旭川の歓楽街というと３条通６丁目、いわゆる「さんろく街」があるが、三四郎はその少し北、目指す志ば田はその少し南といったところにある。
店の看板には「刺身のおいしい店」とある。
旭川みたいな山の中で刺身がおいしいなんて不思議な気もするが、一山越えればオホーツク海なので、新鮮な魚介類があってもおかしくはない。
店には６時に入ったのですが、すでに客が入っていて、われわれは奧の小上がりに通されました。
その日のお勧めは、紙のように薄く挽いた木（経木といいますよ）に書いてあります。値段は書いてありません。
刺身がウリなのですが、レバー料理もお勧めなのだそうです。
経木のメニュー後半のホタテバター焼きとかとかは、北海道の定番ですね。
これはお通し。山菜や突きコンニャクの炒り煮です。淡く甘辛くて、
ビールだけでなく、日本酒がほしくなります。
この店お勧めの１つ、レバー唐揚げ。臭みがほとんどない。
そ
こがお勧めの理由なのだそうです。
本命の刺身の盛り合わせが来ました。各種の刺身が載っています。ホタ
テ、ホタテのヒモ、ツブ貝、真ダコ、マグロ、ウニ、あと２種類はよく分からない。これで一応二人前。ワサビが２箇所に盛られているところは、気が利いてい
ます。
値段は不明。
Ｋさんのご要望で、経木メニューの最初にあるきんきの煮付け。
チ
ンマリしたきんきではなく、大きめのきんきです。後ろにある箸の長さと比べて、その大きさがわかるかな。
これも甘辛すぎずに味付けされています。
この間、もうとっくに日本酒を飲んでいました。
旭川の男山や
増毛町の国稀の地酒が何種類かあります。冷やで飲んで、さらにぬる燗でも飲んで、どんくらい飲んだかあまり定かではありません。日本酒のリストがあるので
すけど、なんと値段が書いてない！ままよ、とばかりに注文しました。
９時過ぎに締めることにしました。
締めにするとアラ汁がサービスされます。出汁が利いていて、酔った胃
袋にとても優しい。
刺身も日本酒も値段が書いていなくて、会計はどうなることかと思いましたけど、１人８千円弱でした。これだけ飲めばそう
でしょう。
最後に書きますけど、店に通されてから、注文や料理の配膳は若くてすこぶる美人の若女将がやってくれました。最近、若主人と結婚
されたそうです。これは料理だけでなく、この店に足を運びたくなる客が増えるんじゃないかと思います。