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「珍來」大研究 その4:珍來・珍来でラーメンと餃子を実食 [食文化]

東京の東部から、埼玉、千葉、茨城にたくさんある中華店の「珍來」「珍来」
その珍來についての大研究!

 「珍來」大研究 その1:珍來の歴史
 「珍來」大研究 その2:珍來と珍来の系列
 「珍來」大研究 その3:本社探訪
 「珍來」大研究 その4:珍來・珍来でラーメンと餃子を実食


そして最終回の第4回は、実食編です。ヽ(^◇^*)/

全系列のお店で食べたラーメンと餃子の比較、オンパレードです!

 

【料理の特徴】

実食例の前に、珍來・珍来の料理の特徴をご紹介します。

◆ラーメン
まずはラーメン。
「珍来式手打ラーメン」がウリだった珍來は、やはりラーメン

◇麺
珍来の麺は多加水麺で、シコシコしている。
それが「珍来式手打ラーメン」の大きな特徴でしょう。

(株)珍來総本店と(株)珍來とはそれぞれ製麺所があって、直営店や暖簾分け店はその麺を使っています。
どちらも現在の麺は、太麺で断面が長方形の角麺を使っています。
(株)珍來総本店が販売する麺は太麺意外もありますが、太い麺は「珍来麺」という銘柄です。

原料については両社で違いがあります。
(株)珍來総本店では、日東富士製粉の中華麺用小麦粉「天壇」を100%使っています。
(株)珍來では、日清製粉との共同開発による専用小麦粉を使っています。

両社は製麺所で深夜から製麺し、朝に各店へ配送するそうです。

◇麺の変化
こうして暖簾分け店を含めて、現在は太い角麺を使う店が多いです。
ところが古い時期に暖簾分けしたお店では中細麺中太麺を使っていることが判明。

ということは、珍來では当初は中細麺を使っていたけれど、どこかの時点で太い角麺になったのではないか。
そう推測します。
「珍来式手打ラーメン」は、戦前、そして戦後も当初は中細の多加水麺だったけど、それが太麺になった。

では、珍來の麺がそういう変化をした時期はいつか?
1971年に独立した茨城珍来は、太麺でした。
だから太麺への変化は、その独立以前ではないかと推測します。

1963年に千葉県船橋市に製麺工場を設置(現在の(株)珍來)して、製麺業を本格化します。
これ以後に麺が太麺に替わったのかもしれません。

◇スープ
「豚コツ、鳥ガラ、煮干、昆布、数種類の野菜を加えて」と(株)珍來総本店のHPにあります。
こういう混合出汁の澄んだスープが珍來共通で、そのスープを各店で作っているようです。

 

そして餃子、さらにはなんとソース焼きそばがあります。

◆餃子
大きい焼き餃子がウリです。
この餃子も購入品ではなく、各店でつくっています。

◆ソース焼きそば
珍來・珍来には、どういうわけか「ソース焼きそば」が必ずメニューにあります。
きっと創業店から引き継がれているメニューなんでしょうね。
各系列の店舗のソース焼きそばと特大ギョウザを紹介する記事もあります。
 →加藤まさゆきさん「伝説の中華『珍来』、特大ギョウザと焼きそばを巡る」

 

【とんちゃんが訪問した珍来】

では以下にとんちゃんが実食した「珍来」を写真入で比較します。

珍來の料理のウリは、ラーメンと餃子なので、その2つを食べ歩きました。
ホントは炒飯も食べたいし、ほかの料理も旨そうなんですが、そんなに食べられない・・・

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「珍來」大研究 その3:本社探訪 [食文化]

 

 

 「珍來」大研究 その1:珍來の歴史
 「珍來」大研究 その2:珍來と珍来の系列
 「珍來」大研究 その3:本社探訪
 「珍來」大研究 その4:珍來・珍来でラーメンと餃子を実食

昨日は珍來・珍来の系列について記事にしました。
それぞれの店は独立していますが、その中には多店舗展開している会社もあります。

(有)珍来の茨城珍来と(株)F・S・Sの東金珍来です。

今回は、直系の(株)珍來総本店と(株)珍來、そして暖簾分け店の本社の探訪記です。
実際にそれぞれの本社の前まで行って現場を取材しました。

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「珍來」大研究 その2:珍來と珍来の系列 [食文化]

関東の東北部に広がる中華店「珍来」。
その実態についての大研究。

 「珍來」大研究 その1:珍來の歴史
 「珍來」大研究 その2:珍來と珍来の系列
 「珍來」大研究 その3:本社探訪
 「珍來」大研究 その4:珍來・珍来でラーメンと餃子を実食


