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道民のソウルフード・ジンギスカンにはビールだよ サッポロビール園ケッセルホール@北海道札幌市 [ 北海道]

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年末年始に札幌の実家に行ったときのことです。
ジンギスカンを食べたい!という家族。
北海道民のソウルフード、ジンギスカン、いいじゃないですか。

ジンギスカンには2つのタイプがあります。
1つは、タレに漬け込んだ肉を焼く味付けタイプ。松尾ジンギスカンなど多数の種類が販売されています。
もう1つは、生の肉をそのまま焼いてからタレをつける後付けタイプ。ベルのたれかソラチのたれか、という論争があるのはこっちのタイプです。 
北海道内の家庭では地域によって食べ方が違っていて、札幌では後付けタイプが主流です。


カミサンや息子は、羊肉に馴染みが浅いので、羊臭の少ない味付けタイプを食べることが多かった。
しかし今回は、羊肉の味と香りをしっかり感じる後付けタイプを食べることにしました。

行先はサッポロビール園。札幌観光に来たら一度は行ってほしい場所です。
息子が小学生のときにサッポロビール園に行きました。過去記事⇒生ビールが異常に旨いのだ サッポロビール園

でも「記憶にない」という。
全然ジンギスカン食べなかったし、ビールも飲まなかったもんね(当然!)。
じゃぁ、ぜひ行こうよ!ってことになりました。

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赤レンガの建物は「開拓使館」と呼ばれているもの。
明治時代の1890年に建設され、その後、サッポロビールの麦芽工場になった建物です。  
そして1966年、ここにサッポロビール園が誕生しました。

今回は高齢の父が不参加なので、ランチでジンギスカンを食べました。
ランチと言えども、ジンギスカンですから、ビール飲みますよ!ヽ(^◇^*)/

開拓使館の1階は「トロンメルホール」、2階・3階は「ケッセルホール」です。

「トロンメルホール」は、麦芽工場の時代に「トロンメル式発芽缶」が設置されていたことに由来します。

「トロンメル」(trommel)とはドイツ語で太鼓・ドラム、円筒容器のこと。「トロンメル式発芽缶」は大麦を水に浸して発芽させる回転式の円筒形装置です。


とんちゃんたちが食事したのは「ケッセルホール」
その名の由来はこれ!

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大正元年に製造された巨大なビールの仕込み釜=ケッセルです。

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建物内の2階と3階を吹き抜ける巨大な装置

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ホールは2階席と3階席に分かれていて、ケッセルから離れた場所に案内されました。 

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テーブル上にはガスコンロとジンギスカン鍋がセットされています。   

ジンギスカン鍋は凸型の鉄製鋳物。
しかもビール園のジンギスカン鍋は北海道の形をしたオリジナル。

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脂が跳ねるので、紙製のエプロンをつけます。

おや、「SAPPORO BIER GARTEN」ってドイツ語でないかい!
HPも「beer garden」じゃなく「bier garten」とドイツ語で書いてあるんです。
そうだったんだぁ、サッポロビール園。

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ジンギスカンといえばビールがつきもの。
ランチのジンギスカンでもビールは必須です!
「男は黙ってサッポロビール」(知ってるかなぁ?)
いや、女もサッポロビールですね。

とんちゃんは黒ラベルが好きなのですが、みんな揃ってサッポロクラシックにしました。
ここサッポロビール園でしか飲めない「サッポロファイブスター」もあるのですが、無視しました。 

オーダーするときにはご注意を!
ビール園のジョッキは普通よりワンサイズ大きいので要注意です。
通常「中ジョッキ」と呼んでいるジョッキが、ここでは「小ジョッキ」なのです。

普通の中ジョッキは350~500ml、大ジョッキは600~800mlです。しかしサッポロビール園では、小ジョッキが500ml、中ジョッキが800ml、大ジョッキはなんと1000mlです。


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オーダーはタッチパネル方式なんですね。この操作は息子にお任せしました。

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◆サッポロクラシック   
これが小ジョッキです。まずは生ビールで乾杯! 

