お盆に札幌に帰省しました。
札幌でお昼といえば、やっぱりラーメンですよ。
実家から比較的近くのラーメン屋は・・・
ビルの１階にある「まるいし」さんに入ってみました。
- 北海道
店内に入ると先客は１人。
店内のカウンターは黄色、椅子は青いベンチと赤いベンチ。
なかなかユニークな色遣いです。
私たちは、４人掛けのテーブル席を家族で囲みました。
テーブルの色も黄色です。黄色が店の基調のようです。
厨房の中には、青いチェックのシャツを着た、意外に若い脱サラ風のスマートな男性がいます。
彼が店主でしょうか？（なんだか違うような・・）
フロア担当は品のいい女性も同じ青チェックのシャツを着ています。
メニューは、黄色いテーブルにぴったり貼り付けてあります。
ラーメン類は
塩ラーメン 500円
正油ラーメン 500円
みそラーメン 600円
という基本に加えて
懐かしラーメン 600円
タンメン 800円
カレーラーメン 800円
きのこラーメン 800円
野菜ラーメン 800円
チャーシューメン900円
その他に
ミニカレーライス200円
カレーライス 500円（温泉タマゴ付）
味付け煮卵 50円
温泉タマゴ 50円
ラーメン大盛り 100円
カミサンは塩ラーメン、子どもは正油ラーメンという、お決まりオーダー。
私は、ちょっと迷って、懐かしラーメンを注文してみました。
テーブルの上には赤い調味料入れに、コショウ、一味唐辛子、爪楊枝が入っています。
テーブル席からは厨房内が残念ながらよく見えない。
眺めていると・・・熱した中華鍋にカエシらしきものを入れる？
ジューと音を立てて、焦げた正油の香りが店内に広がります。
ほぉぉ、きっと正油ラーメンは焦がし正油を使うんですね。
でも、野菜を炒めている感じはないです。ふぅぅん。
麺は１人づつ茹でて、平笊でよく湯切りしています。
全ての動作がとても慎重に行われています。
しかもその一部始終を女性が心配げにジーッと眺めている。
もしかしてこのお店は、開店して日が浅かったのかな？
ちょっと不思議に思いながら眺めていました。
◆塩ラーメンが来ました。
半透明なスープ。
中央には白ネギ、しかも白髪ネギの小山。そこに糸唐辛子が飾られている。
そのネギを中心に、ホウレンソウ、メンマ、チャーシューの３つが、各60°の角度で並んでいる。
なんとも均整のとれた美しい配置です。
スープの味は・・・
「おいしい」とカミサンが一言。
味見した子どもが、ウン！と沈黙して頷いています。
ほぉ、そんなに美味しいのかい。
いただいてみると、すっきりした鶏ガラのスープ。塩気は、やや強め。
なるほど、旨い。
◆正油ラーメン
正油ラーメンも、丼の舞台上には、均整の取れた配置が展開されています。
スープの色はかなり濃い。
ベースは、塩とおなじく鶏ガラのすっきり系。
しかも正油の焦げた香りが、風味を強くしています。
焦がしたカエシが使われています。なるほど・・。
◆懐かしラーメン。
スープの色は半透明で、うすく茶色い色がついています。
トッピングは、シンプルな塩や醤油と違っています。
白髪ネギ＋糸唐辛子を中心に、ホウレンソウ、メンマ、チャーシューの基本が並んでいます。
さらに、味付け煮卵に、お麩、ナルト、焼き海苔がトッピング。
お麩、ナルト、焼き海苔は、まさに懐かしいトッピングです。
それに、味付け卵という新手が加わる。
スープの色は、薄茶色の中間色と言うのがいいでしょうか。
あれ？・・・あっ・・あぁ、そうですよ！これ、この色！
昔、私が普通に食べていたラーメンのスープは、確かこの中間色でしたよ。
見た目に懐かしい。スープの色とトッピング。
その薄茶色のスープには、うっすら油が浮いています。
スープは、薄い茶色。
味は・・・塩ではない、醤油でもない・・・塩を醤油の中間です。
あぁ、そうです、これです。この曖昧な味。
確かに懐かしいスープの味です。
麺は、中太の縮れ麺。
ややツルツルした、腰の強い麺です。
茹で具合もいい感じです。
チャーシューは肩ロース。
じっくり煮込まれていて、ホロっと柔らかくなっています。
正油の汁がよく染み込んでいます。
無化調じゃなくって、すこし化調が入っているように思います。
鶏ガラベースのサッパリ系のスープで、塩と醤油の中間の味。
懐かしい支那ソバ風のラーメンです。
帰りに伺ったら、懐かしラーメンのスープは、やはり塩と醤油の中間なんですって。
昔はそういうラーメンが普通だったんですね。
「美味しかったです！」とお礼すると
今、マスターは外出中で、ラーメンを作った自分は「弟子」なんです、だって。
あら！まだ修行中なんで、それで慎重に調理していたんですね。
いやぁ、それでも美味しかったです。
大将がつくるラーメンは、さらに美味しいんでしょうか？
次回を楽しみにしたいです。
ごちそうさまでした。