昨日は珍來の歴史についてまとめた歴史編。
今日はその系列の現状についてまとめた現状編です。

 

【現在の系列】

「珍來」は暖簾分けでお店が増えてきました。
ところが、「珍來」は1997年に商標登録されていますから、「珍來」を看板に掲げる店は限定されます。  
珍來」は直系と珍栄会などで、それ以外は「珍来」を名乗ることになる。
・・・はずなのですが、そう単純には言えないようです。

そんな珍來と珍来の系列を整理してみましょう。

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「珍來」大研究 その1:珍來の歴史 [食文化]

つくば市に移り住んだとき、市内や周辺に「珍来」というラーメン店がたくさんあることにビックリしました。
犬も歩けば珍来に行き当たる、というくらいに多い。
そしたら、2013年にテレビ東京の深夜番組で放映された「めしばな刑事タチバナ」の第9回「中華チェーン緊急配備」にも珍来松原団地駅前店がしっかり登場しました。 やっぱ、多いのね。
  弊ブログの記事:http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2013-06-16-1

そんな珍来のラーメンは、安くて平凡という感じ。
だから暖簾をくぐることはほとんどありませんでした。

ところが!
「平凡」と思っていたラーメンを「シンプルでなかなか旨いじゃないか!」と思うように変化してきたんです。
まぁ、年のせいで、サッパリ系を好むようになったせいかもしれません。

いえいえ、それだけではなくて、確かに旨いんですよ。
麺はシコシコしていていい感じ。
しかもスープがしっかりとってあって、化調がほとんど入ってない。

地元民の話では、珍来はお店によって味が違うと言われていたんですが。
調べてみると、実は「珍来」にはいくつかの系列があることを知りました。

ネット情報は、かのwikipediaに以前は「珍来」の記事があったようですが、今では削除されています。
しかしかつての記事が、goo wikipediaに転載されています。ただしこっちも削除されそうですが。
goo wikipediaには「珍来」、「珍來総本店」、「珍來」、「珍来そば坊」、「珍来東金店グループ」の記事があります。

ネット上にはそのほかいろいろ情報があるんだけど、調べていくと、全くの誤情報があることもわかりました。
そういうの気になるんだよね・・・ということで・・・

「珍来」についてとんちゃん流に大研究!

ネット情報に加えて実際にお店に行って調べた情報で正確を期しています。

だから本邦初、(かなり)正確無比の珍來情報です!v(゚ー^*) 

記事が長いので4回に分けてアップします。(それでもまだ長いです。)

 「珍來」大研究 その1:珍來の歴史
 「珍來」大研究 その2:珍來と珍来の系列
 「珍來」大研究 その3:本社探訪
 「珍來」大研究 その4:珍來・珍来でラーメンと餃子を実食

第1回は、珍來の歴史、そして直系の会社についてです。

【珍來の歴史】

株式会社珍來総本店、株式会社珍來のHPの情報を中心に、さらに加筆して整理しました。
正確を期しているとはいえ、今回のかなりの部分はとんちゃんの推測、想像ですから、全部が事実だとは信じないで下さいね。

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これぞ元祖「がんづき」なり 村上屋餅店@仙台市 [食文化]

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昨日の記事はとっても美味しい「づんだ餅」のことでした。
あんまり美味しかったんでお土産に買って帰りました。

ところが実は、そのお店に行こうと思い立った最初の理由は、その美味しい「づんだ餅」じゃないんです。
目当ては「がんづき」というお菓子だったんです。
「雁月」という風雅な字を当てるそのお菓子は、いったいどんなものなのか。
「づんだ餅」とともにご紹介しましょう。

仙台を去る前にお店に立ち寄りました。
お店の場所は仙台駅の南西、中央郵便局の裏あたり。

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壁に【餅】と大きく書かれた「村上屋餅店」さん。

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【名物づんだ餅】と書かれた若草色の暖簾が下がっています。

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「ボタンエビ」とは、「トヤマエビ」なの? そして「虎ボタンエビ」とは・・・ [食文化]

 

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昨日の記事に登場したお店、虎の門ヒルズにある「意気な寿し処阿部」さん。
そのお店の刺身や寿司ネタには「虎ボタンエビ」がありました。
甘エビ(和名はホッコクアカエビ)より大きくて、甘味旨みがあるエビです。

しかし「虎ボタンエビ」なんて聞いたことがない名前です。
「虎の門ヒルズ」に因んで勝手に「ボタンエビ」の頭に「虎」をつけたんかい!
・・・って思ったら、どうもそうじゃないみたいなんです。