そしてジンギスカンのオーダー。
食べ放題、飲み放題のコースがありますが、好きなものを単品でオーダーすることにします。 

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肉は、ラムジンギスカンとトラディショナルジンギスカンがあります。
ラムジンギスカンはニュージーランド産かオーストラリア産のフレッシュラム、トラディショナルジンギスカンは冷凍のロールのラム肉で、どちらも同じ料金。

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鍋を温めながら肉の到着を待ちます。

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◆トラディショナルジンギスカン焼き野菜セット・2人前
ラム肉をロールして冷凍したもの。
昔のジンギスカン肉は、こういふうにロール状にした冷凍肉でした。
しかし、ラムではなく、マトンでした。

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ジンギスカン鍋での焼き方。
まず初めに熱したジンギスカン鍋に牛脂を塗る。そして鍋の周囲で野菜を配置、中央で肉を焼きます。こうすると肉の脂が周囲に落ちて、それで野菜が美味しく焼けます。

そしてジンギスカンの食べ方ルール。
それは、肉を腹一杯食べること!

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ビール園特製のタレをつけていただきます。

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まったく問題なく美味しい。
ラム肉だから羊臭さもほとんどない。
本当のトラディッショナルは羊臭の強いマトン。それが好きなんだけどなぁ。

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◆ラムジンギスカン・4人前

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こっちの方が柔らかいのだろうか。
食べやすいから、カミサンも息子もどんどん食べています。

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◆ライス
息子はライスもオーダー。ジンギスカンは白飯にも合うんですよ。
屋外でジンギスカンをするときには塩おにぎりをほうばりながらジンギスカンを食べたりします。
息子はすぐに平らげてしまった。やっぱり大盛にすればよかったね。

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◆ハーフアンドハーフ
黒ラベルとヱビスプレミアムブラックのミックスです。
ぐっとコクがあって旨いです。

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部位別のメニューがあるので、5種盛り合わせをオーダー。

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◆ラム5種盛り合わせ

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ショルダー、肩ロース、ロース、もも、スペアリブの5種です。

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これが旨い!とか、こっちが好き!とか言って、肉の味を楽しみながら食べられるのはいいですね。昔のジンギスカンには無かった食べ方です。

わいわいと食べるには、通常のラム肉をひたすら食い、ビールをグイグイ飲む、というので十分だな。

カミサンも息子も、ラム肉ジンギスカンについては、抵抗なく食べられるようになりました。ジンギスカンがソウルフードであるとんちゃんは、おおいに喜ばしいことです。

とんちゃん的には、クセが無さすぎるラム肉ではなく、もっと羊臭のあるマトンのジンギスカンが食べたい!と思うわけですが。いまや、なかなかないんだよね。

ごちそうさまでした。


以下はメニューです。

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最後にサッポロビール園に関して少し。

札幌には大手ビール4社の「ビール園」があります。
各ビール園の誕生年は、サッポロビール園が1966年、アサヒビール園が1979年、サントリービール紅桜庭園が1985年、キリンビール園が1995年です。

今回食事した開拓使館について。
1890年に札幌製糖株式会社の工場として建設。
1903年にサッポロビールの前身(札幌麦酒)が買収して、ビール原料の大麦を麦芽にする製麦所になり、1965年まで使われていました。
なお、サッポロビールの醸造所は現在のサッポロファクトリーにありました。

1964年に社名が日本麦酒株式会社からサッポロビール株式会社に改称され、製品名だけでなく社名も「サッポロビール」となったころに、その名を冠したサッポロビール園が誕生したことになります。

「ケッセルホール」が由来する「ケッセル」について。

ビールの製造には、発酵前に以下の工程があります。
ビール大麦を発芽させ、その麦芽を熱風で乾燥(焙燥)させる。それを砕いて温水と混ぜて適度な温度で保持する。これが仕込で、麦芽の酵素の働きで大麦のでんぷん質が糖に変わります。これをろ過してホップを加え、煮沸します。こうして出来上がった熱麦汁発酵させます。

ケッセルは「仕込」用の釜だと説明されています。

しかしケッセル(Kessel)はドイツ語でヤカン・湯沸し器のことで、ビール製造では煮沸釜のことです。(BraukesselとかWürzepfanneとも言います。)

仕込釜も形状がヤカン風だからケッセルと呼んだのでしょうか? この点について、いまひとつ納得がいきません。

関連ランキング:ジンギスカン | 苗穂駅東区役所前駅


 
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