あれから5年が経ちました。 

津波の犠牲になって亡くなられた方々は2万人にも及びます。心からお悔やみいたします。
家族、親戚、知人をなくされた方は今も悲しい、癒されない思いをお持ちと思います。
仮設住宅に暮らすなど生活の再生がいまだ果たされていない方もたくさんいらっしゃいます。
原発事故のせいで避難生活を余儀なくされている方も大勢いらっしゃいます。
亡くなられた方への補償金や保険金、避難生活や休業への補償金をもらったせいで批難される、被災者バッシングが生じているのは、とても心苦しいです。

そんな方々に何もしていない自分。
せめて被災した東北のことは決して忘れない、ということを心に決めています。
3.11にそう思うことは大切ですが、この日だけでなく、いつもそうしていたいと思っています。

その3月11日の今日、プラネタリウムに行きました。
プラネタリウムと3.11と、なんか関係があんの?

実はあるんです。
仙台市天文台が制作した「星空とともに」というプラネタリウム用の番組があるんです。
それを観にいきました。

そんな番組のあることは、式守錦太夫さんのブログで知りました。
式守さんのブログ記事:3月12日(土)プラネタリウムの震災特別投影を行います!


(式守さんのブログから)

ブログの内容は、式守さん達が行っているプラネタリウムの活動の中で「星空とともに」を投影するというもの(上映じゃなくて「投影」って言うんですね)。
ホントは今回初めてこの番組を知ったわけではなくて、昨年の式守さんの記事で知りました。

今回は3月12日(土)に大宮で投影ということなのですが、自宅から夜に行くのはちょいと遠い。
でも紹介されているさいたまプラネタリウムクリエイト(SPC)のサイトで、他の地域での投影の情報がありました。
残念ながら茨城県ではないんだけれども、行けそうな場所で投影されることを発見!ヽ(^◇^*)/

東武スカイツリーライン西新井駅から徒歩3分のところにある東京都足立区の体験型複合施設「ギャラクシティ」で投影するというのです。
そこで今日、行って観てきました。


(画像は式守さんのブログより。クリックすると大きくなります。)

ギャラクシティでの解説

東日本大震災の夜、大停電の被災地を照らしたのは、見たこともないような満天の星でした。
その輝きに被災者たちは何を見たのでしょうか?
被災者から寄せられた星と震災にまつわるエピソードをもとに、仙台市天文台が制作したプラネタリウム番組をギャラクシティで特別上映!
東北地方を中心に未曾有の被害をもたらした東日本大震災の発生から約5年。多くの尊い命が失われた震災の記憶を風化させないため、「星空とともに」を通して、もう一度特別なあの日を思い起こし、今なお復興の途中にある被災地の現状に思いをめぐらせます。


震災のせいで停電になった仙台市では、地上の光が皆無となったために、夜空は満天の星空となった。
番組内では、あの夜の夜空に感じた被災者の思いがいろいろと朗読されます。
その夜空は素晴らしく美しく、被災者の心を癒しもしたでしょうし、地上の悲惨とは無縁の無情を感じた人もいました。
それぞれの思いをじっと聞きながら、プラネタリウムの夜空を眺めるという番組でした。

プラネタリウムの中、真っ暗闇の中で静かに美しい夜空を眺めながら、朗読を聞く。
語られる言葉を1つ1つかみ締めながら聞きました。
その中で一番悲しかったのは。
夫婦が、30歳の娘と孫娘(たぶんそうだと思います)を探し歩いて、やっと再開する。
やっと再開できたふたりは、明るい星に導かれて、きっとふたりいっしょに天国へ行ったのだろう、というもの。
涙がこみ上げて来るところで、アンパンマンのテーマソングが静かに流れ出す。
泣かせればいいという演出ではないんですね。

3.11には黙祷する以外に、とくに何かをする、ということはこれまでありませんでした。
でも今回はこんな静かな体験をしました。
静かに3.11を振るかえる。そんなことができたと思います。
できれば、来年も、もう一度この番組をみたいものだと思います。

そして、そうかプラネタリウムっていろんなやりかたがあって面白いんだな、ってことを知りました。
式守さんに感謝です。(合掌)


以下は記事本来の内容からは蛇足ですが、会場のギャラクシティ利用者には有益な情報かと思います。