実は「ボタンエビ」という名のエビは、大いに混乱しているんです。
わたしたちが「ボタンエビ」だと思っているのは、実はボタンエビではない!
そしてなぜ「虎」なのか、ということの謎を解いてみます。

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アブラボウズの誤情報でアクセス集中 [食文化]

弊ブログの「クエ、アブラボウズ、アブラボウ、アブラソコムツ、インガンダルマ」 へのアクセスがまた増えました。
何が原因かと調べたら・・・

2015年8月10日放送の日本テレビ「有吉ゼミ」。
「そうだ、漁師になろう。千葉・銚子漁港で幻の深海魚で荒稼ぎの漁師に密着!」のコーナーで、あばれる君が銚子漁港を訪れて、幻の深海魚漁に密着した。
そして幻の深海魚・アブラボウズを釣り上げる。
漁港へ戻ったあばれる君は、アブラボウズのしゃぶしゃぶなどを堪能。

ところが、この「アブラボウズ」が問題に。
「アブラボウズは食べ過ぎ厳禁!お尻から油が垂れ流し状態になる!」などの情報がツイッターなどでネットを飛び交いました。
もしそれが本当なら、あばれる君は大変なことになりますよね。
おかげで先の記事へのアクセスが増えた、ってわけ。

しかし、その情報は間違いなんです。
どう間違いなのかは、先の記事をご覧ください。
わたしの記事が誤情報訂正のお役に立てれば幸いです。


 
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ペーパーフィルターよさようなら、今日からはフレンチプレスでコーヒーを淹れよう [食文化]

霞ヶ関の官庁街で開催されている「霞が関ふくしま復興フェア」
http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2015-07-27

昨日は霞ヶ関コモンゲート西館2階(文部科学省)で行われていたんだけど、行きそびれてしまいました。
来週はぜひとも行ってみようと思います。


コーヒーから始まる朝。その苦さが眠たい目を覚ましてくれる。
そんな暮らしをしています。
ま、別に普通ですけどね。

早朝に、お湯を沸かしてコーヒーを落とすというコーヒーマスターはとんちゃんの役割です。
電気式のコーヒーメーカーも使いましたけど、電動ミルでコーヒー豆を挽き、ペーパーフィルターでコーヒーを落とす、というハンドドリップ生活を20年近くやってきました。
深煎りの豆を細目に挽き、じっくり蒸らして、ゆっくり落とす。
円錐形のドリップがいい、2分かけて落とすのがいい、なんて解説もあって、実行していました。

こうしてコーヒーを落としている間は、ずっと付きっ切りになります。
これも当然ですよね。
豆を挽く時間を含めて、その間約5分。
もう少し楽な方法はないものか・・・・と思っていました。

そしたらなんと、ドリップ式ではないコーヒーの淹れ方があることを(遅まきながら)知りました。

コーヒープレスとかフレンチプレスと呼ばれる方式です。 (米国やカナダでの名称)
喫茶店とかで紅茶を頼むとよく出てくるヤツです。
ガラスの筒型容器に紅茶とお湯が入っていて、時間がたったら金属のフィルターを押し下げて、紅茶を沈める器具。
あれがコーヒーでもあるんですって。

ちなみに紅茶用の器具はコーヒーには使えないようです。
金属フィルターの穴が荒くて、コーヒーの粉がろ過できないそうです。

で、そのフレンチプレスってのは・・・
熱湯を注いで4分待つだけなので、淹れ方が簡単。
しかもコーヒーオイル(コーヒーの油分)がペーペーフィルターに吸収されずに抽出できるため、コーヒー本来の美味しさを味わえる。
そしてペーパーフィルターを使わなくていい。
これはコストの問題よりも、フィルターを買い忘れたためにコーヒーを落とせない、というトラブルを避けられます。

簡単でかつ美味しいって言うことなら、こいつに乗り換えよう!
ということで器具を購入しました。

◆フレンチプレス

どこのメーカーのものを買うか迷いましたけど、結局はボダムにしました。
ボダム:http://www.bodum.com/jp/ja/

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BISTRO NOUVEAU(ビストロ・ヌーボー)。
なんでヌーボー(新)なのか?
「ビストロ」は、1974年にボダムが初めて販売したフレンチプレス・コーヒーメーカーだそうです。
きっとその新タイプってことなのでしょう。

0.35 Lで3240円、1Lで4320円ですから、かなりいい値段(高い!)です。

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「がんづき」の由来・語源について [食文化]

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一関市・旧川崎町にある道の駅「かわさき」で、「がんづき」というお菓子を買って食べました。
とんちゃんは甘いものは避けているので、同行者が購入したものを少しいただいたんですが。

