンカツを卵でとじたものですよね。
でもこのカツ丼は、トンカツの上に卵が乗っている!

「とじかつ丼」ではなく「とじないかつ丼」だそうです。
最近、流行りはじめたそうですね、卵でとじないカツ丼が。

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トンカツは確かに肉厚。そして細目のパン粉を使った薄くてサクサクの衣
このサクサク食感を残すために、カツを卵でとじていないそうです。

 

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卵が乗った部分は、カツ無しの「玉子丼」風です。

さて、このお店で興味深いのは薬味です。

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卓上に2種類の七味唐辛子があります。
1つは通常の七味唐辛子。
そしてその隣に【MIYOKO】と書かれた七味唐辛子。
なんと、筑波山の名産品【みよこの七味】ですよ!

「みよこの七味」は、筑波山の老舗おみやげ屋「神橋亭」店主、渡辺美代子さんが手作りした七味唐辛子。筑波山の特産「ふくれみかん」の皮を使った七味唐辛子です。
この七味唐辛子は、牛久店と土浦店だけだと思います。

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山椒や柚子とは違った、柔らかな柑橘系の香りがする七味唐辛子です。

シコっとした硬さとやや香る十割そばは、それなりに美味しいです。

押し出し式製麺機で作る、安い十割そばのお店はずいぶんと増え、ひとつのジャンルになってます。でも押し出し式製麺機では、太くて硬い十割そばは作れない。田舎蕎麦好きには残念です。
節の香りが強い汁、卵と分離した「とじないかつ丼」は、それぞれ美味しいけど、好みが分かれるかな。

ごちそうさまでした。


最後に、中村麺兵衛の十割蕎麦についてすこし。

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厨房に十割蕎麦の押し出し式製麺機が設置されています。
筒の先から、生地をトコロテン方式に麺状に押し出し、適当な長さでさっと切り、直下の茹で釜で30秒茹でると、出来上がりです。

この製麺機は、タニコー(株)が製造し、システム・ワン社が販売する「十割そば製麺機しこしこ」。「嵯峨谷」なども同じ製麺機を使用しています。この製麺機を導入すれば、システム・ワン社が製麺のトレーニングをしてくれて、2週間ほどで十割蕎麦が作れるようになるらしい。

中村麺兵衛は、特注の蕎麦粉「麺兵衛NO.1」を使って蕎麦を作っています。ニップングループのそば粉メーカー松屋製粉(栃木県)が製造するそば粉です。

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牛久店の開店にも花輪が贈られています。

関連ランキング:そば(蕎麦) | 牛久駅


 
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sa

初めましていつも拝見してます。

初日に行きました。

初めての店は、温かいそばの方が出汁の好みがわかりやすいので、今回もそうしたのですが、色んな味が混在した感じと甘味があり、好みとは合わなかったです。

かつ丼に関しては、卵とじでなくても良かったのですが、肉の脂身とちょっと肉質が固かった気が。

こちらも好みなのですが、牛久の新規店はダメだと直ぐに潰れてしまうので、どうなることかなと、いつも見てます。
by sa (2022-05-07 22:00) 

とんちゃん

> saさん
弊ブログを見てくださって、ありがとうございます。
味の好みは人それぞれなので、いろんな感じ方があると思って記事を書いています。
開店すぐの時期って、不慣れなどで料理の味が安定しなかったりするから、あんまり行かないようにしているんです。でも今回は興味があったので行ってしまいました。
土浦店も含めて、続いてくれたらいいなぁ、と思っています。

by とんちゃん (2022-05-08 05:34) 

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