65年間も続く昭和レトロな喫茶店でランチ 軽食・喫茶 真路@札幌市 [ 北海道]
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札幌の実家に帰省中のときのこと。
地下鉄東西線二十四軒駅すぐにあるレトロな喫茶店でランチしました。
マンションの1階にその喫茶店はあります。
「軽食・喫茶 真路」さん。「真路」は「まろう」と読みます。
「まろう」はハーブティーにもするゼニアオイのことか、花言葉は「穏やか」「柔和な心」です。あるいは「客人・まろうど」を掛けたのか、不思議な店名です。
お聞きしたら1957年(昭和32年)オープンの喫茶店だそうで、65年も続く喫茶店。
地下鉄東西線が琴似~白石間で開業したのはその後の1976年(昭和51年)ですから、その頃にこのビルの中に移転されたんでしょう。
昭和の時代、喫茶店はコーヒーをすすり、タバコの煙をくゆらせながら、ゆっくりと時間を過ごすため、あるいは友人と語らうために来たところ。
そんな喫茶店がいまもここにあります。
店内には木製のテーブルに木製の椅子。
デコラトップのテーブルに赤いベルベットが張られた椅子。これぞまさに昭和の喫茶店。なんともレトロで、なんとも懐かしい。
ビルの1階なのに、天井には梁が露出し、木造建築のような造りになっている。ビルに入る前の木造建築時代を再現する演出なんでしょう。
貝殻製の傘のスタンドがあちこちにあります。
この半透明な貝殻は「カピスシェル」というそうです。
「カルピス」じゃないよ、東南アジアで採れる「カピス貝」という二枚貝の殻を使ったもの。どうもインドネシアに思い入れがあるようです。
テーブルの上に紙ナプキン。その横にあるボックスの中身は?
小さなビニール袋。
これにマスクを入れたり、使用済み紙ナプキンを入れて、お店の人への感染防止に使うといいみたい。
さて、メニューを拝見。
ドリンクメニューには、レモンスカッシュやメロンソーダ、昆布茶もある。懐かしいなぁ。レモンスカッシュは「レスカ!」って言ったんだよね。
ランチメニュー。
カレーライス、ハンバーグ、日替わり弁当、焼肉定食がドリンク付きで990円。
日替わり弁当の内容はポスターに書いてあります。
単品の食事メニューがいろいろ。プラス350円でドリンクをセットできます。
モーニングはなんと、朝7時から!これも昭和の喫茶店だなぁ。
さて、オーダーは日替わり弁当。ドリンクはアイスコーヒーを食前に。
アイスコーヒーが到着。
ぉぉおおお!銅製のマグカップだ!w(*゚o゚*)w
かつて、ちょっとオシャレな喫茶店では、ホットコーヒーの砂糖はブラウンシュガー、そしてアイスコーヒーはこんな銅製のカップを使っていました。
懐かしいなぁ・・・。
カップ自体がヒンヤリしていて、持ち手から冷たさが伝わって来ます。
◆日替わり弁当
幕の内弁当みたいな弁当箱に入っているから、定食じゃなく「弁当」なんですね。
味噌汁をひとくち。美味しいです。
具はワカメにタマネギ。
タマネギをみそ汁の具にするのって、たぶん北海道独特だと思います。
明治になって日本でも作られるようになったタマネギは、札幌での栽培から始まりました。しかも札幌はかつてタマネギの一大産地でした。美唄や室蘭の焼き鳥のネギマに、長ネギじゃなくタマネギが使われているのは、そんな歴史が関係しているんです。
ほうれん草ごまあえ、春雨とキュウリのサラダ。
ゴマの香りがいいほうれん草ごまあえ。
挽肉も入った春雨とキュウリのサラダ。
今日のメインはチキンクリームカツ。
小さな容器に入ったソースをかけていただきます。
小ぶりのチキンカツはささ身肉。
中にはクリームとチーズが入ってる。
チーズがトローンと流れ出します。うんめぇ。
ご飯には梅干しが鎮座し、ごまが振られている。ご飯の量はやや少なめ。
マカロニサラダ、嬉しいな。
沢庵に楊枝が添えられてる。沢庵をつまむため?
いや、食後にシーハーするためですね。
お店を開いたのは昭和32年とのこと。
マスターは知人間で代わっているそうで、今では何代目か不明。
昭和の雰囲気を保つ、数少ないレトロな喫茶店。
これからも続いてほしいな。
ごちそうさまでした。
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