この「大橋がんづき」は、「弥生グループ」というおばちゃんたちが作っているもので、日本農業新聞社主催の「2006日本農業新聞一村逸品大賞」で金賞を受賞した逸品だそうです。
肌理が細かく「ヌカっ」とした食感(粘りや重たさのようなもの)がないのが自慢ですって。
うん、確かにフンワリしたいい食感でした。人気商品でスーパーでも売っているそうです。
 一関市「弥生グループ」
 ふわふわ田舎スイーツ大橋がんづき

今日の本題はここから。

この「がんづき」という名前がすごく不思議だったんです。変な名前ですよね?
そこで、由来・語源をググってみました。

「雁月」と書く。と、すぐに分かりました。
丸く蒸しあがった形を月に見立て、ゴマの雁が飛んでいる様子から名付けられた。
月と雁という組み合わせは歌川広重が描いた「月に雁」から来ている。
・・・なんとまぁ、風雅な由来じゃないですか。

でもこういう一見もっともそうな説明は、後付けの解釈が多いんですよ。(´ρ`)
ゆえに間違っている、と決めつけました。(^^)

じゃぁ、なにが本当の由来なのか?

ググっていると、なるほどこれだ!という説明を発見しました。\(^▽^)/
 「がんずぎ という郷土菓子について。」 
 「岩手郷土菓子 がんずき」
 ミヤペディア「がんづき」

「寒食(かんじき)」が由来だというのです。
それが訛って「がんずぎ」、「がんづぎ」、「がんづき」になった。(^^)

中国の風習で、冬至の翌日から105日目、春分の翌日から15日目にあたる「清明節」をはさむ3日間、火の使用を禁じて冷たい食事をすることを「寒食」というそうです。
それが仏教とともに日本にも伝わり、事前に用意した食事を「清明節」の前後3日間食べる。

その中に、現在「がんづき」と呼ばれるようになった食べ物があるというわけ。
元々は、新粉、餅粉、小麦粉を水で練っ蒸し上げたもの、というから蒸し団子ですね。
「ういろう」みたいなものでしょう。
味は塩味で、ゴマを散らしてあったそうです。
形は三角形で、6角の正四角形を二等分した三角形のお菓子。
精米や精麦しない粉を使ったので黒っぽい色していた。

それが味噌味になり、黒い色は黒砂糖でつけて味が甘くなり、重曹を入れて蒸しパンに。
そして形も丸くなって今に至っている。
ということみたいです。

これで一件落着。

かと思うと、さらにもう1つの疑問が生じます。
もしもそうならば、昔の「ういろう」みたいな「がんづき」もあるのでは?
そう思ってググったら・・・・やっぱりありました。w(*゚o゚*)w

「ねっとりタイプ」として販売されています。
 お菓子なみちのく  仙台のがんづき(ねっとりタイプ)
 石巻お菓子図鑑
 田舎のくらしとパン日記

機会があったらこっちも食べてみようかな。(*^^*)


 
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金沢カレーのルーツは?そしてアルバとは [食文化]

昨日の記事で「金沢カレー」のことを紹介しました。

◆金沢カレーとは

「金沢カレー協会」(http://kanazawacurry-kyokai.com/)による「金沢カレーの特徴」とは・・・
・ルーは濃厚でドロッとしている
・付け合わせとしてキャベツの千切りが載っている
・ステンレスの皿に盛られている
・フォークまたは先割れスプーンで食べる
・ルーの上にカツを載せ、その上にはソースがかかっている

 


この「金沢カレー」なるものが知られるようになったのは、2004年にゴーゴーカレー新宿本店が開業してかららしい。
ゴーゴーカレーが【金沢カレーブームの火付け役!】とHPで自称しているもんね。

今回とんちゃんが訪問した「カレーの市民アルバ」の東京進出は2006年。
これも金沢カレーブームに寄与したでしょう。
ただし東京のアルバは「金沢カレー」ではなく「加賀カレー」と自称していますが。

 

◆金沢カレーのルーツ

金沢カレーはいくつもの有名店があるようなんですけど、実は1つの流れというか、つながりがあるそうです。
「金沢カレー その知られざる真実の歴史」
 :http://matome.naver.jp/odai/2139478297634835001

その記事から金沢カレーのルーツをみると・・・

1961年、田中氏が高岡町に「洋食タナカ」を開店。
1964年、野村氏が金沢市片町に「インデアンカレー」を開店、「アルバ」創業者・今度忠氏がサポート。
1965年頃、「洋食タナカ」が「カレーライスのタナカ」となる。
1966年、宮島氏「キッチンユキ」を金沢駅地下街に創業、今度氏がサポート。
1970年、今度氏「カレーの市民アルバ」を小松市に創業。
1971年、田中氏が常連客だった銀行員の岡田氏と共同経営で「ターバン片町店」を開業。
      高岡町の「カレーライスのタナカ」を「ターバン高岡町店」に改名。
1974年、共同経営を辞した田中氏が金沢工業大学(野々市市)近くに「ターバン」を開店。
1996年、田中氏の「ターバン」が「カレーのチャンピオン」に名称変更

カレー専門店としての最初は「インデアンカレー」で、ステンレス皿と先割れスプーンも同店が考案したとされる。
金沢カレーの代表的メニュー「カツカレー」の原型は、チャンピオンカレーの創業者、田中氏の「カレーライスのタナカ」で、1965年頃と推定される。


この記事によると、金沢カレーのルーツは、カレーとしては「インデアンカレー」、カツカレーとしては「カレーライスのタナカ」、後の「カレーのチャンピオン」ということです。
 インデアンカレーはHPで「金沢カレーの源流」と自称:http://www.indian-curry.jp/
 カレーのチャンピオンはHPで「元祖金沢のカレー」と自称:http://www.chancurry.com/
 「ターバン」もHPで「元祖金沢カレーはターバンカレー」と自称:http://www.turbancurry.com/

面白いのは、実は、ここに登場する金沢カレーの創業者たちは、いっしょに働いていた経験があるんですって。
彼らは、国鉄厚生会が経営していた「レストラン・ニューカナザワ」のコック達だったそうなんです。
元同僚の金沢カレーの創始者たちは、互いに影響しあいながら金沢カレーを作り出していったということなのです。

こちらの記事も実に詳しい。
 「金沢カレーとは」:http://dic.nicovideo.jp/a/%E9%87%91%E6%B2%A2%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC
 「金沢カレーの系譜」:http://d.hatena.ne.jp/skoba/20140119

ついでにゴーゴーカレーについても触れておきましょう。
ゴーゴーカレーは、ターバンカレーに3ヵ月勤務した宮森氏が2003年に東京に設立した会社で、本社は石川県ではなく新宿にあります。
先ほど紹介した老舗金沢カレーとは全く違う世代ってことですね。

 

◆「カレーの市民アルバ」について

1970年に今度忠氏が「カレーの市民アルバ」を小松市に創業した、と紹介しました。
東京の「カレーの市民アルバ」のHP(http://kgf-taxan.co.jp/alba/about.html)ではちょっと違います。

チャンピオンカレー創業者の田中氏のもとで今渡の兄(今度忠氏のこと)が修行をしていた。
弟(今度孝氏)は、兄の影響を受けデンマークのコペンハーゲンを中心にスペイン、イタリア、ドイツなどのヨーロッパで2年間西洋料理の修業をし、洋食の基本を習得した。
帰国後、兄弟でレストラン「アルバ」を立ち上げアルバカレーを完成させた。
その後、1971年に弟が独立し「カレーの市民アルバ」を小松駅近くに開業した。


兄・今度忠氏は、洋食タナカで田中氏に師事していた。
「カレーライスのタナカ」が「ターバン」になるときに、そこを辞して、弟と「アルバ」を立ち上げた。
その店は「洋食アルバ」で、弟が「カレーの市民アルバ」を小松市に独立させたということなのかどうか。
正確なところはわかりません。

ともかくもアルバの本店は今もその小松市にあります。
カレーの市民アルバ小松本店:http://tabelog.com/ishikawa/A1702/A170202/17000762/

ここでおや?ですよね。
今回訪問した店は「秋葉原本店」ですから、本店が2つあることになるんです。

実は、この店を含め東京の店は、2006年に加賀電子(株)が設立した子会社KGF(株)が運営するフランチャイズなんです。
その本店が秋葉原店。KGFのアルバの本店ってわけ。
ところが2010年に、加賀電子がKGFの全株式を小松市のアルバ本店を運営する(有)アルバに売却したんです。
ということは、今ではFC店は、小松市のアルバが所有するKGFが運営しているってことなんです。
だからカレールーは「小松の工場で作っている」んでしょう。
 加賀電子(株):http://www.taxan.co.jp/
 加賀電子「連結子会社の異動(株式の譲渡)に関するお知らせ」:http://www.taxan.co.jp/news/pdf/20100325_1.pdf
 KGF(株):http://kgf-taxan.co.jp/

 

金沢カレーを初めて食べるのに、ゴーゴーカレーとアルバとどっちにしようか迷ったんですけど。
アルバにしたのは、本場・金沢との関係が強いから、ってわけです。


 
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